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- 3球打つだけでパッティングの“クセ”が丸裸になる「iPING」って何!? ピンのパター選びでわかったフィッティングの重要性
ラウンドで最も多く使用するクラブで、スコアメークに大きく関わるのがパターです。そんなパターの重要性をしっかり認識しているのがピン。今回は若者のゴルファーから人気のインフルエンサー・ルイゴルフさんにピンの直営店「PING FITTING STUDIO 武蔵浦和」にてパターフィッティングを受けてもらいました。
問診で好みやミスの傾向などをしっかりリサーチ
ゴルフはパッティングがスコアの4割を占めると言われており、スコアメークに大きく関わるクラブがパターです。ピンは古くからパターフィッティングをメーカー自ら行っており、そのノウハウや今まで得られたゴルファーの膨大なデータは、自社のパター作りにも生かされています。
今回は、スコアを50日で100切りした方法が話題となり、若者ゴルファーから人気を集めているインフルエンサーのルイゴルフさんにピンの直営店「PING FITTING STUDIO 武蔵浦和」(さいたま市南区)にてパターフィッティングを受けてもらいました。

パターフィッティングは、問診から始まります。今使用しているパターの情報、打感の好みやミスの傾向などさまざまなことを聞かれるので、わかる範囲で答えていきます。
ルイゴルフさんの現在の悩みは、ロングパットの距離感と、勝負どころで出てしまう左へのミス。現状のパッティングに何が足りないのか、何が問題なのかをクリアにするための重要なヒアリングになります。
今使用しているパターの情報は、ヘッド形状はもちろん、ネックのタイプ、クラブ長などを確認します。今使用しているパターがわからなくても、答えられる範囲でOKです。より詳しく分析してもらいたいなら、事前に確認しておくと良いでしょう。
問診が終わると「自身が握りやすいところでグリップしてください」とかなり長めのパターを渡されます。ルイゴルフさんは若干困惑しながら、しっくりくるポジションを探し、そのパターでアドレスや軽く素振りをしてベストなポジションを確認しました。
握ったポジションをフィッターが確認し、そのグリップ位置に合わせた長さのパターを改めて渡され、再度握るように促されます。もう一度握り、何度か試し打ちをして問題ないことを伝えると「ルイゴルフさんに合う長さは34.75インチです」と突然長さを告げられました。
やや回りくどいように感じますがが、フィッターによると、いきなり短めのパターを渡してしまうと、自分の握りやすいポジションを探さずグリップ位置に合わせて握ってしまうゴルファーが多いと言います。長さの数値を最後に告げるのも、先入観を与えないための工夫だそうです。
ルイゴルフさんは「実際に計測してもらった長さは、今使っているパターより少し長かったです。今のパターは理想よりも短かったのですね」と驚いていました。
計測器を使ってストロークのクセを丸裸に
今度は、先ほど決まった長さのパターに何やらセンサーのようなものを装着し、再びルイゴルフさんに手渡します。ピンが長年のノウハウで作り上げたパターストローク解析ソフト「iPING」です。

「3メートルぐらいの距離をあらかじめ決めて、その決めた距離で3球打ってください」とフィッターから指示があり、言われた通り真剣に打つルイゴルフさん。打つたびに、計測が成功した証しの「ピン!」という打音がセンサーから放たれます。3球打ち終わると、そのデータが分析され、3球のばらつき具合と平均値が画面に表示されました。
計測されたデータは、「Closing Angle」(ストローク中のフェースの開閉角度)、「Impact Angle」(インパクト時のロフト角の差)、「Tempo」(バックスイングとダウンスイングの時間の対比)、「Lie Angle」(インパクト時のライ角)、「Shaft Lean」(インパクト時のシャフトの角度)の5つ。
このデータは、ゴルファーの個性を表すものです。よほど極端でない限り、やり直すことはありません。大切なのは再現性、つまり打った3球がどれだけ近い数値で打てているかということです。ルイゴルフさんは、非常に再現性が高く、3球ともほぼ同じデータを記録していました。
ピンではこの計測結果をもとに、より再現性を高めやすいヘッドを選んでもらうため、データとして可視化しています。
「Closing Angle」の結果によってストロークタイプがわかり、「Tempo」によって推奨のヘッド重量が決まります。「Impact Angle」や「Shaft Lean」の結果によって推奨ロフト、「Lie Angle」によって推奨のライ角が決定します。「iPING」にはこれらの情報がすでにインプットされていて、推奨スペックを自動で提案してくれる優れものなのです。
どのレベルのゴルファーにもパターフィッティングは重要
おおよそのヘッドスペックが決まり、いよいよパターフィッティングも佳境に入ります。ルイゴルフさんのスタイルとの細かな擦り合わせを行いつつ、グリップやシャフトを決めていきます。

ルイゴルフさんのインパクト時のライ角は73.8度。平均よりもアップライトな数値です。普段は、スタンダードなライ角のパターをつり気味に構えてヒールを浮かして打っているようで、アップライトのモデルだと違和感があるようです。こういった相談は、とても重要。自身のパッティングスタイルで操作するのか、パターを自身のスタイルに合わせて自然と打つのかを明確にすることで、よりストロークに専念できるようになります。相談の結果、ルイゴルフさんは自身で操作する形を選び、ライ角はあえて標準的な70度にしました。
次にグリップの選定です。さまざまな太さのグリップを握ってみて、しっくりくるものを選んでいきます。ピンは自社でさまざまなサイズ、形状のグリップを用意しており、かなりの数から選ぶことができます。ルイゴルフさんは、しっかり握れる硬めで適度な太さのモデルをチョイスしました。
そしてシャフトの選定。ピンでは、標準のスチールの他に一部のモデルに10グラムほど軽く適度なしなりを持つカーボンを選択できます。ルイゴルフさんは、打ち比べた結果、距離感が合わせやすいカーボンに決まりました。
フィッティング終了後、ルイゴルフさんに話を聞きました。
「ものすごく勉強になりました。パターの再現性を高めるには、自分の打ち方が実際にどうなっているのか客観的に数値を確認することがとても重要だと実感しました」
パターフィッティングの重要性は、腕前に左右されません。ビギナーは、自分のパッティングに何が足りないのか、どういったパターが自分に合っているのかを知ることで大きな指針となります。上級者は、細かなミスの原因を探り、再現性をさらに高める大きなヒントを得ることができるでしょう。
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