- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- 支給されるボールは無制限!? ツアープロへの消耗品の支給数と取り替えペースはどれぐらい?
ツアープロにとって、ゴルフクラブと同じように欠かせないのがボールとグローブ。やはりクラブやウエアと同じように契約するメーカーから支給されるが、年間でどれぐらいの数を使用し、支給されているのだろうか。
トーナメントに出場する選手とそうではない選手の支給数は異なる
コロナ過で難しくなったものの、それ以前のゴルフはプロスポーツの中でもとりわけ選手とファンとの距離が近かった。
トーナメント会場へ観戦に行けば、ロープ越しではあるが割と近くでボールを打つ姿を見ることができるし、ホールアウト後に選手が即席のサイン会を行うこともあり、運がよければ使用済みのグローブやボールをもらえることすらあったほどだ。
ファンもその辺りはよく理解しており、目当ての選手にボールやグローブをリクエストするシーンをよく見かけたものだ。選手もできるだけ対応していたが、消耗品とも言えるボールやグローブは年間どれぐらい支給されるのだろうか。
選手に聞いてみると、1日に使用するボールの個数はその選手によって異なるが、平均すると3~6個ぐらいになる。最近はボール自体が傷つきにくく、1ラウンドで1、2個しか使わない選手も少なくなかった。
それでも練習グリーンでは2、3個ほど使うので、最低でも1日3個入りの1スリーブは下ろすことになる。
仮に1日6個のボールを使うとしたら、4日間で2ダース、練習日やプロアマ戦を入れると3ダースの計算になる。使用ボールが少ない選手でも1試合で最低1ダースは消費する。3ダース使う選手なら、男子プロの場合は年間で25試合として75ダース、女子プロは35試合とし105ダースになる。
ただ、練習ラウンドでは試合で使用済みのボールを使うこともあるので、実際はそこまでの数にはならないと思われる。
ただし、すべてのプロが同じ数のボールを支給されるとは限らない。シード選手はほぼ無制限で、たとえ制限があっても年間140~150ダースはもらえるとのこと。自宅に郵送してもらう選手もいれば、トーナメントの度にメーカーのツアーバスへ行き、3、4ダースを受け取る選手もいる。
一方、トーナメントに出場しない選手だと無制限とはいかず、年間20~30ダースに制限されることが多い。
オフシーズンに出場するコンペや合宿などの練習ラウンドでもボールは必要となるが、シーズン中に受け取った分で十分事足りる計算になる。もちろん、足りなければ補充してもらえるとのこと。
アベレージゴルファーにしてみれば、1個数百円のボールが池やOBゾーンに消える度にスコアとは別の悲しい気持ちになるが、ツアープロにはそういう感情は一切ないようだ。
練習ラウンドでは使用済みのグローブを使うことが多い
グローブに関しても契約選手なら年間200枚は支給されるという。やはりトーナメントでは1日に1枚を使用する選手が多く、4日間で4枚、仮に年間25試合出場する男子プロなら100枚、35試合の女子プロなら140枚だが、練習ラウンドやオフシーズンの合宿などでも使用するため、200枚は妥当だろう。
ただ、グローブの材質によって異なるのかもしれないが、ツアープロが使用するものは簡単に破れたり、擦り切れたりするものではないだけに、練習や練習ラウンドでは試合で一度使ったものを装着することが多い。
したがって、1年で200枚を使い切ることはないと思われるが、選手によっては手元に予備がなければ不安を感じるらしく、その数字になるという。
ちなみに、プロが使うボールは市販されているものと品質に差はないが、グローブの場合、微妙に異なることもある。トッププロクラスになると、1頭の子羊から1枚分しか取れないという皮でつくられており、その着け心地は異次元クラスの快適さを感じさせる。アベレージゴルファーが装着してもフィット感やグリップ力の差を実感できるほどだ。
グローブにしても、ボールにしてもツアープロにとっては単なる消耗品であることは間違いない。アベレージゴルファーにとってはなんともうらやましい話だ。
最新の記事
pick up
-
「国産カーボンフェース」がついに発売! ヤマハの新作「インプレス・ドライブスター」ドライバー、FW、UT、アイアンを試打検証<PR>
-
「高反発エリア拡大でさらなる“飛び”を実現」 ミズノの新アイアン「JPX925」<PR>
-
アマチュアが打っても激スピン! フォーティーン「FRZ」を使ってギア好きゴルファー3人がスピン勝負してみた<PR>
-
キヤノンがゴルフを変える! プロゴルファー森田理香子が実践する“撮影機能付きレーザー距離計”「PowerShot GOLF」を徹底解剖<PR>
-
【連載コラム】フィッティングとレッスンの融合で上達! フォーティーンの新サービスを人気ゴルフYouTuberが体験<PR>
ranking