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- ラフでヘッドがボールの下を通過…夏ゴルフ“あるある”を防ぐ「ライの見方」と「五角形アプローチ」
暑い日が続くと、気温だけでなく生い茂ったラフもゴルファーの大敵となります。元気すぎるラフの抵抗にやられて出すのがやっととなると上からしっかり打ち込みたくなりますが、そんなときに出るのがヘッドがボールの下をくぐってしまうダルマ落とし。そんな夏ゴルフの“あるある”を防ぐために必要なライの見方と打ち方を教えてもらいました。
上から打ち込むのではなく、周りの芝ごとさらうイメージ
芝が元気になる夏場は、グリーン周りのアプローチが難しくなる季節です。夏ラフからうまくアプローチするコツは、両腕を五角形にして使うことだと話すのは、多くのツアープロを指導してきた南秀樹コーチが主宰する「3.7.3(ミナミ)ゴルフアカデミー」(香川県)の坂口悠菜コーチ。沈んでいるように見えて浮いていることもあるのが夏ラフのややこしいところ。ミスせず、寄せワン圏内に寄せるコツを教えてもらいました。
「まずはライの確認が最も大切なことです。夏ラフは芝が長いので、すっぽりと沈んでいるように見えますが、実は浮いていることも多いので注意が必要です。ライの確認の手順としては、まずはボールの沈み具合を目視して、次にソールする場所の芝の長さと密度を確認します。最後にボールの先、フォロー側の芝の長さや状態を確認します。浮いているか沈んでいるかは、見た目では分かりにくいので、ボールの後ろにソールしてみて、ヘッドが入りそうかどうかで判断します」
正確にボールの状況を判断することが夏ラフからのアプローチの成功率を上げる最も重要なことだと言います。ボールの後ろにソールする際は、ライの改善ととられないよう、芝を押し付けるような置き方はしないよう注意しましょう。
では、沈んでいる場合の基本的な打ち方はというと、打ち込まずにボールの手前のラフからヘッドを低く長く動かすイメージで振ることだと坂口コーチ。しかし、それでは芝の抵抗をモロに受けそう。
「鋭角な軌道で打ち込むとボールにコンタクトはしやくなりますが、フォロー側は振り抜きにくく、抵抗は大きくなります。それよりも低く入れて低く抜くほうがトータルの抵抗は小さくなり、その上、ある程度の距離感を出しやすくなります。ボールが沈んでいると、どうしても上から打ち込みたくなるかもしれませんが、ボールの周りの芝ごとさらうイメージで振ってください」
このとき、グリップはいつもより強めに握って、振り幅は大きく、さらに同じスピードで振ることがおすすめとのことです。
ヘッドをボールの高さに合わせ、両ヒジを曲げて五角形をつくる
次に、意外と厄介なのはボールが浮いているときです。
「上から見るとボールが沈んでいるように見えても、実際は地面から浮いていることはよくあるので、まずはよく確認してください。この場合の打ち方はちょっと特殊で、ヘッドを置く位置をボールの高さに合わせます。このとき、両ヒジを曲げて五角形をつくるように構えます。その五角形を保ったまま振ってください。とにかくにボールとヘッドの高さを合わせることが重要で、この形を変えてしまうとヘッドがボールの下を潜ったり、トップの原因になったりします。ヘッドが走りにくくなるため、飛ばしにくくなるので、その分、大きく振ることも必要になります」
夏ラフは見た目が沈んでいるように見えて浮いているケースが多いのは、芝のコシが強いためボールが下から支えられるからです。それを確認せず、無闇に上から打ち込む方法を選択しているうちは、グリーン周りからのダブルボギーやトリプルボギーは防げないでしょう。最後に、逆に上から打ち込まなければならないケースについても教えてもらいました。
「芝の密度が濃く、ヘッドがどうやっても振り抜けないようなライの場合は、バンカーのイメージで上からヘッドを落とします。ただ、フォローは出そうとしないこと。打ち込んで終わりで大丈夫です。ただ、最初に話したように打ち込むとインパクトが強くなる分、距離感は出せないので、まずは脱出優先という意識を持ってください」
いずれにせよ、夏ラフ攻略のためには、ライの見極めが最も大切ということでしょう。
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