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- “バンカーからパター”はトッププロも使う便利な技! 【石井 忍のここスゴ!】
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井 忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析。今回注目したのは、米国女子ツアーのウォルマートNWアーカンソー選手権で2位タイにはいったチ・ウンヒだ。畑岡奈紗との優勝争いで見せたバンカーショットにスポットを当てる。
パターでバンカーからの脱出は選択肢の一つ
■チ・ウンヒ/1986年生まれ、韓国出身。2003年の韓国女子アマで優勝。04年にプロ転向し、08年から米ツアーを主戦場に。翌年は全米女子オープンを制覇する快挙を達成。17年から3年連続で勝利を挙げ、19年のツアー5勝目は米ツアーでの韓国人選手最年長優勝(32歳8カ月)となった。
米女子ツアーのウォルマートNWアーカンソー選手権で畑岡奈紗選手が同ツアー通算5勝目を挙げました。22歳256日での5勝は、宮里藍さんの25歳1日、岡本綾子さんの33歳187日を大幅に更新した最年少記録だそうです。

また、日本勢の通算勝利数でも、岡本さん(17勝)、宮里さん(9勝)に続く単独3位に。自身が目標に掲げている通算10勝もいずれ達成してくれるはずです。
そんな畑岡選手と優勝争いを繰り広げ、2位タイでフィニッシュしたのが韓国のチ・ウンヒ選手。今回は、最終ホールで彼女が見せたバンカーショットに注目しました。2オンを狙ったセカンドショットは、グリーンをオーバーして奥のバンカーへ。ピンは奥に切られており、チ選手は入ったバンカーからだとエッジからカップまでは5ヤード程度しかありません。難しいバンカーショットになりました。
しばらく考えたチ選手が手にしたのは、なんとパターでした。砂の上を転がったボールは、バンカーを駆け上がってグリーンオン。ピンそばにつけ、見事にバーディーでフィニッシュしたのです。
非常に珍しいショットですが、先月の米男子ツアーでも同じ打ち方をした選手がいました。BMW選手権の2日目、ライアン・パーマー選手(米国)がパターでバンカーから脱出し、約3メートルに寄せました。
日本にも歴史に残る“バンカーからパター”があります。1994年の日本プロゴルフ選手権。最終ホールでグリーン手前のバンカーにつかまった合田洋選手は、パターで転がして1.5メートルに寄せてパーをセーブ。当時、無敵を誇っていたジャンボ尾崎さんを下し、公式戦でツアー初優勝を挙げました。このシーンを記憶しているゴルフファンは多いのではないでしょうか。
“バンカーからパター”というと、「初心者みたいな打ち方で恥ずかしい」と思う方がいるかもしれません。しかし、米男女ツアーでも、日本の公式戦でもプロが使っている技のひとつ。バンカーショットの選択肢のひとつとして、頭に入れておいて損はありません。
「バンカーからパター」の注意点
さて、このショットを打つ際は注意点がいくつかあります。ひとつは、アゴの傾斜をチェックすること。アゴが低くても、垂直に立っていると転がし上げるのが難しくなります。緩やかな傾斜があれば、多少アゴが高くても脱出しやすくなるでしょう。

もうひとつは、手首を使いすぎないことです。砂の上から転がすとなると、力を入れて打ってしまいがち。するとコックが入り、打点がブレやすくなくなります。グリーン上でのストロークと同じイメージで振ると、正確にインパクトできるはずです。
また、「カップに寄せてやろう!」と考えると、リキんだりリズムが乱れやすいので、「グリーンに乗れば上出来だ」くらいの気持ちで振ってみてください。バンカーをクリアすれば、後は惰性で転がってくれますよ。
ピンまで距離がある時や傾斜がキツい場合は、ユーティリティーやフェアウェイウッドで転がし上げるのもアリです。「バンカーに入ったらサンドウェッジを使う」という考えにとらわれず、柔軟性を持つとスコアが崩れにくくなるはずです。
■石井 忍(いしい・しのぶ)/1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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