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【速報リポート】 オデッセイの2代目ゼロトルクパターはどう進化? 「スクエア・トゥ・スクエア トライホット」をいち早く打ってみた
オデッセイのゼロトルクパター「Square 2 Square(スクエア・トゥ・スクエア)」に新作が発表されました。それが「スクエア・トゥ・スクエア トライホット」シリーズです。ヘッドの素材、構造、見た目、フェースインサートまでが従来のモデルから大幅に変わっています。何がどう異なっていて、どんな特徴があるのでしょうか。ゴルフライターの鶴原弘高が詳細にリポートします。
一般的なセンターシャフトのような形状と構えやすさを実現
“ゼロトルク”と呼ばれるカテゴリーのパターが、市場で人気を博しています。あるデータによると、米国ではパターの売り上げの約30%を“ゼロトルク”が占めているというほど。それゆえ各メーカーから「ゼロトルク」「トルクフリー」「トルクレス」をうたった新たなパターが続々登場しています。
オデッセイは、2024年12月にゼロトルクパターとして「Ai ONE Square 2 Square(スクエア・トゥ・スクエア)」シリーズを発売して大ヒットを記録。そしてこの今年、10月31日(金)に新シリーズとして「スクエア・トゥ・スクエア(S2S)トライホット」を発表しました。11月7日(金)からキャロウェイ公式オンラインショップと限定店舗で発売される予定です。

新シリーズ「S2S トライホット」の一番の特徴は、ヘッド重量の約80%をフェース側に配置した浅重心設計になっているところです。そもそもパターにおいてゼロトルクを実現するためには、ヘッドの重心点にシャフトを挿入する必要があります。オデッセイの「S2S トライホット」ではヘッドを浅重心化することによって、シャフトの挿入位置を限りなくフェース寄りにすることを実現しているわけです。

これによって「S2S トライホット」のヘッドの見た目や構えやすさは、ゴルファーにとって馴染みのある一般的なセンターシャフトのパターのようになっています。ヘッドの中央部にシャフトが挿入されていた従来のゼロトルクとは異なり、「S2S トライホット」はフェース面からシャフト挿入部が近いため、シャフトのリーン(傾き)がなく、シャフトが地面と垂直になっているのも注目すべきポイントです。
従来モデルでシャフトの傾きによって構えづらさを感じていたゴルファーや、ヘッドの中央にシャフトが挿入されている見た目に違和感を覚えていた人にも、「S2S トライホット」は使いやすくなっているといえます。
Ai設計による新フェース「Ai デュアル インサート」を初採用
「S2S トライホット」シリーズでは、新たに開発設計したフェースも採用されています。「Ai デュアル インサート」と名付けられていて、フェース部が硬いウレタンと軟らかいウレタンの2層構造になっているのが特徴です。硬い素材と軟らかい素材には互いに凹凸が付けられていて、2層がピタッと重ね合わされる仕組みになっています。これによって打点がズレたときでもボールスピードが均一化され、安定した順回転をボールに生み出し、転がる距離を一定に保つ機能を備えています。

わざわざ硬さが異なるウレタン素材を2層にしているのは、打音や打感といったフィーリングを向上させる目的があるからです。フェース表面側には軟らかいウレタン層を採用することで、人気が高い「ホワイトホット」インサートを彷彿させるソフトな打感を実現。打音に関しても、2層目に硬いウレタンを使うことで「ホワイトホット」インサートに近づける工夫がされています。
また、今作からはフェースの溝設計も新しくなっています。溝に19度の角度を付けることで、インパクト後すぐにボールに順回転がかかるように最適化されています。
ゼロトルクらしく、テークバックでヘッドが安定して動く
「S2S トライホット」シリーズのヘッドタイプは、ツノ型の「#7」、大型マレットの「ジェイルバード」、オデッセイでは伝統的な半円型マレット「ロッシー」の3タイプが展開されます。どのモデルでも、フェースのトップラインからシャフト挿入部までの距離は1センチに満たないぐらい。それゆえ実際に構えてみると、3モデルともゼロトルクの見た目ではなく、センターシャフトのパターそのものに感じられます。

試打して最初に感じたのは、ヘッドを動かしやすいことです。必要以上にヘッドを重く感じないので、ミドルパットやロングパットでも距離感を合わせやすい。緊張した場面でパンチが入って打ち過ぎるミスも防げそうです。
打感は、前作の「Ai-ONE インサート」よりも軟らかく、打音も控えめ。出球のスピードがゆっくりに感じられるので、著者はどちらかいうと遅いグリーンよりも、速いグリーンや下りのパッティングとの相性が良さそうに感じました。ツアーの現場でも、新しい「Ai デュアル インサート」は多くの選手に受け入れられそうな気がします。

「S2S トライホット」の見た目は“ほぼセンターシャフト”なのですが、筆者が一般的なセンターシャフトと大きく異なると感じたのは、テークバック時のヘッド挙動の安定性です。
ゼロトルクパターの長所は、テークバック時にフェースが開こうとせず、ヘッドがブレずにスクエアな状態を保ちやすい点にあります。「S2S トライホット」を試打してみると、やはりその長所がはっきりと感じられました。
「S2S トライホット」独自の特徴としては、先ほど述べたようにヘッドの動かしやすさが挙げられます。これはヘッドの操作性とも言い換えられます。ゼロトルクらしい安定性があるといったそばから、操作性があるというのは矛盾すると指摘されそうですが、実際にその両面を持っているのが「S2S トライホット」です。
安定性と操作性の両方を同時に兼ね備えているという意味ではなく、どちらにも対応していると評するのが正解だと思います。クルマで例えるなら、これまでのゼロトルクパターが完全オートマチックな自動運転モデルだとすると、「S2S トライホット」は自動運転もできるし、自分でアクセルを踏んでコーナーも攻めていけるモデルといった雰囲気です。
「S2S トライホット」は、ゼロトルク系の派生モデルともいえますし、センターシャフトの派生モデルともいえます。もしくは、両者の中間的なモデルともいえます。いずれにせよ、従来のモデルよりも構えやすく、使いやすいと感じるゴルファーは多いでしょう。
ちなみに筆者はセンターシャフトのパターは難しく感じてしまって苦手意識があるのですが、「S2S トライホット」は購入して使ってみたいです。
試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【取材協力】フライトスコープジャパン

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/
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