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キャロウェイ新作ドライバーを試打速報【Part.2】「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤ」と「MAX FAST」の性能は?

2024.01.05 鶴原弘高
ギアくら キャロウェイゴルフ ゴルフギア ドライバー 試打

前回は試打レポートの第1弾として、キャロウェイの「パラダイム Ai スモーク MAX」と「パラダイム Ai スモーク MAX D」を試打比較しました。今回は、軽量モデル「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」とアスリートゴルファー御用達の「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」をライターの鶴原弘高が試打レビューします。

フックフェースじゃないのに、つかまり指数満点の軽量モデル

 ゴルファーのリアルなスイングデータをAIに解析させることで新開発された「Aiスマートフェース」。新シリーズ「パラダイム Ai スモーク」では、すべてのモデルと番手に「Aiスマートフェース」が採用されていて、これまで以上の弾道安定性が得られるように設計されています。

左から「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」と「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」
左から「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」と「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」

 軽量ドライバーとして設計されている「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」やアスリートゴルファー御用達の「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」も同様で、各モデルが対象ゴルファーのスイングや打点位置に合わせたフェース設計になっているのがポイントです。

「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」は、従来シリーズどおりの軽量モデル。このモデルだけは接着式のヘッドになっていて、ヘッド自体の軽量化が図られているだけでなく、標準シャフトも「TENSEI 40 for Callaway」という軽量版のものが装着されています。試打したクラブのスペックは、ロフト角10.5度、フレックスSです。

左から「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」と「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」のヘッドシェイプ
左から「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」と「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」のヘッドシェイプ

 構えてみると、ヘッド形状は「パラダイム Ai スモーク MAX D」とソックリ。ソールすると若干オープンフェースに感じられるところも似ていて、アップライトなライ角によって“逃げ顔”が相殺されているようにも感じます。

 対象ゴルファーのヘッドスピードを想定して40m/sで打ってみると、ボールが打ち出しから高く上がり、なおかつスピン量の少ない放物線弾道が簡単に打てました。ヘッドの見た目だけでなく、スイング中のヘッド挙動も「パラダイム Ai スモーク MAX D」に似ていて、インパクトエリアでヘッドがオートマチックにターンしてくれて、そのおかげでラクに球をつかまえることができます。

 装着されている40グラム台の標準シャフトは軽量なだけでなく、しなり幅も大きめ。シャフトがたわんだ後に気持ちよく中間から先が戻ってきてくれるので、球をつかまえる補助もしてくれます。打っていて驚いたのは、「プッシュしてしまった!」と筆者が思うようなミスショットでも、結果的にボールが真っすぐに飛んで行くところ。ヘッドとシャフトの両方の性能によって右に打ち出してしまうミスが非常に出づらく、球のつかまり度合いだけで判断するなら、「パラダイム Ai スモーク MAX D」よりもさらに上です。

 ヘッドスピード40m/s前後でスライスに悩んでいる人には、ぜひこのスペックで試打してみてほしいです。

弾道のズレが小さく収まり、もはや難しさを感じさせないトリプルダイヤ

いずれのモデルもゴルファーのレベルに応じた寛容性が追求されている
いずれのモデルもゴルファーのレベルに応じた寛容性が追求されている

 今作の「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」は、キャロウェイの公式ストアとセレクテッド・ストアとして認定されている限定店舗のみで販売されるモデルになります。ヘッド体積は450ccとなっていて、同じシリーズの他モデルよりも投影面積は小さく、中~上級者向けらしくヘッド自体が引き締まって見えます。標準シャフトは他モデルと同じ三菱ケミカル製の「TENSEI」ですが、今作は「トリプルダイヤ」専用に60グラム台のものが装着されています。試打クラブのスペックは、ロフト角10.5度、フレックスS。

 構えてみると、同シリーズの他モデルがそうであったように、もちろん「トリプルダイヤ」もトウ側が逃げているように見えるオープンフェースです。著者にとっては、このぐらいのフェースアングルのモデルのほうが構えやすく、気にせずにそのまま打ってみました。

 試打した感想を端的にいうと、従来の「トリプルダイヤ」よりも弾道のブレが抑えられていて、ミスヒットしたときにも大ケガになりづらいモデルになっています。小ぶりのヘッドで重心が浅いぶん、素早く振り抜けるフィーリングを感じられるうえに、弾道が散らばりづらいのは大きな魅力です。この「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」はジャンル的には中~上級者向けモデルとなり、従来通りだと打ちこなすのが難しいイメージですが、実際には思いのほかやさしく打てます。筆者はとりわけ、毎ショットでスピン量が安定していることに驚きました。

 前作の「パラダイム トリプルダイヤモンド ドライバー」も打点のズレに強く、ミスヒットしてもボール初速が落ちづらいモデルでした。今作はその寛容性を踏襲しながら、スピン量のさらなる安定性が付け加えられていて、弾道の横方向のブレ幅が抑えられています。筆者が新シリーズの4モデルを試打して、「Ai スマートフェース」の効果をいちばん強く感じたのが、この「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」でした。

 また、中~上級者向けの「トリプルダイヤ」だからといって、フェードが出やすいモデルのようには感じません。弾道特性はニュートラルで、ヘッドの操作性がいいぶん、むしろ球をつかまえやすく感じる人もいそうです。スピン量は4モデルのなかで最も少なく、このあたりはハードヒットできる中~上級者向けモデルのヘッド特性。打ち出し角をスタンダードモデルの「パラダイム Ai スモーク MAX」と同じに揃えると、スピン量は「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤ」のほうが200~300回転ほど少なくなります。

 打感については、従来の「トリプルダイヤ」と同じく、ゴルファーから好評だった金属的な反響音が抑えられた上級者好みのもの。フィーリング面でも期待どおりに仕上げられています。60グラム台の標準シャフト「TENSEI 60 for Callaway」は、クセのないしなり方で適度な振り応えがあります。フレックスSだとヘッドスピード43~45m/sあたりまで対応できそうです。

試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフクラブ関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。ギア好きゴルファーの会員制コミュニティサイト『3up CLUB』(https://3up.club/)では、配信される動画のキャスター兼編集長を務めている。Instagram:@tsuruhara_hirotaka

【取材協力】フライトスコープジャパン

「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボール
「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボール

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/

【画像】どこに当たっても飛ぶ!? 「Ai スマートフェース」がもたらす効果の詳細と実際の試打データを見る
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