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- 日本のプロテストに合格していなければ“プロゴルファー”じゃない? 韓国ツアーを戦ったプラチナ世代ゴルファーの葛藤
12歳からゴルフを始め、オーストラリアへの短期留学、そして2024年シーズンには韓国2部「ドリームツアー」に参戦するなど“異色”ともいえるキャリアを歩んだ鈴木愛佳子(すずき・ちかこ)。韓国ツアーの実情や幼少期の貴重な話まで、本音を赤裸々に語ります。【鈴木愛佳子の韓国ツアー“奮闘記”第9回】
韓国のツアープロとして得た自信
プロゴルファーの鈴木愛佳子は2000年生まれの25歳。
ツアー出場権を持たず、25年8月をもって選手生活を終える決断を下したが、実は昨年1年間、韓国女子ツアー(2部)に参戦していた。日本ではあまり知られていない韓国ツアーの実情――。ツアーの中身から生活環境まで彼女は韓国で何を感じ、何を学んだのか。貴重な体験談を全12回に分けてお届けする。

※ ※ ※
私は2023年に韓国のインターナショナルQTに初挑戦して8位に入り、24年シーズンは韓国女子(KLPGA)ツアー2部の「ドリームツアー」に参戦しました。
日本のプロテストには合格できませんでしたが、韓国ツアーでプロとして試合に出られるようになったことには特別な感覚がありました。もちろんプロ選手への待遇は良くて、ここでの経験はとても大きな自信となりました。
韓国ツアーで1年間、毎週のように試合があるのはすごくうれしかったです。自分のコンディションを合わせながら試合に出続けるという経験は、今までにないものでした。
試合会場まではレンタカーで1人で運転して行きました。韓国の道路事情は運転が荒いとも言われているのですが、慣れれば難しくもなかったです。試合に出続けるという体力的なキツさはありましたが、それ以上に“プロとしてツアーで戦えている”という喜びと経験値は何物にも代えがたいものでした。
「日本のプロテスト制度は…」
日本でプロのライセンスを取得して正会員になるには、プロテストに合格するしかありません。私はツアー競技から離れましたが、「QT制度を戻してほしい」という声を仲のいい選手やコーチからも聞きます。
これには賛否があるとも思います。今の日本ツアーのレベルが高くなってきているのは、実力のある選手が毎年20人しか合格できない狭き門でもあるプロテストにちゃんと合格してツアーに出ているからだとも感じます。
ただ、米ツアーも韓国ツアーも多くの選手に門戸が開かれていて、世界中のいろいろな選手が来ています。ゴルフ界も大きくなっていると感じるので、「日本もまたそうなってくれたらいいな」と思います。可能性のある新たな選手がどんどん出てくるのは、ゴルフファンにとっても楽しみだと思いますから。
いずれにしても、韓国で“プロゴルファー”として活動した経験をこれからの仕事にもしっかりと生かしていきたい。プロゴルファーの肩書は競技から離れてもついてきますし、プロフェッショナルであることはどの世界で仕事をするにおいても大切なことだと思っています。
鈴木 愛佳子(すずき・ちかこ)
2000年7月1日生まれ、神奈川県出身。幼少期から中学まで本格的に空手を習い、全国優勝も経験。空手界で将来を嘱望される一方、父の勧めで12歳からゴルフも始める。オーストラリア留学を経て本格的にゴルフの道へ。プロゴルファーになることを決意して帰国。23年には韓国のインターナショナルQTに初挑戦で8位に入り、24年シーズンは韓国2部「ドリームツアー」に参戦。ツアープロとしての道を歩む。25年8月をもって選手生活を終える決断を下し、同年9月に芸能事務所「セント・フォース」への所属を発表した。得意クラブはショートアイアンとパター。趣味はスポーツ観戦。
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