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- 全国各地で大雪 「ボールが残雪に乗っかっちゃった!」ルール上どう処置すべき?
例年は雪と無縁の地域で時ならぬ大雪が降った今シーズン。ゴルフ場でもこの時期はホールの端や木立の奥に残雪、あるいは雪かきで集められた雪を見ることがあります。ところで、「雪」はルール上はどのような扱いになるのでしょう。
プレーヤーの選択で「ルースインペディメント」か「一時的な水」
2月4日は立春。暦の上では「春」ですが、冬の寒さはもうしばらく続き、この先、東京でも雪がちらつく日があることでしょう。雪といえば、ゴルフ場でもこの時期はホールの端や木立の奥に残雪、あるいは雪かきで集められた雪を見ることがあります。ところで、「雪」はルール上はどのような扱いになるのでしょう。まとめてみました。
コース上の雪と自然の氷(霜は除く)は規則上、プレーヤーの選択で「ルースインペディメント」、もしくは「一時的な水(旧・カジュアルウォーター)」として処置できます。
例えば「止まったボールのそばにあった雪がストロークの際に、少し気になる」という場合は、「ルースインペディメント」として、いつでも払いのけることができます。この処置は、コース上のどこでも可能です。しかし、その過程で誤ってボールを動かした場合は、1罰打でリプレースしなければなりません。ただし、グリーン上では誤ってボールを動かしても無罰でリプレースです。
一方、「ボールが雪の上に止まったり、スタンスが雪にかかる」という場合は、プレーの障害になる「一時的な水」として、罰なしの救済が選択できます。つまり、雪の障害が避けられる「完全な救済のニヤレストポイント」を決め、そこを基点に1クラブレングスの「救済エリア」に、無罰でドロップ(グリーン上では「完全な救済のニヤレストポイント」にプレース)することができます。
バンカー内で雪がプレーの障害になる場合も、同様に無罰の救済が選択できますが、このときの「完全な救済のニヤレストポイント」と「救済エリア」は、ともにそのバンカー内に限られます。バンカーが完全に雪に覆われている場合も、無罰の救済はそのバンカー内です。
ただし、1罰打加えることで、バンカー外にドロップすることができます。その場合のドロップ地点は、ホール(ピン)とボールを結んだ後方線上です。そして、ボールが落ちた地点から、方向に関係なく、1クラブレングス以内が「救済エリア」になり、このなかにボールが止まれば救済完了です。
一方、ペナルティーエリアでは無罰の救済を受けることはできません。ペナルティーエリア内で雪が障害になるときは、「ルースインペディメント」として取り除く。もしくは、1罰打でペナルティーエリアからの救済を選択することになります。
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