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- ミドルアイアンもバッグから抜いちゃう!? 失敗しない「多ロフトユーティリティー」の選び方
最近のユーティリティー(UT)は多ロフトモデルが豊富にラインアップされていて、ミドルアイアンとのチェンジを考えているゴルファーもいるはずです。そこで、多ロフトUTで失敗しない選び方をゴルフフィールズユニオンゴルフ店の小倉勇人さんに聞きました。
やさしく上がってミスにも強いがつかまりすぎに注意
最近はユーティリティー(UT)も番手が増えてきて、ミドルアイアンに変わるようなロフトの多いものも見かけるようになりました。こういった多ロフトUTの使い勝手はどうなのでしょうか。ゴルフフィールズユニオンゴルフ店の店長小倉勇人さんに聞いてみました。
これまでもアベレージゴルファー向けクラブにはロフトの多いUTはラインアップされていて、ダンロップの「ゼクシオ12」が26度(H6)、テーラーメイド「ステルスグローレ」が25度(#6)などの25~26度のロフト設定のものは多くありました。
しかし近年では、キャロウェイ「パラダイム マックスファスト」が33度(8H)、ピン「G430」は34度(#7)というように、8番アイアン相当の多ロフトUTが登場してきています。
「UTはヘッドの構造上、アイアンよりも重心が深くて球が上がりやすく、打点のミスにも強いです。さらに、球のつかまりもいいので『やさしい』ことは間違いないと思います。とくにヘッドスピードが遅い人は、アイアンではボールに十分なスピンがかけられずに、8番ぐらいでも球がグリーンに止まりにくいケースがあります。そういう人にとっては、多ロフトUTは高さで球を止められるクラブです」(小倉店長)
9番ウッド、11番ウッドといったショートウッドよりも長さが短く、アイアンの延長の感覚で扱えて、球が上がりやすい。シンプルに、アイアンの球の高さを補うクラブとして便利なクラブといえるでしょう。
一方で、「つかまりのよさ」がデメリットになるケースもあります。
多ロフトUTは、アイアン以上につかまりがいいぶん、引っかけなどのミスが出やすい構造にあるからです。これはスライサーにとっては武器になっても、普段から左へのミスが多い人にとっては扱いにくさにつながります。
「多ロフトUTはほぼ例外なく、球が非常によくつかまります。それを嫌がる人にとっては、市販品をそのまま使うと扱いにくさを感じるでしょう。私の店のような工房なら、シャフトの選択や挿し方などで多少は調整できますが、これは避けてとおれない問題だと思います」(小倉店長)
アイアンセットとの重量差をチェックして使おう
多ロフトUTを使う際にもう1点注意してほしいのが、クラブの重量だと小倉店長は言います。
「多ロフトUTがラインナップされているモデルは、アベレージゴルファー向けのいわゆる『やさしいモデル』が多いので、クラブの重量も軽めです。同一モデルなら問題なくても、アイアンに軽量スチールシャフトを装着しているような人が、別モデルの多ロフトUTを純正で入れてしまうと、アイアンとの重量差が大きくなりすぎます」(小倉店長)
「パラダイム マックスファスト」や「ゼクシオ12」などを例に見ると、いずれも純正では45グラム前後のシャフトが装着されており、総重量330グラムちょっとです。
一方で、たとえばダンロップ「ゼクシオエックス」アイアンに軽量スチールシャフトの「NS PRO950GH Neo」を装着した7番アイアン(ロフト29度)の総重量は415グラムですが、同じダンロップの「ゼクシオ12」の6H(ロフト26度)を使いたいと思っても、こちらの総重量は331グラムなので、1番手間の重量差が約84グラムになってしまいます。
これではアイアンが好調なのにUTがトップばかりとか、UTは好調なのにアイアンはダフるなど、調子の不均一が起こりやすくなります。
「本来、アイアンの流れは1番手上がって長さが半インチ長くなったら、重量は6~7グラム軽くなるのが適正です。必ずしもピッタリそろえる必要はありませんが、その10倍以上の重量差が出るのは明らかに不適切です」
「ですので、いま使っているアイアンとの組み合わせによっては、リシャフトや重量調整などの加工が必要になると考えてください。多ロフトUTをアイアンの感覚で使いたいなら、『ちょっと重すぎるかも』と思うぐらいのシャフトを装着したほうがハマりやすいですよ」(小倉店長)
多ロフトUT、実際に使ってみると驚くほど高い球が簡単に打て、やさしくて便利なクラブではありますが、ちょっとした注意が必要だということは覚えておきましょう。
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