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- 参戦2試合目でトップ10入りは優勝の前兆!? 渋野日向子の大活躍を裏付ける2つのデータとは
米女子ツアー本格参戦2戦目を終えた渋野日向子。早速トップ10入りという結果を残し、ファンに今後の活躍を期待させた。たった2戦だが、渋野のこれからの活躍を裏付けるデータもあるという。
2戦目でのトップ10入りなら、その後の優勝確率85%超
今季から米女子ツアーメンバーとなった渋野日向子が自身2戦目のホンダLPGAタイランドで8位に入った。これまで米女子ツアーに参戦した日本選手のデータをひも解くと、早い時期でのトップ10入りは吉兆であることが分かる。
米女子ツアーメンバーとしてのデビューから2試合以内にトップ10に入った日本選手は渋野で9人目である。詳細は以下の通りだ。
◆デビューから2試合以内にトップ10入りした日本選手
選手 初参戦年 初トップ10
樋口久子 1970年 2戦目9位
吉川なよ子 1978年 1戦目2位
平瀬真由美 1996年 1戦目6位
福嶋晃子 1999年 1戦目9位
上田桃子 2008年 1戦目5位
宮里美香 2009年 2戦目6位
河本結 2020年 1戦目8位
笹生優花 2021年 2戦目5位
渋野日向子 2022年 2戦目8位
上記の9人中、渋野と米女子ツアーメンバーとなって1年に満たない笹生優花を除く7人中、樋口久子、平瀬真由美、福嶋晃子、上田桃子、宮里美香の5人は後に米女子ツアーメンバーとして優勝を果たしている。
吉川なよ子は米女子ツアーから撤退した後に日本開催の米女子ツアー、マツダジャパンクラシックを制している。吉川まで含めれば優勝確率は約85%超の高率だ。
平瀬と福嶋はルーキーイヤーで優勝。米女子ツアーメンバーとして優勝している日本選手は計10人いるが、1年目で勝ったのは平瀬と福嶋だけである。好スタートはその後の好結果につながる可能性が高い。渋野には心強いデータだ。
では、米女子ツアーメンバーとして優勝を経験しているほかの日本選手の初トップ10は何試合目だったか。岡本綾子は4試合目に10位で初トップ10を記録している。小林浩美は12試合目、宮里藍は6試合目だった。
野村敏京は米女子ツアーでプロデビューした後、一時日本を主戦場にして再び米国に戻ったという特殊なケースで、23試合を要している。畑岡奈紗はルーキーイヤーの2017年は一度もトップ10に入ることができず、2年目4月の7位が初トップ10。実に27試合目という難産だった。
72ホールでボギー3つも自身最小ボギー数だった
次は渋野のプレーについてのデータを紹介しよう。ホンダLPGAタイランドで渋野は72ホールをプレーしてボギーが3個しかなかった。これは日米両ツアーを通じて72ホール競技での自身最少ボギー数(ボギーより悪いスコアも含む)だったのである。
米女子ツアーでの従来の自身最少ボギー数は優勝した2019年全英女子オープンと21年ロッテ選手権の6個(ともに5ボギー、1ダブルボギー)だった。
日本では4個が最少で2019年資生堂アネッサレディス(4ボギー)と同年の大王製紙エリエールレディス(3ボギー、1ダブルボギー)で、この両大会はともに優勝している。
渋野は元々、ボギーが少ないタイプではない。大ブレークした2019年は1ラウンドあたりの平均バーディー数が4.0000個で部門1位だったのに対してパーセーブ率(パーかそれより良いスコアを出す確率)は86.5119%で部門13位とそれほど高いものではなかった。ボギーは多いが、それを補って余りある抜群の攻撃力で全英女子オープンを含む年間5勝を挙げたのである。
そんなプレースタイルの渋野が72ホールでボギーをわずか3個に抑えた。ホンダLPGAタイランドでトップ10に入った11人中、渋野を除く10人のボギー数は平均4.4個。
優勝したアンナ・マドセンでも渋野より多い4個のボギーを叩いている。いかに渋野が頑張ってボギーを最小限に抑えたかが分かるデータである。それほど得意とはいえなかったショートゲームの強化に励んできたことが徐々に結果に表れてきているのではないだろうか。
次戦は米本土に戻って24日開幕のJTBCクラシックの予定。その次がメジャー今季第1戦のシェブロン選手権(昨年までのANAインスピレーション)だ。ルーキー渋野の活躍がますます楽しみになって来た。
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