韓国もゴルフブームでパブリックコースのプレー代が暴騰!? 公取が調査に乗り出す事態に | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

韓国もゴルフブームでパブリックコースのプレー代が暴騰!? 公取が調査に乗り出す事態に

最近、韓国ではゴルフ場のプレー代が高騰。コロナ禍でゴルフをする人が増えたため、首都圏のパブリックゴルフ場では約3万円もの料金を取られるケースもあると言います。政府機関が全国512のゴルフ場へ調査に乗り出したという話も。現状を探ってみました。

1年前に比べ1万円も高い料金に韓国ゴルファーが悲鳴

 コロナ禍で韓国ではゴルフを始める人が増えています。こうした“ゴルフブーム”の流れに乗ってなのか「韓国のパブリックゴルフ場のプレー代が高騰し、利用者から不満の声が続出している」と韓国メディアが伝えています。

2020年はコロナ禍で世界に先駆けて女子ツアーが再開するなどゴルフ熱はもともと高い韓国。同年のKLPGAチャンピオンシップにはイ・ボミも参戦していた 写真:Getty Images

 2021年12月に一般紙「朝鮮日報」が、とある48歳のアマチュアゴルファーに話を聞いたところ、「最近、首都圏のあるパブリックゴルフ場を予約して、利用料を確認してとても驚きました。グリーンフィーとカートフィー、キャディーフィーを含めた1人当たりの利用料が29万ウォン(約2万9000円)。19年12月の週末料金(19万ウォン=約1万9000円)よりも、10万ウォン(約1万円)も上がっていたのです。サービスの質は特に変わりないのに、ゴルフ場のやり方があまりにも度が過ぎます」と、怒り心頭だったと言います。

 韓国首都圏のパブリックゴルフ場では同様の声が届いていますが、プレー代が上がっている理由について同紙は「ゴルフが大衆化され、なおかつコロナ禍の影響で海外でゴルフをすることが難しくなり、国内ゴルフ場の需要が大きく伸びた結果だ」と伝えています。

 それらを踏まえ、政府の公正取引委員会と消費者庁に当たる機関は昨年12月に全国にある512のゴルフ場の不公正規約の実態調査に乗り出しました。

 韓国の統計庁によれば、21年11月のゴルフ場利用料物価指数は、117.04(2015年は基準値100)で、20年11月に比べて3.6パーセントも上昇。伸び率は同庁が統計を取り始めた00年1月以降、最も高いそうです。つまり「ゴルフ場利用料の上昇率が10年ぶりに最高値を記録」したということです。

パブリックコースの料金が会員制の料金を逆転した

 こうした状況について、韓国スポーツ・芸能専門サイトのゴルフ担当記者はこう語ります。

「パブリックゴルフ場の平均利用料が、会員制ゴルフ場の利用料を逆転したという話もよく聞きます。これから公正取引委員会と消費者庁の調査で料金は是正されていくと思いますが、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない限りは、少々料金が高くてもゴルフをする人は増えていくのではないでしょうか。ゴルフクラブもよく売れていますし、週末料金は多少値上がりの状態が続くと見ています」

 韓国では昨年冬から新型コロナの感染者が増えはじめ、現在も1日に約5000人の感染者が確認されています。そんな中、屋外で安心して楽しめるゴルフの需要が上がるのは日本と同様、当然の流れでしょうが、ゴルフブームの“便乗商法”には、さすがに熱心な韓国のゴルファーも頭が痛いでしょう。

 コリアンパワーらしい、たくましき“商魂”と言えば聞こえはいいですが、コロナ明けに韓国でゴルフをする機会がある方はくれぐれも料金にご注意を。

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