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- 自宅の場所によっては2カ月の長期遠征も!? ツアープロはシーズン中にどれだけ家に帰れない?
今週は北海道、来週は九州といったように、男女関係なく日本中を飛び回るツアープロ。大きなお世話だが、自宅に戻るヒマもないだろうと勝手に心配してしまう。一体どれぐらい自宅に帰らないのだろうか。
北海道、九州在住のプロは遠征期間が長くなる傾向
今年、国内女子ツアーは38週に渡ってトーナメントを開催しており、3月から11月までほぼ毎週試合があったと考えていい。
また、国内男子ツアーも4月第3週から12月第1週までの期間に24試合が開催された。どちらも連戦続きだが、大変なのは全国を飛び回らなければいけないことだ。
しかも、プロ野球やJリーグ、Bリーグといった他のスポーツと異なり、ゴルフは個人競技のため、すべて自分で移動や宿泊の手配をしなければならない。中にはマネジメント契約を結んでいる会社や個人マネージャー、家族が行う場合もあるが、基本は自分で行う。
ツアープロの行動パターンとしては、火曜日にコース入りして練習ラウンドや打ち込み、ショートゲームなどの練習をして、水曜日にプロアマ戦に出場。
木曜日から日曜日までが本戦となる。女子の場合は3日間大会もあるが、その場合は火、水曜日が練習日、木曜日がプロアマ戦で金曜日からが本戦というスケジュールになる。
ただ、水曜日からコース入りする選手も少なくない。もっとも、昨年、今年は新型コロナの影響でプロアマ戦を行わず、練習日となることも多かった。
気になるのは残る月曜日の過ごし方だが、トレーニングや練習を行ったり、休息にあてるなど、選手によって様々だ。家族がいる選手は家族サービスに励んだりもする。
ところで、最終日のラウンドを終えた後、選手は自宅へ戻るのだろうか。それとも次のトーナメント会場へ向かうのだろうか。
結論を言えば、トーナメント会場の場所と選手が住む地域によって目的地が変わってくる。
例えば、関東在住の選手が2週連続で関東の試合に出場する場合は、当然のように自宅へ戻るが、関東以外に住んでいる選手は自宅へ戻る派と、そのまま次のトーナメント会場へ向かう派に分かれる。
東北、中部、関西在住なら自宅に戻る率が高くなるが、それ以上遠くなると戻らない率のほうが高くなる。
したがって、関東、中部、関西のようにどこへ行くにも便がいい地域に住んでいる選手は自宅に戻る回数が増え、北海道や九州に住む選手は一度自宅を出ると長期間帰らないことも珍しくない。
聞けば、1カ月はざらで、2カ月ぐらい自宅に帰っていないという選手もいる。もちろん、たとえトーナメント会場から自宅が離れていても、試合が終われば必ず自宅に帰るツワモノもいる。
現在、米女子ツアーを主戦場とする上原彩子は、国内ツアーを転戦していた当時、自宅のある沖縄に試合が終わると必ず帰っていたという。
長期遠征で大変なのはとにかく洗濯!
面白いもので、一人暮らしのときは長期間に渡って自宅に戻らなくても、家庭を持つと多少無理をしてでも一度帰るようになるという。
さらに、なるべく疲労度を抑えるために、メインの自宅以外に部屋を借りている選手もいる。北海道や九州在住の選手が関東に部屋を借りたり、関東在住の選手が関西に部屋を借りることも珍しくない。
ちなみに、長期間の遠征で大変な作業に洗濯がある。確かに1カ月分のウエアや下着を持ち歩くことは難しい。
ある選手に聞くと、10~12日分のウエア類を入れたスーツケースを宅配便で送り、7~8日分のウエア類を入れたスーツケースを持ち歩くという。20日分をクリーニングや洗濯で回していくことで対処しているとのこと。
ツアープロの場合、ウエアだけでなく、スパイクを何足も用意するので、選手によって荷物の量は変わってくる。
長期遠征中に予選落ちした場合は、同じホテルに宿泊してトーナメント会場へ練習しにいくパターンと、次のトーナメント会場へ早めに入るパターンに分かれる。
海外のツアーは日本の比ではない移動距離
外国人選手は自宅へ戻るわけにもいかないので、そのまま会場に残って練習することが多い。日本選手が海外ツアーに数試合出場した場合も、予選落ちしたときは会場に残って練習している姿をよく見かける。
選手にしてみれば毎週の移動は大変だが、日本の場合は同じ国内で距離が比較的短い分、まだマシだろう。
欧州ツアーのように毎週開催国が変わったり、米ツアーのように距離が長くなると、移動だけで疲れることは間違いない。
対策としてトッププロはプライベートジェットを利用しているが、移動での疲労を残さないようにすることも強いプロの条件といえるかもしれない。
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