「100切りハラスメント」していませんか? アマチュアゴルファー“現実のスコア”と上達への近道

初対面のゴルファー同士が「いくつくらいでラウンドするのですか?」と挨拶代わりにスコアを聞く文化があります。その影響なのか、ビギナーのほとんどが「まず100切り」を目指すのですが、実際どれぐらいのゴルファーが“100切り”できているのか? また、性別や年齢に関わらず簡単に“100切り”する近道はあるのでしょうか?

“100切り”できているのはスコア管理ゴルファーの3割強

 初心者&女性ゴルファーの多くが「まず“100切り”しないと周りの人に迷惑がかかる」と思っているようです。

 全くそんな事はないはずですが、なぜこんなにもビギナーゴルファーがスコアを意識しているのでしょうか? また、一般ゴルファーは実際どれぐらいスコアなのでしょうか? インドアゴルフレンジKz亀戸店・筒康博ヘッドコーチに詳しく話を聞いてみました。

何らかの形で自らスコア管理をしているゴルファーの“100切り”達成者は、全体の3割強ほどしかいない
何らかの形で自らスコア管理をしているゴルファーの“100切り”達成者は、全体の3割強ほどしかいない

 ゴルファーのスコア統計データによると、(集計のタイミングによって多少の変動はあるものの)何らかの形で自らスコア管理を行っているゴルファーの中で、“100切り”達成者の割合は3割強というのが実際の数値。ネットにスコアを入力する向上心の高いゴルファーでも大体これぐらいという事です。

 また、男性に比べ女性の平均スコアは5打以上多くなり“100切り”のハードルも高くなります。これは、そもそも日本のコースにおける赤(レディース)ティーが、女性ゴルファーの平均飛距離に対して長すぎる事が原因だと考えられています。

ビギナー&女性ゴルファーに「パワハラ」していませんか?

 ゴルフにハマっている人は、ついつい自分がビギナーだった頃を忘れてしまいがち。初心者に「若いんだからドライバー打ちなよ!」や女性ゴルファーに「そんなに飛ぶなら白ティーで行こうよ」なんて簡単に誘っていませんか?

女性ゴルファーにとって白(レギュラー)ティーからのプレーは、一般男性ゴルファーにとってのバックティー以上に長い番手でセカンドショットを打つ事が多い
女性ゴルファーにとって白(レギュラー)ティーからのプレーは、一般男性ゴルファーにとってのバックティー以上に長い番手でセカンドショットを打つ事が多い

 きちんと当たらないビギナーにとって 「ドライバーが怖い」ことは普通ですし、女性ゴルファーにとって白(レギュラー)ティーは男性ゴルファーにとってフルバック以上の距離に感じるはず。

「あんなに前にあっていいな〜」のレディースからナイスショットを放っても、セカンドショットはショートアイアンより長い番手で打つ事が圧倒的に多いからです。

 本来は新規ゴルファーを楽しませてあげるべきなのに、悪気はないにしろ「パワハラ」になりかねません。仮に“100切り“出来なくても、みなさんのように「ゴルフが好き」と言えるゴルファーになるまで楽しさを教えてあげて欲しいと思います。仲間からゴルフに誘われる人は、必ずしもスコアではないはずですから。

“100切り”への近道は「理論」より「客観」

 とはいえ、“100切り”をモチベーションにする事自体は良いことだと思います。仲間のゴルファーから「自分が今気にしている事」を押し付けたレッスンをされたり、YouTubeレッスンだけでは達成するのは難しいと思います。

 では、どうすれば良いのか? “100切り”への近道はスイング理論より先に、自分のゴルフに対する「客観」があるか、に尽きると思います。

ビギナー&女性ゴルファーにとって“100切り“は決して簡単ではないが、「客観視」できれば回り道せずにモチベーションを保てる
ビギナー&女性ゴルファーにとって“100切り“は決して簡単ではないが、「客観視」できれば回り道せずにモチベーションを保てる

 レッスンを受けるにせよ、自己流で練習するにせよ「ストーリー作り」つまり“100切り”達成に必要なものは何か? 自分の傾向をコースでのプレー全体から客観視しなければいけません。

 “100切り”するには「とりあえずボギー」が取れる準備は必須になります。「刻め」「飛ばせ」「曲げるな」「マネジメント」以前に、そもそも自分がどんなプレーをしている傾向なのかを何となく把握しておかなければ「頭でっかち」なだけで結果は出ません。

 プレーに徹したいなら「上達はプロと一緒に」レッスンの選択も大正解ですし、自分で細かく各種データを取るのもアリです。結果として「スイング強化」が課題になったなら、大いにYouTube&ネット記事で情報収集してみるのも良いと思います。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。

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