「2023年が勝負の年になるなと感じています」
2022年シーズンがようやく終わりました!
先週の最終戦JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの結果は24位とまずまずでしたが、自分ではあまり納得いかず。でも今年は優勝もできていい1年だったと思います。

それにQT(予選会)に行かなくていいことですごくホッとしています。ただ、もう来年に向けた準備をしていかないといけなくて、2023年が勝負の年になるなと感じています。
今年のシーズン開幕から振り返ると、QTがうまくいかずレギュラーツアーはほとんど試合に出れない状態でした。それでもスポンサーや日頃からお世話になっている方たちから、推薦で7試合をいただいて、そこから第1回リランキングを突破して、なんとか終盤戦まで出られるようになりました。
出られる試合が増えた分、チャンスを頂いたわけですが、お世話になった人たちや応援してくれる方のためにも結果を残そうと必死に頑張ってきた甲斐がありました。それこそ感謝の1年だったなと改めて思います。
「また1年悪かったら勝ったことも意味がなくなる」
優勝した後、インスタグラムに「努力は必ず報われるとは限りません。ただ、報われるまで努力する。そんな気持ちで日々過ごしてきました」とつづりました。
努力をしても報われないんだなと思うこともありましたし、私もかなり練習量を増やしましたが、もっと練習している人はたくさんいます。でも信じてやり続ければ、報われることもあると優勝することで実感できました。こうした成功体験は、来年にも必ず生きてくると思います。
技術的な部分でいうと、ショットが1年を通して安定してきたのには自信がつきました。まだまだショットメーカーというのはおこがましいですが、ピンをさす球を打てるようにもなりましたし、割とダメな時期も長かったですが、じっくり時間をかけて悪いところを修正したり、ラウンド中でも立て直すことができるようになったのは大きい。そこがこれまでとは一番変わったところだと思います。
そして、とても大事なオフの予定ですが、12月は祝勝会やお世話になった方々へのあいさつ、イベントなども多くて、もう予定がすべて埋まっています(笑)。本格的に練習やトレーニングに入るのは来年1月からです。
2勝目できたことで、自分の中では「さあこれから!」というのがあります。また1年が悪かったりしたら、勝ったことも意味がなくなるかなと思っているので、自分に少しずつプレッシャーをかけています。とにかく本当に私のことを支え、応援してくれた方たちには改めて感謝の気持ちでいっぱいです。楽しく充実したオフにしていきます!
金田 久美子(かねだ・くみこ)
1989年生まれ、愛知県名古屋市出身。3歳からゴルフを始め、8歳の時には世界ジュニア選手権で優勝。タイガー・ウッズに並ぶ記録で“天才少女”として注目を浴びる。アマチュアとして出場した2002年のリゾートトラストレディスで、12歳9カ月での最年少予選通過記録を樹立。08年のプロテスト初挑戦は1打足りずに不合格も、同年のファイナルQTをトップ通過してツアー出場権を得る。プロ3年目のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。22年樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで、11年ぶりのツアー2勝目を挙げた。愛称は“キンクミ”。その風貌から“ギャルファー”の異名を取った。スタンレー電気所属。