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- 気をつけたいギア選びの落とし穴… 「そのスイング、コースでできてる?」鹿又さんがモデル・三枝こころさんの悩みを解決
8月某日、クラブコーディネーターの鹿又芳典(かのまた・よしのり)さんの手がけるゴルフショップ「マジック」(千葉市)にてモデルの三枝こころ(さえぐさ・こころ)さんのフィッティングが行われました。今回は、ギアに悩みを抱えている三枝さんに鹿又さんがどのようにアプローチしていくのかを紹介します。
フィッティング時とコースでのスイングに違いが出過ぎていた
千葉県にあるゴルフショップ「マジック」の代表を務める鹿又芳典さん。豊富なギアの知識を生かし、多くのプロやアマチュアゴルファーの悩みを解決するスペシャリストです。今回は、ゴルフのメディアにも多くの露出があるモデルの三枝こころさんのフィッティングから見えた、鹿又さんのギア調整に対する考え方の一部を紹介します。

まず、鹿又さんのフィッティングは通常通り、ヒアリングから始まりました。三枝さんが特に悩みを抱えているのが女性ゴルファーにとっての生命線であるドライバーやフェアウェイウッドなどの上の番手のようです。
「飛ばない、曲がる、振り心地が悪いと悩みが多いです。上の番手が調子悪くなるとスコアにもならなくて、ゴルフが苦しくなってしまって…」
「メーカーのフィッティングを受けてその時は良かったのに、コースで打つと『これ本当に私のクラブ?』と思ってしまうほど合っていない気がして、ショットが不安定になってしまいます」(三枝さん)
鹿又さんのもとへ来る前もメーカーのフィッティングを受けたという三枝さん。その時に良かったクラブを購入したそうです。この話を聞いて鹿又さんは以下のように続けます。
「フィッティングを受けると現状のクラブよりもいいパフォーマンス、データが出るクラブを探そうとするのが一般的ですよね。いいデータが出るクラブをみんな欲しがりますし、飛距離が伸びたことがうれしくなるのは当然です」
「しかし三枝さんの場合、それが実戦で伴わなかったということです。フィッティング時に、何度も同じクラブでスイングを続けて、最高パフォーマンス時のスイングに合わせて作ってしまったのではないかなと思います。コースでスイングの感覚が少しズレてくると、ミスの幅が大きくなってしまいます」
コースでどんなスイングになっているのかを知ることが重要
フィッティング時のスイングとコースでのスイングに違いが出ることによって、生まれるミスには注意が必要と鹿又さんはいいます。

「わかりやすく例えると、練習場とコースでヘッドスピードが変わるゴルファーは多くいます。練習場よりもコースの方がヘッドスピードが上がってインパクトのパワーも勝手に出ちゃう人がAタイプ。逆に練習場の方がヘッドスピードも速くてパワーも出るけど、コースではコントロールショットを主体としてスコアを作る人がBタイプと2つに大きく分かれます」(鹿又さん)
「私、Bタイプです。試合や撮影の機会もあるのですが、そういう場だと『曲げたくない』という気持ちが強くなって抑えて打ってしまっています。それでタイミングが合わなかったり、振りにくく感じているのですね…」(三枝さん)
鹿又さんは、まずは自分がどっちのタイプなのかを理解することが重要だと話します。
「Aタイプだとわかっている場合、フィッティング時や練習場では、球が少しつかまらなかったり、上がらないなどオーバースペック気味になっている方がコースで結果が良いという声をもらいます。Bタイプの場合は、フィッティング時や練習場では少し抑え気味に打ってクラブを調整するといい結果になりやすいです」(鹿又さん)
なまりをヘッドにつけるとシャフトのしなりを感じやすくなる
ヒアリングで鹿又さんの話を聞き、納得した様子の三枝さん。早速練習場でマイクラブを打ってみると、ナイスショットが多く出ていました。
「これがコースで出ないんです」と話す三枝さん。コントロールショットで打ってみると右につかまらない球が出たり、時にはチーピンも出たりと安定しませんでした。

そこで鹿又さんは以下のように話します。
「そこまで大きな調整はいらなそうですね。三枝さんが『振りにくい』と感じているのは、おそらくトップでヘッドが感じられず、切り返しのタイミングがうまく取れていないからだと思います」
鹿又さんはドライバーに3グラムほどのなまりをつけました。同じようにコントロールショットで打ってみると、見違えるほどにショットが安定したのです。
「すごい! なまりをつけただけなのにこんなに振り心地が変わるんですね! タイミングが取りやすいし、シャフトのしなりを感じやすくなりました」(三枝さん)

鹿又さんは、ギア調整について以下のように話します。
「まずは、自分のスイングが練習場とコースでどんな違いがあるのかを知ることが重要です。意識の中でスイングを変えている人もいれば、無意識に変わってしまっている人もいます。意識できていればクラブをテストする時に、コースでは力んでしまうから練習場でもしっかり振ってみたり、コントロールショットで試してみたりなど、コースでの自分の条件に合わせてクラブ選びをすることが大切だと思います」
「私はリシャフトを最終手段としています。振りにくさは感じてないけど、もう少し飛距離を伸ばしたいとか。そういう悩みになってきた時にリシャフトを考えればいいのかなって思いますね。まずは練習場で、自分のクラブがフルショットからコントロールショットまでどのスイングに合っているのかを知ることが大切です。これを知れればコースでの考え方も楽に変わってくるのではないでしょうか」(鹿又さん)
鹿又芳典(かのまた・よしのり)
ゴルフショップマジックの店長兼クラフトマンとしてアマチュアだけでなく、プロゴルファーのクラブも手がけている。長年、ゴルフ雑誌などメディアでも活躍し、1年間に2000本以上の最新クラブを試打している。
三枝 こころ(さえぐさ・こころ)
1987年生まれ、石川県出身のファッションモデル。2018年に結婚、2019年にはママに。2022年には自身のYouTubeチャンネル『ここママ』を開設し、「パパ」と共に活躍中。「いい夫婦ペアスクランブルゴルフ選手権」にも参戦し、23年には大会アンバサダーに就任。
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