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- ロフト21~24度のクラブはヘッドの選択肢が多すぎ! 自分に合ったセッティングの見つけ方は?
近年は「飛び系」と呼ばれるロフトが立ったモデルが人気。さらに、ウッド型ユーティリティーやアイアン型ユーティリティー、そしてフェアウェイウッドまで。ロフトを見ると同じなのに、なぜこんなにも種類が多い?クラブセッティングの疑問を、筒康博ヘッドコーチに解説してもらいました。
同じロフトなら「安心感」で選ぶ
なぜ、ほぼ同じロフトのアイアン、アイアン型UT(ユーティリティー)、ウッド型UT、フェアウェイウッドがあるのでしょうか。
アイアンがそこまで「飛び系」になったのなら、そのままアイアンで打てば良いのに……、と考える人もいるかも知れません。しかし、一般ゴルファー、特にビギナーはヘッドが薄い形状のアイアンになるほど「苦手意識」が出る傾向にあります。
一方で、上級者はアイアンに近い形状ほど「方向性が良い」と感じる傾向があります。どんな長さのクラブも、どんなにロフトが立っていても全く苦にせず打てるのならセッティングは簡単です。ところが最近は、プロゴルファーでさえ何かしら「やさしく打てる番手」を中心に番手を選んでいます。
一般ゴルファー、特にビギナーならなおさら「打てる」安心感がある番手が良いに決まっています。「完璧に打てる」まで求めてしまうと、選択肢がなくなってしまうので、「打てる自信が持てそう」ぐらいの基準で選んだ方が現実的でしょう。
ヘッドの形が違うと弾道&対応できる状況も変わる
クラブメーカーがロフト21〜24度のクラブにたくさんのモデルを発売しているのには理由があります。
それは、「どんな人が使うのか?」「どんな状況で使うのか?」「どんな弾道が打ちたいのか?」を選べるようにするために、ヘッド形状や重心設計を変えているのです。
例えばアイアンなら、方向性と弾道の強さに重きを置いています。ウッド形状になるほどミスヒットでもボール初速低下を抑えて、「高さ」と「飛距離」を出すことに重きを置いています。
またロフト21~24度のクラブにおいては、ドライバー以上にゴルファーのヘッドスピードによって大きく飛距離と弾道が変わります。ヘッドスピードが速いゴルファーにとっては、ウッド型UTではボールが上がりすぎて飛ばないこともあります。
逆に、ヘッドスピードが速いゴルファーにとっては安定した飛距離が出しやすいアイアン型も、遅くなるほどボールが上がらずキャリーが足りなくなってしまいます。
同じ距離イメージのクラブが2本あってもOK
ロフト21~24度くらいの番手をセッティングする際、トータルの距離イメージまたはロフトが同じ番手を「2本持ち」するのもアリです。
例えば、キャロウェイの人気シリーズ「ローグST MAX」の5番アイアンはロフト21.5度。打ちやすくボールも上がりやすいモデルですが、「さらに簡単に打ちたい」「ラフからでも」「高い弾道で」のために、ロフト23度の「ローグST MAX」ユーティリティーの5Hもあれば、ロフト24度「ローグST MAX」フェアウェイウッドの9番、またはロフト21度の単品「APEX UT」の4Hという選択肢もあります。
この辺りのロフトのクラブは、一般ゴルファーの場合セカンドショットで多用したり、ラフや池越えなど様々な場面&状況で使います。競技ゴルファーの場合パー5のセカンドや長めのパー3で使う場合もあります。
何を使うのが正解か? の前に「こっちがうまくいかないなら」のために、異なるヘッドでもう一本クラブがあるとコースでの対応の幅が広がります。
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