軽量ポリマーを充填したヘッドは他にはない打感を実現
みなさんこんにちは、ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。パターって構えたときのイメージが大切です。構えただけで「入りそう」とか「ラインが出そう」なんてイメージが出ると、入る確率も上がるような気がします。
そしてパター自体のデザインや質感もとても大事。やっぱりお気に入りのデザインのパターだと気持ちよくアドレスできるし、練習にも気合が入るってもんです。
で、僕が最近のパターで「カッコいいデザインだな」と思うのがPXGのパター。色やデザインが本当にカッコいい。そんなPXGのパターにニューモデルが追加されたそうなので、お借りしてコースで試してきました。

今回僕が試したのは「Battle Ready II」というシリーズのパター。その中から「HERCULES」、「BLACKJACK」、「CLOSER」という3種類のヘッドを打ってきました。
この「Battle Ready II」というシリーズは303ステンレススチール製で、中空構造となっており、重量をクラブヘッドの周辺ギリギリに持っていくことで慣性モーメントを格段に向上させています。
ヘッドの空洞部分にはフェースに密着するように軽量ポリマー素材を充填し、インパクト時の振動を軽減するとともに、安定した打ち出しとロールをサポートしています。フェースは極薄で、ピラミッドフェースパターン構造を採用することにより、スキッドを軽減しながらロールを向上させています。
イメージどおりの転がりが簡単に実現できる
まずは「HERCULES」を試打しました。これはヘッド後方が丸くなっているマレット形状で、ネックはいくつかある中の「ヒールシャフテッド」というモデル。いわゆるショートスラントといわれるタイプのネックですね。
PXGのパターはソールがとにかくカッコいい。立体的なスカルが配されているし、ブラック基調の色味やロゴの書体など、本当にカッコいいんですよ。

構えてみると、少し後ろに長めの形状で安定感があります。全体の形もとてもいいですね。長めのサイトラインのおかげでスパッと目標にも構えられます。後方が丸い形状って、どこにボリュームを持ってくるかで構えやすさが変わるのですが、これはとてもいい形状だと思います。
打ってみるとポリマー素材が充填されているおかげか、中空ヘッド感は全くなく、けっこうしっかりとした打感です。打音は高くも低くもなく、軟らかめのいい音。打ち出したボールはいい回転で転がるのですが、いい意味で転がりすぎることがないですね。しっかりと打っていけるパターです。
次に「BLACKJACK」です。これはいかにも慣性モーメントが高そうな形状のヘッド。ネックはダブルベントです。

これまたソールのデザインがめちゃくちゃカッコいい。今回試したヘッドの中ではこれが一番ですね。
構えてみると安定感がとてもあるし、ヘッドの前まで伸びたサイトラインが構えやすい。ストロークでも真っすぐにヘッドを動かしやすいので、方向性がとてもよく感じました。
打感はしっかり感が強めで、ボールの直進性も高く感じました。個人的にはかなり好みです。この「BLACKJACK」にはセンターシャフトもあるので、それもヘッド形状と相性が良さそうなので、ぜひ試してみたいですね。