- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- 初心者ゴルファーの救世主「ハンデ」って誰がどうやって決めてるの?
コースに出るようになると、「ハンデ」という言葉をよく耳にするはず。聞き慣れた単語なので、なんとなく理解したつもりでいても、実はよく意味がわからない、取得の仕方を知らない、取得したはいいけど正しい使い方がわからない、というケースが多いのではないでしょうか。
競技者間の実力差を“公平”にする「ハンデ」
言わずもがな「ハンデ」とは「ハンディキャップ」の略称。簡単に言うと、競技者間の実力差が大きい場合に、その差を調整するために用いる数値のことです。
世界中で老若男女に愛されているゴルフは「いつでも、どこでも、誰とでも楽しめる」のが魅力。さらにそこに、“公平に”というファクターをもたらしてくれるのが「ハンデ」なのです。
まだゴルフを始めたばかりでスコアがまとまらない人には大きな数値を与え、ゴルフが上手い人には小さい数値を与える。このように実力の異なる人がラウンドする場合には、競技終了後にスコアからハンデを差し引くことで勝敗を決めるわけです。
プライベートハンデは「ぺリア」と「新ぺリア」の2種類
では、ハンデはどのように設定すればいいのでしょう。公式の大会ではなく、仲間内のコンペならばプライベートハンディキャップを使います。
算出方法として代表的なのは、「ペリア方式」と呼ばれるもの。これは主催者が算出対象となる隠しホールを6つ選んでおき、ラウンド後に隠しホールのスコアを合計してハンデを算出します。算出のための数式は、「(隠しホールのスコア合計×3−72)×0.8」となります。
仮に隠しホールをすべて6打でホールアウトしたとします。そうすると、(36×3−72)×0.8=28.8でハンディキャップは29(小数点以下は四捨五入)となります。
ただ、この方式だと隠しホールでたまたま大叩きした人が優位になってしまうため、「新ペリア方式」が生まれました。新ペリア方式だと隠しホールは12あり、計算式は「(隠しホールの合計スコア×1.5-72)×0.8」となります。
こうすることで、運よりも実力を反映したハンデを算出できるようになったため、現在では新ペリア方式が最もポピュラーとなっています。ちなみに、どちらの方式もほとんどのゴルフ場でスコアの計算まで対応してもらえますので、コンペの時などは相談してみてください。
意外と簡単!オフィシャルハンデの取得方法
ある程度ゴルフの腕前が上達してくると、自分の実力を示す客観的な数値を知りたいと思うかもしれません。また、ゆくゆくは公式の大会に参加してみたいという人もいるでしょう。
そんなときは、日本ゴルフ協会(JGA)が算出するオフィシャルハンディキャップを取得するのもオススメです。正式名称は、「JGA/USGAハンディキャップインデックス」。
取得方法は意外と簡単です。
ゴルフ場の会員権を取得しないと申請すらできないと思っている人が多いのですが、そんなことはありません。ゴルフ場に所属していなくても、JGAの個人会員になればいいのです。
会員には2種類あります。入会に推薦者が必要で、入会金1万円と年会費1万円が必要なJGAプレミアム会員と、推薦者と入会金は不要で、年会費2400円だけで入会できるJGAグリーンクラブ会員。JGAプレミアム会員は、日本オープンなどの大会に無料で入場できたり、オフィシャルグッズの割引優待を受けられますが、「JGA/USGAハンディキャップインデックス」の取得だけが目的ならJGAグリーンクラブ会員で十分です。
会員になったら、コースレーティングが設定されているゴルフ場でラウンドし、最低5枚のスコアカードを日本ゴルフ協会(JGA)に提出するだけです。コースレーティングとは、ゴルフ場の難易度を示す尺度で、「JGA/USGAハンディキャップインデックス」を算出する基準となります。
申請の翌月には、スコアとコースレーティングから算出された数値が、「JGA/USGAハンディキャップインデックス証明書」として送られてきます。ハンデが9以下なら、憧れのシングルプレーヤーの仲間入りです!
ところで、世界には6つのハンディキャップシステムが存在しています。日本はアメリカの全米ゴルフ協会(USGA)のシステムを採用していますが、2022年春には世界統一のハンディキャップシステムが全世界的に採用される予定になっています。
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking