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- 「筋肉があるのになぜか飛ばない(笑)」 オリンピアンがミズノのフィッティングで見つけた飛距離アップのヒント
オリンピックに3大会連続で出場した元・競泳日本代表の田中雅美さん。ゴルフを始めたのは約20年前ですが、長いブランクを経てプレーを再開しました。今回、ミズノの直営店「MIZUNO TOKYO」でドライバーのフィッティングを受けることになったきっかけは、最新ドライバーの性能に驚いたことでした。
最新のドライバーに衝撃を受けフィッティングへ
オリンピックに3大会連続で出場した元・競泳日本代表の田中雅美さんが、ドライバーのフィッティングを受けました。そのきっかけや、当日の様子を詳しく取材しました。
田中雅美さんは、アテネオリンピックを終えた翌年の2005年に現役を引退しましたが、ゴルフを始めたのもその頃でした。
「引退後は結婚、出産などがあり、なかなかゴルフに行く時間がつくれませんでした。ようやく再開できたのが3、4年前。それから少しずつラウンドや練習に行くようになりました」

そんな田中さんが今回、ドライバーのフィッティングを受けるきっかけとなったのは、ミズノの最新ドライバーを試打したことでした。そのときの印象について、次のように振り返ります。
「先日、ミズノの新しいドライバーを打たせてもらう機会があったのですが、打ちやすくて、飛距離も出てびっくりしました。私はブランクがあったこともあり、古いドライバーを使っていたのですが、『新しいドライバーってこんなに違うの!?』と驚きましたし、ご一緒させてもらった内川聖一さん(元・プロ野球選手)の飛距離にもびっくりしました。そこで、自分に合ったドライバーをあらためて選びたいと思い、今回フィッティングを受けることにしました」
ドライバーのフィッティングは今回が初めてだといいます。
「ゴルフを始めたばかりの頃にパターのフィッティングは受けたことがあるのですが、ドライバーは初めてです」
3球で田中さんのスイングタイプが判明
フィッティングを担当してくれたのはミズノの直営店「MIZUNO TOKYO」(東京都千代田区)のチーフフィッター・上原剛さんです。
同社のフィッティングは、ミズノ独自のスイング解析システム「SET OPTIMIZER(セットオプティマイザー)」で計測するところからスタートし、スイングテンポからローテーション率まで10項目からスイングタイプを分類できるとのこと。ミズノではこれをスイングDNAと呼んでいるそうです。

「SET OPTIMIZER」はたった3球打つだけで結果が出ます。田中雅美さんの解析結果からフィッターの上原さんは次のように分析してくれました。
「まずヘッドスピードが34.8メートル毎秒あるのは一般女性に比べ速いです。スイングの特徴としてはスイング半径が小さい傾向にあり、平均値が5に対して、田中さんは2という数値が出ています。もし飛距離アップが目的なら、少し長めのドライバーにしてもミート率が落ちにくいタイプです。気になるのは前反り角が9あること(平均値は4)。もしかすると弾道が高すぎたり、左へのミスが出たりする傾向があるかもしれません」
実は、田中さんはドライバーの飛距離に満足していなかったようです。
「女性の中では飛距離が出る方ですが、私はわりと筋肉がある方なので、もっと飛ぶはずなんじゃないかなと思っています。例えばラケットスポーツをやっていた女性アスリートはすごく飛びます。一緒に回ったことがある潮田玲子さん(元・バドミントン日本代表選手)は普通に200ヤード以上飛ばしていたので、私もそこに近づけることが目標です。腕立て伏せとかは絶対に私の方ができると思うので(笑)」
「SET OPTIMIZER」はスイングタイプを分析するだけではなく、推奨シャフト、推奨ヘッド、推奨スペックまで提案してくれます。推奨ヘッドは「JPX ONE」。さっそく複数のシャフトを試しながらのフィッティングが始まりました。
飛距離を伸ばしたい田中さんに合ったシャフトは「ヴァンキッシュ」
1本目に試したのは「TENSEI RED MM」のフレックスR。これはミズノオリジナル仕様の三菱ケミカル社製の純正シャフトです。
試し打ちした田中さんは「打ちやすいけど、今まで使っていたシャフトよりちょっと軽い」と感じたそうです。上原さんも「スピードは出ましたが、打点にバラツキが出たのがもったいない」と分析しました。

2本目は「ヴァンキッシュ」の5S。シニアゴルファーや女性から人気の軽量シャフトです。
こちらで試打したところ「1本目より重く感じましたけどインパクトが厚くなった。これは飛びそう」と好感触だったようです。上原さんも「スイングとの相性も良さそう」とする一方で、「ちょっと右方向に飛ぶ傾向が気になります」とのことでした。
そして3本目に試打したのは「スピーダーNX ブラック」。先中調子でつかまりの良いタイプです。
こちらを使用したところ「すごくスピードが上がる感じはしましたけど、タイミングが合わせにくかったです」と、田中さんは扱いの難しさを感じたようで、上原さんも「先調子系とは相性が良くないかもしれません」と分析しました。
その後も複数のシャフトを試しましたが、上原さんが最終的に推奨したのは2本目に打った「ヴァンキッシュ」でした。
フィッティングはヘッド、シャフトを選ぶだけではない
「ヴァンキッシュ」を推奨した理由について、上原さんはこう解説します。
「田中さんも振りやすいと感じていましたし、1番インパクトが厚かった。ややつかまり切れずに右に行く傾向がありましたが、そこはライ角や長さで調整できると思いました」
もう一度、「ヴァンキッシュ」の5Sでライ角を3度アップライトにすると、球筋もストレートに近くなりました。

「今日はたくさんのシャフトを打たせてもらいましたけど、これが1番気持ちよく振れます」(田中さん)
フィッティングはヘッド、シャフトを選ぶだけではありません。打球のバラツキを改善するために、上原さんはグリップの下巻きを3回にすることを提案しました。
「田中さんは感覚が優れていることもあって、どうしても手首を使いすぎてしまいます。だからグリップの下巻き回数を増やして、少し太めにしたほうが手首の動きを抑えられると思いました」(上原さん)
初めてのドライバーフィッティングを終えた田中さんは、最後にこう語りました。
「ゴルフは感覚の領域も大きいのかなと思っていたのですが、細かいところまで数字化されていてすごく説得力がありました。長くやってきた水泳で癖がつくのはわかるのですが、ゴルフは初心者レベルの私でも癖があるということがわかりました」
「同じくらいの重さのシャフトでも振り感が全く違います。道具との相性が大きいところが難しさであり、ゴルフの面白いところです。次回コンペに出たときは、新ドライバーでドラコンを取れるように頑張ります(笑)」(田中さん)
スイングの癖が感覚ではなく数値として可視化されることに、田中さんは驚いた様子でした。長年取り組んできた水泳とは異なり、ゴルフは道具との相性も重要であることを実感したといい、今回のフィッティングが競技の奥深さをあらためて知るきっかけになったようです。
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