- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- ゴルフはプレー中の「イラッ!」と付き合う競技 「怒り」を継続させない感情コントロール法とは?
プレー中、突如わき起こる怒りの感情はスコアメイクに大きな影響を与えます。どうすればその感情をコントロールできるか、そのヒントを紹介します。
ゴルフは怒りの感情が前提となっているゲーム
セカンドショットをチョロしてカッとなる。アプローチをチャックリしてイラッとする。ショートパットを外して声を荒らげる。
このような経験は誰にでもあることでしょう。ゴルフはとても感情が出てしまうスポーツです。それも「突如」とか「不意に」とか「思わず」というように。
言葉としては適当ではないかもしれませんが、瞬間湯沸かし器的に怒りの感情がボンっと爆発します。爆発した感情が表情や言葉で済めばまだよいのですが、手にしたクラブで地面を叩いてしまうといった行動をすることも珍しくありません。
もちろんプレーヤーもわざと叩いているわけではありません。思わず、の行動です。しかし、マナーが重要視されるゴルフでは咎められても仕方のない行動です。どうすれば突如わき起こる怒りの感情をコントロールできるのでしょう。
「ゴルフはカッとなったり、イラッとしたり、クソっと思ったりするスポーツ。18ホール、ずっとそんな感情と戦うというか、向き合うゲーム。スッキリとかスカッとすることなんて数回しかない。だからゴルフはそういう感情のもとで行われるものだということを念頭においておかないとダメなんです」
こう話すのは若手女子プロの鶴岡果恋や澁澤莉絵留のコーチをつとめながら、関東ゴルフ連盟チームKGAジュニア技術担当コーチをもつとめる重田栄作プロ。
「プロは誰でも『ゴルフは怒りの感情と向き合いながらプレーをするもの』と思っています。簡単にいえば『イライラするゲーム』だとはなから思っているんです。まぁ、こう思ってないとやってられないし、それが前提になっているのがゴルフですから」
「でもアマチュアゴルファーはみんな、ナイスショットでゲームが成り立っていると思っている。これだと不意に訪れる怒りの感情とうまく付き合うことができないので、スコアをまとめることができないんです」
「声を荒らげることも、地面を叩くことも、その行為で怒りの感情をコントロールできて、気持ちを切り替えられるなら、別に悪いことだとは思いません」
「プレーをするうえで一番ダメなのは、ミスしてわき起こる怒りの感情を引きずったまま次のショットに向かうこと。引きずってしまうと次のショットも、そしてその次のショットもうまくいかず、ずるずると崩れていきます。誰でもこれだけは避けたいはずです。避けるために地面を叩いて、気持ちを切り替えられるなら、それはアリでしょう」
「とはいえデメリット、リスクはあります。わかっていると思いますが、ゴルフはマナーがとても重要視されるスポーツ。そのため、いくら気持ちが切り替えられるからといって、怒りに任せた行為、行動は当然歓迎されない。プロならファンからよく思われないとか、スポンサーの評価が下がるとか、場合によっては『ヒール』のレッテルを貼られることもある」
「アマチュアの場合は同伴競技者から『なんだ、コイツ』とか『あいつとは二度と一緒にまわりたくない』と思われたりするでしょう。でもこれも当たり前ですよね、同伴競技者を嫌な気持ちにしているんですから」
「プロもアマもこういったデメリットがあることがわかったうえで、地面を叩いたりするなら、それはもうその人の考え方だから、なんともいえません。でもゴルフに限らず、他者に嫌な思いをさせても、自分を貫くというのはどうかと思います」
最新の記事
pick up
ranking