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マレットだと方向がブレる!? プロギア「ショートゲーム解析コース」で見えたパターの意外すぎる問題点

2025.12.12 田辺直喜
ゴルフギア パター プロギア

プロギアが展開するゴルフスクール「プロギアサイエンスフィット」で新たなプログラム「ショートゲーム解析コース」がスタートしました。最新機器を駆使してアプローチやパターの技術向上が見込めるといいますが、どんなレッスンを受けることができるのでしょう。今回は平均スコア80台の「ゴルフのニュース」スタッフKさんが「ショートゲーム解析コース」を体験しました。

ショートゲーム特化のプログラムが新登場

 プロギアは、直営店舗でゴルフスクール「プロギアサイエンスフィット」の運営も行っています。

「プロギアサイエンスフィット」の特徴は、独自に開発した最新機器やシステムを用いた科学的アプローチです。ゴルファーのスイングを詳細に解析して課題を明確にし、専門知識を持ったサイエンスフィット認定インストラクターが的確なアプローチで上達をサポートしてくれるそうです。

 レッスンによるスイング改善だけでなく、解析結果をもとにして最適なクラブフィッティングを行うことができるのもクラブメーカー直営のゴルフスクールらしい特徴といえるでしょう。

プロギア直営のゴルフスクールで新プログラム「ショートゲーム解析コース」を体験
プロギア直営のゴルフスクールで新プログラム「ショートゲーム解析コース」を体験

 そんな中で今回、新たなプログラムとしてスタートしたのが「ショートゲーム解析コース」です。アプローチとパターのレッスンに特化したプログラムで、直営店の中でも「銀座EX店」(東京都中央区)のみで受講可能となっています。

 今回は平均スコア80台の「ゴルフのニュース」スタッフKさんが「ショートゲーム解析コース」を体験してきました。レッスンを担当してくれたのは、「プロギアサイエンスフィット」を総括する「プロギア銀座EX店」のヘッドコーチ、宮川まもるプロです。

ストローク中の「フェース向き」や「軌道」を最新機器で解析

「ショートゲーム解析コース」では、担当インストラクターによるヒアリングを終えると、モーションキャプチャを利用したストローク解析を行います。

写真左が「プロギアサイエンスフィット」を総括する宮川まもるプロ
写真左が「プロギアサイエンスフィット」を総括する宮川まもるプロ

 Kさんは宮川プロ指導のもと、種類の異なる3本のパターを順番に打っていきました。それぞれ数球打ってストローク解析を行ったあとで、宮川プロはKさんのストロークの問題点について話してくれました。

「Kさんはストロークの傾向として、フェース開閉の多い打ち方をしています。『プロギアサイエンスフィット』で独自に算出している『開閉率』を見ると3.3という数値になっていました。ツアープロの平均値が1点台、アマチュアでも2点台が平均ですので、かなり多いといえます」

 宮川プロの話によると、パターにおいて、プロとアマチュアの一番の違いは「フェース向き」とのことです。プロはターゲットに対して正確に真っすぐフェースをセットし、インパクトでほぼ同じ向きに戻ってきますが、アマチュアはそこで誤差が発生するというのです。Kさんはアドレスでターゲットに対してフェースが右を向く傾向にあり、それがバックスイングでさらに開いて、インパクトではそれを閉じるようにして方向を合わせています。

「アドレスとインパクトで『フェース向き』の誤差が1.5度あると2メートルのパターが入らなくなります。そのため、誤差を1度以内に抑えることでカップインの確率が大きく変わってくるわけです。Kさんはヘッドの軌道はほぼストレートで軽いアッパーブローに打てていますので、その点は特に問題ありません。アドレス、バックスイング、インパクトにおける『フェース向き』を整えることでパターはかなり改善されるはずです」

パターはストローク矯正よりもクラブを変えるのがおすすめ

 ストロークの解析結果を踏まえて、宮川プロがKさんに送ったアドバイスはパターを替えることでした。

プロギアではロフト角やライ角など、フィッティング結果に合わせてカスタマイズしたパターを購入することが可能
プロギアではロフト角やライ角など、フィッティング結果に合わせてカスタマイズしたパターを購入することが可能

「パターの場合、基本的に自分のストロークの傾向に合わせて、クラブを替えるのがおすすめです。ストロークそのものを矯正するには時間がかかりますし、これまで積み上げてきた距離感やライン取りの感覚も失われて、全てがおかしくなる危険性もあるからです。実際、ツアープロは自分のストローク傾向に合わせてヘッド形状やロフトをカスタマイズしています。ドライバーでシャフトを換えたり、ロフトを調整したりするのと同じ感覚ですね」

 そう話して、宮川プロがKさん用にフィッティングしてくれたのが、ロフトを1.5度立てたブレード型のパターでした。

「Kさんは普段マレット型を使っているとのことでしたが、開閉の多いストロークとはあまり相性がよくありません。バックスイングで開いたフェースが戻らずそのまま当たるか、極端に閉じてしまうかのどちらかになることが多いためです」

「実際、Kさんには3本目にロフトを立てたブレード型パターを打ってもらいましたが、アドレスとインパクトの誤差が0.7度まで小さくなりました。マレット型では3度前後の誤差が出ていたので、アドレスで右を向く癖さえ直せば、かなりカップイン率が高くなりますよ。さらにKさんはインパクトでパターのロフトを寝かせて打つ傾向もありますので1.5度立てることで転がりも良くなるはずです」(宮川プロ)

 パターのレッスンを受けたKさんは、意外な発見ばかりだったと振り返ります。

「方向を安定させるならマレット型の方が有利だと考えていました。しかし、ブレード型に替えたら明らかに方向性が良くなりましたし、ロフトの立ったモデルはさらに伸びるような転がりになっていました。ストローク中の細かな挙動が詳細な数値で確認できるので自分のクセがよく分かりますし、宮川プロの解説も分かりやすくて、どうすればパターが入るようになるのかよく理解できました」

 小さなスイングでさまざまな距離を打ち分けるパターは、非常に繊細なクラブです。だからこそ、ストロークで無理に合わせようとするのではなく、クラブを最適に調整して使うことが大切になるわけです。

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