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ロストしたら違うボールに変更→余計スコアを落とす悪循環!? 使用球を“1モデル”に絞らないと起きることとは?
プロや上級者になるほど、コースで使用するボールを「1モデル」に決めていることが多いです。市場にさまざまなボールがある中で、あえて使用するモデルを絞るメリットとは一体何なのでしょう。バラバラなモデルのボールを使ったアプローチテストを実施すると、一つに絞るべき明確な理由が見えてきました。
市場にあるボールは性能もフィーリングも千差万別
野球やテニスなど、多くの球技ではルールにのっとった公認球を使用して競技を行い、選手は使用するボールに合わせた練習や対策を行います。しかし、ゴルフは少し特殊で、あまたあるボールの中から自分で好きなモデルを選んで使用できます。

もちろんサイズや性能などにルール上の制限がありますが、メーカー各社がリリースするボールのほとんどは競技で使用可能な公認球で、その種類は非常に多いです。反発性能を高めて飛距離に特化したモデルもあれば、グリーン周りのアプローチにおけるスピン性能の高いモデル、とにかくやわらかくてフィーリングに優れたモデルなど、さまざまな特性を持ったボールが販売されています。ボールの特性を理解して選べば、自分の長所を強化したり、逆に弱点をカバーしたりすることも可能となります。
例えば、距離の長いパー5では飛ぶボールを使い、パー3ではスピンで止まるボールで攻めるといったモデルの使い分けも戦略的にありに思えます。かつては「ワンボール条件」というローカルルールが存在し、競技ではスタートから1種類のボールでプレーし、他のモデルに取り換えることはできませんでした。しかし、2009年度より、一部のオープン競技を除き、アマチュアの競技では「ワンボール条件」は採用しないことに決まりました。つまり、現在では競技であっても、ホールごとにボールを替えることはルール上、可能であるケースが多いわけです。
そんな状況になっても、上級者の多くはコースで使用するボールを「1モデル」に決めていることが多いです。その理由はなぜなのでしょう。今回、ゴルフのニュース編集部でモデル違いの複数のボールを使ったアプローチテストを実施してみると、複数のボールを使い分ける危険性が明らかになりました。
打感や球質が変わるのでアプローチの距離感が合わなくなる
今回のテストでは、平均スコア80台の「ゴルフのニュース」スタッフKさんに、ピンまで20ヤードの距離からランダムにボールを替えてアプローチを打ってもらいました。

基本的に打ち方は変えずに、同じくらいの振り幅で打ってもらいましたが、使用するボールによって飛び方も着弾する位置も、落ちてから転がる距離にも違いが出ました。当然ながら、8球打ったボールはバラバラに散ってしまいました。
「連続して打ってみると、モデルによって打感も打ち出しも全然違うのがよくわかります。やわらかくてフェースに食い付くようなボールもあれば、ポン!とすぐ離れてしまってすっぽ抜けるように高く上がるボールもありました。同じボールを続けて打つとだんだん感触がつかめて距離感も合ってきますが、違うボールに変わるとリセットされるようで全然、距離感がわからなくなります」(Kさん)
アプローチではボールの表面にあるカバーの素材や特性によって、打感や球筋が大きく変わります。スピン系ボールであればウレタンカバーを採用し、フェースに食い付くような打感で、ボールは低めに飛び出してスピンも効いてくれます。
一方で、飛距離重視のディスタンス系ボールは「アイオノマー」という厚めのカバーが主に使用され、はじきが強いのでインパクトしてからの球離れが早く、ボールは高く上がって、スピンはやや少なくなります。同じ打ち方であっても、ボールによってアプローチの球質が大きく変わるわけです。
ラウンド中に複数のボールを使うと大叩きの原因に
ラウンド中に特性の違う複数のボールを使うデメリットについて、ジュニアからシニアまで幅広く指導する海老原秀聡プロは以下のように話します。
「ディスタンス系からスピン系のツアーボールまで、さまざまなモデルを打ち比べたことがありますが、アプローチやパターのような小さなスイングであっても、ボールの飛び方には明らかな違いが出ました。ボール初速が出て飛びやすいものもあれば、しっかりスピンが利いて止まるものもあります。そのため、同じラウンド中に複数のボールを使うと、縦距離のエラーが起きやすく、ピンを大きくショートしたり、逆にオーバーしたりと大叩きにつながる可能性があるので注意が必要です」(海老原プロ)
海老原プロは自身も含め、ラウンドで使うボールは一つに決めるべきと指導しているようです。
「アプローチやパターの練習ではラウンドで使うのと同じボールで行うことが大切です。一つのボールを打ち続けることで、どれくらいの強さで打てば、どれくらい飛ぶ、転がるという感覚が身に付くからです。私自身もラウンドで使うボールは一つに決めています。正直、いろいろなボールをラウンドで使うのは怖いですよ。ボールが変わったら、プロでもすぐに距離感が崩れて、アプローチが寄らなくなるはずです」(海老原プロ)
グリーン周りのアプローチは、さまざまな距離を打ち分ける必要があり、状況によって打ち方や振り幅を変えて対応します。そんな中でボールが毎回違っていたら、距離感が整うはずもありません。アプローチでしっかりピンに寄せることはスコアの安定に直結します。その重要性を理解しているからこそ、上級者はボールを一つに絞って、距離感をしっかり整えているわけです。
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