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「自分なりのルーティン」とはよく言われるけど…崩れないゴルフに導く必須の2ポイントとは?

多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、Abemaツアー『太平洋クラブチャレンジトーナメント』で優勝争いした河野祐輝だ。

河野祐輝の確立されたルーティン

 5月25日から27日の3日間、太平洋クラブ江南コース(埼玉県)でAbemaツアー「太平洋クラブチャレンジトーナメント」が開催されました。

常に寸分たがわぬルーティンでショットに入る河野祐輝(写真は2021年Sansan KBCオーガスタ) 写真:JGTOimages

 同ツアーはJGTOの2部ツアーですが、入場無料だったこともあり、今大会は本戦3日間で6000人を超えるギャラリーが来場。ナイスプレーに大きな歓声が上がるなど、盛り上がりを見せていました。

 優勝したのは、27歳の山田大晟選手です。強い雨風の影響で2時間弱の中断があった最終日、首位タイからスタートした山田選手は、6バーディ、1ボギーの5アンダー66をマーク。過去に2度優勝争いし、悔しい思いをしていた山田選手ですが、今大会は3日間ともに66でまわり、通算15アンダーで念願の初勝利を飾りました。

 数々の見どころがあった今大会でしたが、今回紹介したいのは山田選手と最終日最終組でプレーした河野祐輝選手です。

 河野選手は2012年に同ツアーで2勝を挙げ、賞金ランキング1位になったプレーヤー。18年の最終戦でも優勝を飾っており、今大会は4年ぶりの勝利が手に届く位置で最終日を迎えていました。

 どの選手でも、最終日最終組のプレーは大事にいきたくなるもの。ですが、河野選手は過度に時間をかけず、かつ慌てずにプレーしていたのが印象的でした。

 最終日は3アンダー、2ボギーの1アンダー(70)で、通算9アンダーの5位タイでした。残念ながら優勝はできませんでしたが、どんな場面でも1打の重みを変えず、落ち着いてプレーしていた姿は、多くのゴルファーの参考になるはずです。

 河野選手のメンタルが一定だった要因のひとつは、ルーティンが確立していたことです。

 実際、スタートホールから最終ホールまで、河野選手はアドレス前の仕草、時間のかけ方を変えずにショットに挑んでいました。ツアープロが感じるプレッシャーを一般ゴルファーのラウンドに置き換えると、朝イチのティショット、パーやバーディチャンスのパット、ベストスコア更新を意識し始めてからのプレーなどが当てはまるのではないでしょうか。

スイングだけでなくルーティンも動画で撮ってみる

 緊張するシチュエーションに遭遇した時、皆さんはプレッシャーがかかっていない時と同じ動作、時間でアドレスに入れますか? 日頃から自分なりのルーティンを持っておくことで、プレッシャーがかかる中でもいつも通りの力を発揮しやすくなります。

 基本的にはどんなルーティンでもいいと思いますが、気を付けてもらいたいのは、時間をかけすぎないことと技術的なチェックポイントをいくつも持たないことの2点です。

 できるだけ短時間で最低限のチェックポイントだけを意識すると、ルーティンがスムーズになります。練習する時は、スイングを撮影するだけでなく、ルーティンを動画で撮ってみるといいでしょう。客観的に自分のルーティンを確認でき、動作をブラッシュアップできるはずです。

河野 祐輝(こうの・ゆうき)

1988年生まれ、愛媛県出身。高校卒業後にオーストラリア留学し、帰国後にプロ転向(2008年)。12年はレギュラーツアーでフェアウェイキープ率1位を獲得。同年の下部ツアーでは2勝を挙げて賞金王に輝いた。18年のAbemaツアー最終戦で6年ぶりに勝利を挙げている。NTT西日本アセット・プランニング所属。

石井 忍(いしい・しのぶ)

1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。

【写真】「自分なり」とはいえコレだけはやめて!「カッコ悪いティーアップ」の実例(実演:野村タケオ氏)

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