- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- あげる? 保管する? ツアープロは使わなくなったクラブをどうしているの?
1セットを何年も大切に使い続けるアベレージゴルファーには縁遠い話ではあるが、ツアープロともなれば、頻繁にクラブを替える回数も多くなる。ところで、使い終えた古いクラブはいったいどうしているのだろうか。ドライバーからパターまでを合わせれば、年間にしてかなりの数になるはずだが……。
使わなくなったクラブはメーカーに返却するのが基本
最近はクラブメーカーと契約せずに自分が好きなクラブを使う選手も増えてきたが、それでも大多数の選手はメーカーとクラブの使用契約を結んでいる。
契約内容は選手によって異なり、ドライバーからパターまでの全クラブを使用するというパターンもあれば、ドライバーを含めた何本契約など、本数を限定するものまで多岐に渡る。
さらに契約する年数も選手によって変わり、契約が切れた途端に他のメーカーに移る選手もいれば、ずっと同じメーカーと契約を更新し続ける選手もいる。
基本的にフェアウェイウッドやアイアンは頻繁に替えることがなくても、ドライバーやウェッジ、パターに関しては選手にもよるが比較的替える頻度が高い。となれば、使わなくなったクラブも自然に増えてくるが、どのように処分しているのだろうか。
アベレージゴルファーが新しいアイアンセットを購入した場合、古いクラブを下取りに出したり、ゴルフを始めようとする知り合いに譲ったりするパターンが多い。
もしくは、何かあったときの保険として保管しておく人もいるだろう。逆に、ドライバーやパター、ウェッジならまだ使えると思い、取っておく人の方が多くなるのではないか。
果たしてツアープロはどうなのか。実際に選手に聞いてみると、使わなくなったクラブはメーカーに返却するという。その理由は保管するスペースを確保するのが大変だからだ。大きな倉庫があるような豪邸に住んでいるならまだしも、一般的な一戸建てやマンションだと数多くのクラブを保管するのは難しい。
ただ、エースとなるクラブセットとは別に、必ずサブのクラブセットを2組ほどキープしているという。エースに何かあったときの保険という意味合いもあるが、宅配便を利用する場合、次のラウンドに間に合わないことがあるので、そういうときに備えるためだ。
ちなみに、自宅などにスペース的な余裕がある人は、今まで自分が使用してきたクラブセットを大切に保管していることのほうが多い。
ただ、メーカーによっては使用しなくなったクラブは全て返却するように義務付けており、たとえ保管するスペースがある選手でも、使用済みのクラブをキープできない場合もある。
パターだけは何十本もキープする選手が多い
ひと昔前ならツアープロが使用していたドライバーやクラブセットがコンペの賞品になることもあったが、最近はまずないという。
これもメーカー次第だが、勝手に使用済みのクラブを自分の元から手放すことを禁止しているからだ。メーカー側の防止策としてクラブにはシリアルナンバーが入っており、仮に市場へ流れた場合、どのプロが手放したのかすぐに分かる仕組みになっているという。
また、大ベテランともなれば貴重なクラシッククラブを多数持っていると思われるが、これも選手によって異なる。
事務所の移転や自宅の引っ越しの際に紛失したり、処分するタイプもいれば、しっかり保管する選手もいる。ただ、プロ野球選手のように記念館を建てた選手の話は聞かないだけに、保管派はかなり希少だと言えるだろう。
面白いのは、ウッドやアイアンセットをキープしない選手でも、パターはいつまた使うか分からないので、何十本も保管している選手が多いことだ。
新しいものほど性能が優れているように思いがちだが、フィーリングを大切にするパターは例外なのだろう。ある選手はあまりにもパットが入らないので、10年以上前に使っていたパターを引っ張り出してきたら、意外とフィーリングがいいことに気がつき、試合で再び使うようになったという話もある。
メーカーによっては契約プロに対してパターに関しても使用済みのものを返却する決まりになっている。
ゴルフメディアなどでプレゼント企画がある場合、プロが使用したドライバーやパターではなく、グローブやボールが多いのはそのためだ。仮にネットオークションなどで○○プロが使用したドライバーが売りに出されていたなら、容易に本物だと信じないほうがいいだろう。
最新の記事
pick up
ranking