「770万円」のゴルフクラブが実在!? なぜそんなに高いのか? 1本「50万円」でも売れるワケ | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

「770万円」のゴルフクラブが実在!? なぜそんなに高いのか? 1本「50万円」でも売れるワケ

最近はECサイトでゴルフクラブを買うことも珍しくはなくなっていますが、770万円ともなると、さすがにネットで気軽にとはいかないですよね。でも、実際にあるんです、そんなクラブが。

全番手1本50万円の14本計算で700万円だが実際は15本!?

 ネットでの買い物が普通になりつつある現在。最近はゴルフメーカーも自身のECサイトを立ち上げ、直販を行うことも多くなりました。さまざまなサイトで商品チェックをするのも楽しいですが、ある日、本間ゴルフのサイトを見ていたら、税込770万円というケタ違いのセットを発見。これをネットで気軽にポチれる人って、カードの限度額いったいいくらなんでしょうか? どんなクラブなのか、どこに需要があるのかなど、気になるもろもろを探ってみました。

伝統工芸・会津絵を施した適合モデルドライバー

 サイト内で見つけたのは「BERES 会津絵MODEL クラブセット」。ドライバー、高反発ドライバー、3W、5W、U22、アイアン9本(#5-11、AW、SW)、パターの全15本と、オリジナルキャディーバッグやヘッドカバーがセットになっています。販売価格は税込770万円。本間ゴルフのBERESシリーズと言えば、高額クラブの代名詞ではありますが、なぜ、ここまでの価格になるのか、広報部に問い合わせてみました。

 教えてくれたのは、本間ゴルフ・マーケティング企画部AD&PRチームの西堀雅之さん。

「本間ゴルフのクラブは、シャフトのグレードによって、同じモデルであっても、2S(ツースター)から5S(ファイブスター)まで、複数のランクに分かれています。今回、お問い合わせいただいたセットは、最上級モデルとなる5Sのものです。5Sモデルは、もともとはフルオーダーで対応するモデルで、専任フィッターがお客様1人1人にフィッティングをして、その方に合わせてゼロベースから作り上げるものとなっています」

 ところが、本間のクラブを買い求めに来る海外の顧客は、フィッティングしている時間がないため、「とにかくすぐに欲しい」というニーズが出てきたのだと言います。

「それに応える形でつくったセットがこちらになっています。5Sのクラブは、すべて1本50万円(税別)でしたので、それを単純に14本分と計算すると700万円になります。それに消費税をプラスすると770万円です。それが、この価格設定の元になっているんです」と説明してくれた。

「うわ、高額!」と驚いたものの、ルール適合・不適合のドライバーが両方入った15本セットに本革のキャディバッグもセットになっているので、実際にはお買い得(?)なアイテムになっていたというわけです。

実は最新モデルではなく2020年モデル

もはや神々しささえ漂う「770万円」のフルセット

 さらに、よく見てみると、最新モデルと少しだけ機能が異なるよう。ソール部分の溝形状が、最新モデルは「トリプルスロット」になっているのに、こちらは3つに分かれていません。西堀さんは「そうです。これは一つ前の2020年モデルです。最新モデルのBERES AIZU 5Sは、1本税込60万5000円ですから、同じようにセットをつくると、もっと高くなるかもしれませんね」と教えてくれました。

 そう、このセットはコロナ禍になる前に企画されたものであり、本間の最高級クラブを求めるインバウンドの顧客を想定してつくられたものだったのです。だが、世界はコロナ禍になり、クラブを購入したくても、日本に来られなくなってしまいました。では、来られなくなった海外のユーザーがネットで購入しているのでしょうか?

「私どものECサイトは海外への発送は行っていませんので、日本に在住されている方が代理で購入して、海外に送っているケースも考えられます。あくまでも想像の範囲ですが……」と西堀さん。

 以前はこの手のクラブは、中国からのニーズが高かった印象ですが、最近は習近平氏の締め付けで贈答需要が下火になっているとも聞きます。

「それはあくまでも『贈答』という観点ですので、個人のお客様が購入されることには、問題ないということだと思いますよ」とも話してくれた。

 また、このセットを購入する人は、決して、海外オンリーではないようで「実は、いくつかのゴルフ場で展示販売も行ったのですが、そちらでも購入いただいています」とのこと。どんな人が購入したのか、どこのコースなのか、といったことは教えてもらえなかったものの、実際に国内で購入実績があったといいますから、お金はあるところにはあるということです。

「会津絵」という伝統工芸の匠の技と、最高級のクラブ造りの匠の技を融合させた「BERES AIZU」。高級外車並みの価格設定でも、求める人にとっては、どうしても手に入れたい逸品なのだと、感心させられた。

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