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- ピンの新作パター「SCOTTSDALE」でショートのミスが減る!? ランニングシューズにも使われる“新ペバックス”ってどんなインサート?
3月6日に発売されたピンの新しいパターシリーズ「SCOTTSDALE(スコッツデール)」。「やわらかいのに すぅーッ」というキャッチコピーをうたう同シリーズに搭載されたインサートについて取材しました。
ソフトなフィーリングでありながら、高い反発力を発揮
ピンからパターの新しいシリーズ「SCOTTSDALE(スコッツデール)」が発売されました。前作はメーカー名の「PING」に発売年を組み合わせ、あえてブランド名を付けず“PINGパター”シリーズとして展開していましたが、今作はピンゆかりの地名を冠したシリーズ名です。

ピンは自社にゆかりのある地名をモデル名につけることが多々ありますが、今回の「SCOTTSDALE」は、かつて拠点にしていた米アリゾナ州スコッツデールにちなんだもの。古くは、1966年に発売された初代アンサーパターの愛称として使われ、パターのブランドとしても何度か使用されています。
今作最大の特徴は、“新ペバックス”と呼ばれるインサートにあります。ペバックスとは、やわらかく弾性のある高分子材料の「エラストマー」の一種で、トップランナーが使用するランニングシューズのソールにも使用される優れた素材。ピンは、早くからパターのインサートに使用しています。
最初に使用したのは2011年のモデルで、当時の流行に合わせ、ソフトなフィーリングを重視して採用されました。2代目は、2019年のモデルに搭載。硬い層とやわらかい層の2層にすることで、打音をしっかり響かせつつ、ソフトな感触を演出していました。
3代目となる今作の新ペバックスインサートは、とあるデータをもとに開発されています。
ピンによると、アマチュアはプロに比べ、4.5メートル以下のパットをショートする確率がなんと3倍に及ぶというデータがあるそうです。また多くのアマチュアは、ソフトなフィーリングを好むというデータもあり、それらのデータをもとに3代目となる今作の新ペバックスは誕生しました。
本来、やわらかい感触をインサートで演出しようとすると、衝撃を吸収するため、転がりを抑えたモデルに仕上がることが多いです。しかし新ペバックスでは、ソフトなフィーリングでありながら、高い反発力を発揮させ、伸びのある転がりの良い球質を実現させています。またフィーリングや球質だけでなく、打音にもこだわり、耳から入る情報として距離感を作りやすいようにしっかりと響く打音が作りこまれています。
新ペバックスは、機能もさることながらその軽さによってもパターの性能を高めています。インサート自体は、1層で仕上げてあるため、非常に軽く仕上がっており、フェース周りを大幅に軽量化しています。その結果、余剰重量を他に振り分けることによって、削り出しのヘッドと比べて慣性モーメントを約11%高く仕上げることができ、芯を外しても初速が落ちにくい、安定した転がりを実現したモデルとして完成しています。
アマチュアの好みと悩みを1本で解決すべく開発された「SCOTTSDALE」シリーズ。ショートするミスが多いと心当たりのあるゴルファーは試す価値があるかもしれません。
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