1903年開場の神戸GCが日本で一番古いゴルフ場。では2番目以降はどこ?

保井友秀

2021年10月20日

コラム

日本で最初のゴルフ場は118年前に開場した神戸ゴルフ倶楽部。この知識、ゴルフ好きなら意外と知っている人が多いが、2番目以降はなかなか出てこない。そこで、1位から5位までをランキング形式で紹介する。

現存するゴルフ場で開場年度が古い順に5コースを紹介

1位
1903年開場
神戸ゴルフ倶楽部

 日本最古のゴルフ場を造ったのは、神戸に居留していた英国人貿易商のアーサー・ヘルケス・グルームです。

ゴルファーなら一度は訪れてみたい神戸GC 写真:中村祐治

 六甲山からの眺望を気に入って別荘地を開発したグルームは、週末の仲間との団らんの中でゴルフの話題が出た際、「ここにゴルフ場を造ろう」と言い出したと伝えられています。

 1896年(明治29年)の夏に発案し、1898年(明治31年)からゴルフ場造りを開始。1901年(明治34年)の秋に最初の4ホールが完成しました。

 当初は仲間内でプレーするだけでしたが、噂が広まって来場者が増えたので9ホールに拡張。9ホールが完成した1903年(明治36年)5月24日が神戸ゴルフ倶楽部(兵庫県)の開場日になっています。

 1904年(明治37年)には18ホールに拡張。その後も改造を重ねて1929年(昭和4年)に現在とほとんど同じレイアウトになりました。

 パー3とパー4のみでパー5はなく、18ホール、4049ヤード、パー61のレイアウト。キャディの負担を考慮してクラブは10本以内に制限されています。

2位
1913年開場
雲仙ゴルフ場

 1913年(大正2年)に開場した雲仙ゴルフ場(長崎県)は、現存するゴルフ場として日本で2番目に古い歴史を持っています。

 雲仙は明治開化以来、外国人の間で温泉リゾートとしてにぎわっていました。その外国人たちが牧草地で棒を振って遊ぶようになり、それがゴルフというスポーツであることを知った長崎県が9ホールの公営ゴルフ場を造りました。2006年(平成18年)に雲仙ゴルフ場株式会社としてリニューアルオープンしています。

 ただ、雲仙ゴルフ場は日本で2番目に古い歴史を持っていますが、開場したのは日本で4番目です。

 神戸ゴルフ倶楽部が開場した翌年の1904年(明治37年)に創立委員の一人であったウィリアム・ジョン・ロビンソンは、冬でもゴルフが楽しめるように神戸郊外に6ホールの横屋ゴルフアソシエーションを造りました。しかし、このゴルフ場は現存していません。1914年(大正3年)に鳴尾浜に移転して鳴尾ゴルフアソシエーションとなった後、コースは解散。1920年(大正9年)に鳴尾ゴルフ倶楽部が誕生しました。

 1906年(明治39年)には神戸同様に貿易港だった横浜で、居留外国人のための9ホールのゴルフ場ニッポン・レース・クラブ・ゴルフィング・アソシエーションが根岸競馬場内に造られました。しかし、このゴルフ場も1969年(昭和44年)に閉鎖となり、現存していません。

3位
1914年開場
東京ゴルフ倶楽部

 1906年(明治39年)に関東初のゴルフ場が誕生しましたが、居留外国人のための施設だったので日本人は遠慮しながらプレーしなければなりませんでした。

 そこで英国や米国でゴルフを覚えた日本人を中心に、「日本人のためのゴルフ場を造ろう」という機運が高まりました。

 現在の駒沢オリンピック公園の場所にゴルフ場を造り、1914年(大正3年)に6ホールが完成して仮オープン。その後すぐに9ホールとなり、1926年(大正15年)には18ホールが完成しました。

 しかし、この場所は周辺地域の宅地化が進み、借地料が値上がりしたため、1932年(昭和7年)に埼玉県朝霞に新しい用地を確保して移転します。

 ところが朝霞コースも陸軍省に接収され、一時は消滅の危機を迎えましたが、埼玉県狭山で建設をほとんど終えていた秩父カントリー倶楽部と合併する形で1940年(昭和15年)に2度目の移転を果たしました。

 東京ゴルフ倶楽部(埼玉県)は1924年(大正13年)の日本ゴルフ協会創立にも深く関わっており、創立100周年を迎える2024年に8度目の日本オープンゴルフ選手権を開催することが決まっています。

4位
1917年開場
富士屋ホテル仙石ゴルフコース

 1917年(大正6年)に箱根振興のためのゴルフ場として誕生したのが富士屋ホテル仙石ゴルフコース(神奈川県)です。7月に7ホールで開場し、9月に9ホールが完成。1918年(大正7年)にクラブハウスが新築されました。

 1935年(昭和10年)には赤星四郎の設計により9ホールが拡張され、18ホール、6320ヤード、パー72のゴルフ場になりました。

5位
1919年開場
旧軽井沢ゴルフクラブ

 軽井沢に別荘を持つ人たちの間で「ゴルフ場を造ろう」という話が盛り上がったのは1919年(大正8年)。スコットランド出身のプロゴルファー、トム・ニコルに設計を依頼し、1921年(大正10年)に6ホール、1922(大正11年)に9ホールの旧軽井沢ゴルフクラブ(長野県)が完成しました。

 1955年(昭和30年)にアウトコース6ホール、インコース6ホールの計12ホールに拡張。その後、1989年(平成元年)から1996年(平成7年)にかけて、創立70周年を記念して米国人設計家ジョン・マイケル・ポーレットによる改造を行い、12ホール、3986ヤード、パー48となりました。

※※※
参考資料・「美しい日本のゴルフコース」(2013年「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会、ゴルフダイジェスト社)、各ゴルフ場のホームページ

日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」を空撮で見る

画像ギャラリー

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