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フェースに“乗ってはじく”今までにない打感! キャロウェイ「OPUS SP」ウェッジの全グラインドをコースで試打

2025.09.01 田辺直喜
ウェッジ キャロウェイゴルフ ゴルフギア 試打

キャロウェイは9月5日、ウェッジのツアーモデルとして新たに「OPUS SP」を発売します。ウェッジ内部に空洞を作る新たなヘッド構造「SPIN POCKET(スピンポケット)」を採用したことで話題となっています。今回は発表に先立ち、コースで「OPUS SP」を試打。新たにラインアップに加わった「Xグラインド」を含む全5グラインドの打ち比べを行いました。

スピン性能にこだわったヘッド構造と溝

 キャロウェイが9月5日より発売するウェッジの新モデルが「OPUS SP」です。

キャロウェイ「OPUS SP」。ウェッジでは珍しい中空構造がどれほどスピンに影響するのかコースでチェック
キャロウェイ「OPUS SP」。ウェッジでは珍しい中空構造がどれほどスピンに影響するのかコースでチェック

 2024年にリリースされた前作の「OPUS」は、プロの意見を取り入れた「シェイプ6」と呼ばれる美しい顔に仕上げられ、溝を17本に増やすことでスピン性能を高めたモデルでした。その性能は高く評価され、多くの契約プロがスイッチしました。

 一方、新たに発表された「OPUS SP」は構えたときの顔こそ「シェイプ6」に仕上げられていますが、ヘッド内部は全く別物に進化しています。その最たる例が「SPIN POCKET(スピンポケット)」と呼ばれる中空構造です。

「SPIN POCKET」とはソール内部に空洞を作ることで、重心を高くするテクノロジーです。クラブは重心よりも下の打点でインパクトすることで、スピンが増えるという特性を持っています。

「SPIN POCKET」により通常の1枚板のウェッジではできない高重心化が可能となり、高いスピン性能を発揮するというわけです。前作で採用された17本の溝や、「ディープフェーサーレーザー」と呼ばれる新たなフェース表面の処理と組み合わせることで、低くボールを打ち出しながら強烈なスピンのかかったアプローチが打てるようになったそうです。

 この「OPUS SP」の新構造は、コースで打った時にどれほどの性能を発揮するのでしょうか。今回は発表に先立ち、「OPUS SP」をコースでじっくり試す機会に恵まれましたので、筆者(ゴルフライター・田辺直喜)がスピン性能やグラインドによる違いをチェックしました。

あらゆるライで安定したスピンがかかる

 まずは「OPUS SP」の58度・Sグラインドの顔をチェックしました。前作もターゲットに構えやすく、技も使いやすい整った顔をしていましたが、「OPUS SP」はその良さを継承しながら、エッジに少し丸みが付けられていました。フェースを開いた時に違和感を軽減する効果がありますので、より技が使いやすいウェッジになったといえるでしょう。

すっきりしたデザインで顔も良い「OPUS SP」。打つと打感を含め、前作から明らかな変化が感じられた
すっきりしたデザインで顔も良い「OPUS SP」。打つと打感を含め、前作から明らかな変化が感じられた

 今回、ウェッジで中空構造を採用したと聞いた時は正直驚きました。設計自由度が増して性能が高まることは間違いありませんが、中空構造のクラブは打感や打音などのフィーリング性能が独特なものになりやすいからです。ウェッジはさまざまなライから距離や球筋を打ち分けるために、特にフィーリング性能が大事になるクラブです。中空構造が悪い方に働く可能性もあるのではないかと考えました。

 しかし、実際にボールを打ってみると通常の1枚板のウェッジとは異なるものの、心地良いと感じるフィーリングに仕上げられていました。インパクトでフェースにボールがグッと乗り、そこからはじくように飛ばしてくれるのです。このはじきは通常のウェッジではあまりない感触で、ソール内部に空洞を作った「OPUS SP」ならではのフィーリングだといえるでしょう。

 特にフルショットした時は、フェースのはじきでしっかり狙った距離を出しやすく、好印象でした。

 短い距離のアプローチではフェースに乗る感覚が強くなり、低く打ち出しながら、キュキュッと止めるボールが打ちやすくなっていました。通常のライでスピンがかかることは間違いありませんが、むしろヘッド構造と溝の効果を感じたのは、ラフなど悪いライでした。しっかり芝を切るように打つことができ、悪いライでもフェースにしっかりボールが乗って、一定以上のスピンがかかってくれるのです。

 最大スピン量が増えたというよりも、あらゆるライで安定したスピン量を実現したことが「OPUS SP」の特徴といえそうです。

細かな工夫が施された5つのグラインド

「OPUS SP」では5つのソールグラインドがラインアップされています(※ロフトによって選べるグラインドは変わります)。今回は同じロフトでグラインド違いのウェッジを打ち比べ、それぞれの特徴をチェックしました。

5種のグラインド。左から「T」「C」「X」「S」「W」
5種のグラインド。左から「T」「C」「X」「S」「W」

 まず最もスタンダードな「Sグラインド」は、トゥからヒールまでしっかり地面に接地され、バンスがしっかり効きつつ抜けの良さもあるバランスの取れた形状でした。強く打ち込んでもエッジが刺さらず抜けてくれますし、幅広いゴルファー、スイングタイプにマッチするグラインドといえそうです。技を使うよりも、同じ打ち方でアプローチしたい人にオススメです。

 新たに追加された「Xグラインド」は適度にバンスを付けながら、トゥとヒールに削りを入れることで抜け感を良くしています。スクエアに構えればバンスが効いてやさしくアプローチできますし、フェースを開いて技を使うことも可能です。ソールの接地面積が適度に広いのでバンカーにも強く、使い勝手の良い形状になっています。

 最もバンス角の大きい「Wグラインド」はアプローチに苦手意識を持つ人に最適なグラインドです。ソール全体に丸みを付けることで、バンス角が大きくても抜けが良くなっていますし、どんな入射角でもヘッドが潜らずボールを拾ってくれます。ミスをカバーする特性が最も強いグラインドとなっています。

 残りの「Cグラインド」と「Tグラインド」はバンス角が小さく、アプローチで技を使いたい人にピッタリです。その中で「Cグラインド」はソール後方に適度なバンスが付けられていますので、軽いダフリならカバーしてくれるやさしさがあります。一方、「Tグラインド」は抜けの良さに特化したグラインドで技を自在に使うことができます。ヘッドを正確に打ち込む技術が必要で、ミスにはシビアな傾向があるタイプです。

 やさしさを重視したものから、技術を生かせる上級者向けのものまで、さまざまなタイプのグラインドが用意されていることも「OPUS SP」の特徴です。自分に合ったグラインドのモデルを使うことで、あらゆるレベルのゴルファーが「OPUS SP」の安定したスピンを体感できるでしょう。

【写真】ブラック仕上げもカッコイイ! キャロウェイの新ウェッジ「OPUS SP」のテクノロジーとデザインをチェック

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