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- 海外ツアーに挑戦するプロはどの程度の“英語力”が必要? 海外経験豊富な手嶋多一に「試合での英語必須な場面」を聞いた
高校卒業後、米国の大学に留学したり、欧州ツアーに参戦したりと、豊富な海外での経験を持つ手嶋多一。海外ツアーで戦うにはどれほどの英語力が必要か聞いてみた。
レジストレーションのオフィスがどこかを質問できればOK
男女ともに海外ツアーを主戦場とする選手が増えてきた昨今、果たして英語力はどれぐらい要求されるのだろうか。学生時代を米国で過ごし、プロに転向後は欧州ツアーにも参戦した経歴を持つ手嶋多一プロに聞いてみた。
※※※
おそらく海外ツアーに本格参戦するような選手は、スポットで数試合は海外の試合に出場していると思います。したがって、トーナメントの流れはある程度理解しているはずですし、対応できると考えられます。
たとえば、トーナメント会場に到着した場合、最初に行うのがレジストレーションと呼ばれる受付です。これは日本の試合でも必ずあるもので、参加料を払うのが主な目的です。したがって、まずは「レジストレーションのオフィスはどこか?」という質問をできなければいけません。

レジストレーションを終えると、ロッカールームへと案内されますが、日本の試合と多少システムが異なります。日本だとフロントでカギを受け取り、そのままロッカールームへといきますが、米国ではカギを自分で持つことができません。
ロッカールームの入り口に係員がいて、その人が自分のロッカーまで案内してくれてカギの開け閉めを行ってくれるからです。係員はスパイクを磨いてくれたりもするので、最終日(予選落ちした場合は2日目終了後)にチップを渡します。金額はプレーした日数や稼いだ賞金によって違いはありますが、大体100ドル程度を渡します。
以上のやりとりを行うぐらいの英語力は必要ですが、それほど難易度は高くないでしょう。磨き終えたスパイクには自分のロッカー番号の札が置いてあるし、一度経験してしまえば、特に問題はありません。ただ、ロッカーキーを係員に渡すだけに、自分の場合は貴重品をロッカー内に置かないようにしていました。
競技委員の説明を理解できる英語力は必要
練習ラウンドの受付をしたり、プロアマ戦に出場するなど、日本と変わらない流れで大会初日を迎えます。スタートホールのティーイングエリアでは、だれがだれのマーカーなのかを確認し、使用球のチェックを互いに行います。これも英語力はそれほど必要ないでしょう。
ラウンド中もティーショットの順番は決まっていますし、セカンドショット以降はピンまでの距離が遠い人から打つので、特に困らないはずです。残り距離が似たような場合は、同伴プレーヤーから「どっちが遠い?」と聞かれるので、自分が遠ければその旨を伝えます。
また、グリーン上では同伴プレーヤーからピンを抜いてくれと頼まれることもありますし、逆に自分がピンを抜いてとお願いするときもあります。その辺りも雰囲気で理解できるはずです。
問題は、トラブルに見舞われたときです。処置が分からないときは競技委員を呼びますが、呼んでほしいという旨をしっかり伝えなければいけないし、呼んだ後にも説明を理解できなければいけません。
ただ、ゴルフ用語が多いので、ルールを把握しておけば何を言っているのか分かりやすいと思います。あとは現地のキャディーを帯同する場合は、そのキャディーとコミュニケーションをとれるぐらいの英語力は必要でしょう。残り距離などは数字で教えてくれるのでプレーにはあまり差し支えないと思います。
気をつけたいのは、同伴プレーヤーに英語で受け答えをすると、どんどん話し掛けてくる場合があるので、英語に自信がない場合は覚悟したほうがいいでしょう。
手嶋多一(てしま・たいち)
1968年10月16日生まれ、福岡県出身。15歳で日本オープンの予選を通過するなど、ジュニア時代から活躍し、“九州の怪童”と呼ばれる。米国留学を経て93年に国内男子ツアーでプロデビュー。日本オープン、日本プロなどツアー8勝を飾る。07年には欧州ツアーにフル参戦している。現在はシニアツアーを主戦場にしながら、男子ツアーにも数試合出場している。2025年は国内シニアツアー最終戦「いぶすき白露シニア」で4年ぶり3勝目を挙げる。ミズノ所属。
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