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- 「スリクソンZXi5のロフト増やし」がシニアツアーで人気!? 意図とメリットをクラブフィッターに聞いた
シニアツアーではあえてロフトを寝かせて使う選手が増加しているそうです。なぜ飛距離を抑える方向のカスタムを選ぶのか。ロフト増がもたらす意外なメリットについて、クラブフィッターに聞きました。
プロ支給モデルはもともとロフトが多め
いま、シニアツアーでアイアンのあるカスタムが流行っているという噂があります。それは市販モデルよりもロフトを増やして使うというもの。それにはどんなメリットがあるって、アマチュアにも有効なのか、クラブフィッターでゴルフショップ「リルガレージ」店長の小倉勇人氏に聞いてみました。
噂の内容は、ダンロップ契約のシニアプロたちの間で、「スリクソンZXi5」アイアンのロフトを増やして使う選手が多いというもの。
ダンロップによると、ロフト増のカスタムをしているという事例の報告はないが、実はプロ支給モデルはそもそも市販モデルよりもロフトが多く設定されているということなので、どうやら噂の真相はここにありそうです。
いずれにしても「スリクソンZXi5」を、市販品よりもロフトの多い状態で使っているということはおおむね事実のようです。

「スリクソンZXi5」は、中・上級者から脱初心者くらいの方まで幅広く人気で、近年すごく売れているアイアンです。ロフトは7番で31度。セミラージの“ちょうどいい”サイズのヘッドで、適度にやさしく適度にコントロール性があるところが人気の秘訣でしょう。またクロムバナジウム鋼の弾きのいいフェースの効果で、ロフト以上に飛ぶイメージがある点も人気の理由だと思います。
この「スリクソンZXi5」のロフトを増やして使うという発想に、小倉店長は「これはアリ。面白い発想だと思います!」とかなり肯定的な反応でした。
「『スリクソンZXi5』は適度にやさしくてシニアツアーの『アイアンはちょっとラクに打ちたい』という選手たちには本当にちょうどいいアイアン。でもロフトとフェースのせいで、ツアーモデルのアイアンを長く使ってきた選手にとっては少し球が強すぎる感があるのも否めません」
「それをロフト増で使うことでより球が止まりやすくなるとともに、フェースの弾きがいい方向に作用して、『ロフトは多くて球は上がるが飛んでくれる』というバランスのよさを生むんだと思います」(小倉店長)
マッスルバックの「スリクソンZフォージド2」やセミキャビティの「スリクソンZXi7」ではちょっとシビアすぎるので少し大きめのヘッドを使いたい。でももう少し高さとスピンが欲しいという人にとっては、「スリクソンZXi5」のロフトを増やすのがまさに絶妙というわけなのです。
ロフトを増やすとバンスも増えるのでやさしくなる
またロフトを増やすことにはもう一つ大きなメリットがあるといいます。それはバンス角が増えることです。
「ネックを曲げてロフトを増やすとソールのお尻側が下がるので、結果的にバンス角が増えます。バンスはウェッジでよく語られますがソールと地面が接地する際に刺さったりダフったりするのを防ぐ効果があり、一種の“お助け効果”があるんです」
「これはアイアンも同様で、ソールの当たりがよくなって打点が安定したり抜けがよくなるなどのメリットがあります。このロフト増によるバンス増効果は、ロフトそのものが増えること以上に有効かもしれません」(小倉店長)
とくに「スリクソンZXi5」は「ツアーVソール」という山型にカットされた抜けのいいソールが特徴。これならバンス角が増えても跳ねにくく、抜けのよさも保たれやすいというわけです。
バンス角は、大きすぎるとライが薄かったり地面が硬いとソールが跳ねるリスクがありますが、実際に芝の上で打つ場面で邪魔になることはほとんどなく、気にする必要はないと小倉店長は言います。
ちなみに同様のカスタムは、ほかのアイアンでも有効なのでしょうか?
「ネックが曲げられるアイアンなら有効だと思います。少し大きめのヘッドがいいけれど、飛び過ぎるのがイヤとか、もう少し球が止まってほしいという人はおすすめです。個人的にはキャロウェイの『Xフォージドスター』やピンの『i240』なんかは相性がいいと思います」
「『i240』はステンレス製なので購入後に曲げることは難しいですが、注文時にロフトを変更できるのでそれを利用するといいと思います」(小倉店長)
なおピンのアイアンは、日本仕様はUS仕様と比べて最初からロフトが2~3度立った「パワースペック」設定のものも多いため、US仕様のスタンダードロフトが本来のスペックとも言えます。
2~3度ほどロフトを増やすと弾道が明らかに変わり、飛距離は落ちますが球が高くなりスピン量も増え、バンスの効果も実感できると小倉店長は言います。アイアンにちょっとの飛距離よりも実戦力を求める人は、取り入れてみてはいかがでしょうか。
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