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- 「タイトリストはまだ早い」なんてウソ! ドライバーフィッティングでアベレージに最適の1本が見つかった
PGAツアーでボール、クラブなどほぼ全てで使用率No.1を誇るタイトリスト。一流選手が使うクラブはアベレージゴルファーの筆者にも使いこなせるのでしょうか? 同社のドライバーフィッティングを体験してみました。
「タイトリストはまだ早い」と思っているゴルファーにこそ受けてほしいフィッティング
PGAツアーにおいてボール、ドライバー、ユーティリティー、アイアン、ウェッジまでほぼ全カテゴリーで使用率No.1を誇るゴルフ用品ブランド、タイトリスト。同社には一貫した哲学があります。それは「最高の性能と品質を兼ね備えたゴルフ用品を全てのゴルファーに提供する」というものです。
ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスなど一流トップ選手が使っている同社のゴルフクラブですが、目指しているのは“全てのゴルファー”に最高の製品を届けること。最高の選手に評価されているものが「最高の性能と品質」であると考え、その製品の恩恵を全てのゴルファーに届けるために、フィッティングに力を入れているとのことです。
しかし実際は、一流選手が使うクラブに憧れはあっても「自分にはまだタイトリストは早い」と思っている人が多いのではないでしょうか? 筆者(ゴルフライター野中真一)も決して上級者ではなく、ゴルフ歴15年、平均スコア95の典型的なアベレージゴルファー。そんな筆者でも“憧れのタイトリスト”のクラブを使いこなせるのか検証するため、神奈川県の「藤沢ジャンボゴルフ」内にある「タイトリストFJフィッティングスタジオ」でドライバーフィッティングを体験させてもらいました。
担当してくれたのはタイトリスト ゴルフクラブ事業本部のフィッティングスペシャリスト、黒木望さん。
まずは問診からスタートします。ゴルフ歴、ラウンド回数、平均スコアなどを話し、そしてドライバーだけでなく、パターを除く13本のクラブの長さ、重さなどを調べていきます。
【黒木】ドライバーの悩みは何ですか?
―打球の曲がり幅が大きいことです。右に曲がったと思ったら、次のホールでは左に曲がってしまうのでコントロールが効かなくなってしまいます。
【黒木】タイトリストのフィッティングが目指すのはスコアアップ。そのためにドライバーでは飛ばすことと、2打目が狙える位置にあることがすごく重要になってきます。まずは、その2つを重視して、ドライバーのヘッドを試していきましょう。取りあえずウオーミングアップも兼ねてマイドライバーで何球か打ってください。
黒木さんは先ほどの問診と使用クラブのスペック、そしてウオーミングアップ中のスイングを見ながら、「だいたい、わかりました」と言い、2つのドライバーをピックアップしてくれました。それが「TSR2」と「TSR3」のロフト10度。さっそく打たせてもらいました。
タイトリストにも”やさしすぎる”と感じるドライバーがあった!
【黒木】打った感じはどうですか?違和感ないですか?
―違和感はありませんし、ボールスピードの数字に驚きました。「TSR」ってこんなに飛ぶんですね。
【黒木】今、お使いのドライバーだと平均ボールスピードが59.5メートル/sでしたが、「TSR2」だと平均60.5メートル/sで、最も初速が出た「TSR3」だと61.2メートル/sもありました。キャリーの飛距離も8ヤードから10ヤードは伸びています。
―「TSR3」は、打った瞬間にこれは飛ぶなという手応えがありました。想像していたほどハードな感じではなくて、僕みたいなアマチュアゴルファーでも打ちこなせる感じですね。第一印象としては「TSR3」が欲しくなりました。
【黒木】ただ、「TSR3」だと1球1球のバラツキが大きかったです。ボール初速が61.2メートル/sのときもありましたが、59.4メートル/sもありました。バックスピン量も2530回転から1678回転まで幅があります。さらに打球の曲がり幅も30ヤード以上。ちょっと「3D弾道」としては良い結果とは言えません。
―3D弾道というのは?
【黒木】タイトリストのフィッティングではスコアアップが最終目的になるので、ドライバーでもアイアンでも最適弾道を重視しています。最適弾道として飛距離(DISTANCE)、左右のバラツキ(DISPERSION)、落下角度(DESCENT ANGLE)という3つの項目をチェックしています。
ちなみに、最もやさしいとされる「TSR1」も打たせてもらいました。
【黒木】フィーリングはどうでしたか?
―振りやすくて、ボール初速も出ます。でも、つかまりすぎて左に飛ぶ打球が多かったです。
【黒木】1球目も2球目も左でしたね。フィッティングでは1球目、2球目の結果をすごく重視しています。何球も打てば、自分に合わないドライバーでも調整できてしまう。本番のスコアを左右するのは最初の1球ですからね。
―まさか、タイトリストで“やさしすぎる”と感じるドライバーがあるとは思いませんでした。
【黒木】「TSR1」は幅広い層の一般男性、さらには女性ゴルファーからも評価が高いです。
ヘッドは「TSR2」に決まって、次はシャフトです。「タイトリストFJフィッティングスタジオ」では人気カスタムメーカーの最新シャフトがそろっており、重量やフレックスのスペックも充実。その中から黒木さんがピックアップしてくれたのが「ツアーAD CQ-5S」「スピーダーNXブルー50S」、そして純正シャフトの「TSP111-S」でした。
【黒木】3つのシャフトのフィーリングはどうでしたか?
―飛距離が一番出たのは「NXブルー」でしたけど、先ほどの3D弾道の視点で言えば、安定感があったのは「TSP111-S」でした。何より振りやすかったです。
【黒木】「振りやすい」という感覚はすごく重要です。今回のフィッティングでも私は必ず「打った感覚はどうでしたか?」という質問をさせてもらっていました。計測結果はもちろん、スコアアップを目指すためにはそのクラブで打ったときに違和感がないことが大事になります。タイトリストのフィッティングでは感覚的な部分も重視しています。
ドライバーのフィッティング時間は約90分。しっかりと時間をかけて選んでもらったのは「TSR2」のロフト10度の純正シャフト。フィッティングを受ける前は「TSR2」や「TSR3」については難しそうな印象がありましたが、自分に合ったスペックを選んでもらうと3年以上も使っているマイドライバーよりなじんでくれて打ちやすかったです。
「タイトリストはまだ早い」と思っているゴルファーもフィッティングを受ければ、今すぐに最高のパフォーマンスを発揮するタイトリストドライバーが見つかるはずです。
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