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女子プロのマネは「スイング」じゃなくて「シャフト」がいいかも!? 岩井千怜やリディア・コの使用シャフトを試打してみた
岩井千怜選手がアイアンで使用するシャフト、ヨネックス「レクシス カイザ アイ(8S)」や、パリオリンピック金メダリストのリディア・コ選手が使用するエアロテック「スチールファイバーfc70(f4)」は複合カーボン製シャフト。トップ女子プロが愛用する2モデルをインドアゴルフレンジKz亀戸店・筒康博ヘッドコーチが打ち比べてみました。
レキシス カイザ アイはHS40メートル/秒あれば高い弾道で狙える
今季も国内外で活躍中の岩井明愛・千怜姉妹が使用するアイアンは、ミッドサイズのヨネックス「EZONE CB511フォージド」。7番アイアンでロフト角32度と、女子プロ使用モデルの中ではややロフトが寝ていますが、そのぶん打出角が得られ高弾道ショットが打ちやすくなっています。
中でも岩井千怜選手が選んでいる複合カーボンシャフトは同社の「レクシス カイザ アイ(8S)」で、先中調子ながらトルクは2.4度とねじれが少ないのが特徴です。
打ってみると、カーボンシャフト特有の大きなしなり戻りは感じないものの、ヘッドスピードが出やすい印象でした。90グラム前後の同重量スチールシャフトと比べて軽快にスイングできて、まったくクセを感じさせない振り心地は想像以上でした。
「EZONE CB511フォージド」の軟鉄鍛造ヘッドのソフトな打感と、芯を外してもブレが少ないバックキャビティ部内のグラファイト制振材の影響もさることながら、複合カーボンシャフトのタイミングの取りやすさや挙動の安定感は秀逸だと感じました。
「レキシス カイザ アイ」は、スイングタイプを選ばずしっかりとボールをつかまえて高く飛ばせるアイアンシャフトで、ドライバーのヘッドスピードが40メートル/秒もあれば十分使えます。
リディア・コ使用のスチールファイバーfc70は出球がバラつかずに操作性が高い
5年前からトゥルーテンパーのブランドとなったエアロテック。その人気シリーズ「スチールファイバー」は、名称どおりグラファイトのコアの最外層に、人間の髪の毛の約10分の1の細さのスチールファーバーを何と約94キロも巻きつけた複合シャフトです。
世界ランキング1位のネリー・コルダを初め、米女子ツアー選手のフィードバックをもとに作られた性能の高さと豊富なラインアップが人気の秘密。
パリオリンピックで金メダルを獲得したリディア・コ選手が使用する「fc70(f4)」は、75グラムでフレックスS相当。また番手別に先中調子(#2~4)、中調子(#5~7)、中元調子(#8~P)とキックポイントが異なる「フライトコントロール」設計になっています。
実際に7番アイアンを打ってみると、重量よりも手元と先端部の剛性感がしっかりしている印象です。軽量カーボンシャフトにありがちな出球がバラつく要素がなく、非常にコントロール性に優れていました。ライン出しができるので、スコア重視のゴルファーにバッチリハマりそうな振り心地でした。
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