- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- レッスン
- 転がしアプローチでミスするのは「ボールとの距離」が間違っているから!? 確実にピンに寄せるセットアップと打ち方
ボールは平らな花道上で、ボールからグリーンエッジまでは3ヤード、エッジからピンまでが22ヤードあります。この場合、ミスを避け、なおかつピンに寄せたいなら、転がしアプローチを選択するべきです。使用クラブはサンドウェッジよりもロフトが小さいクラブを選択したほうが、より簡単に打つことができます。
9番アイアンなら打ち方を変える必要ナシ
サンドウェッジで転がしのアプローチをする場合、ピッチエンドランのときよりもボールを右に置き、ハンドファーストに構える必要があります。なぜなら、低い球を打つためにロフトを立てたいからです。

私の場合、転がすときは打ち方を変えずに、クラブを替えます。9番アイアンを使えば、ボールの位置を変えなくても、ロフトが立った状態で打てますからね。
また、振り幅自体もピッチエンドランと比べて小さくなるので、スタンスを広げずに済みます。せいぜい両足の間にこぶし1個ぶん入るぐらいです。ボールはスタンスのセンターですが、両足を広げた空間の前にあれば問題ありません。
注意点は、9番アイアンのほうがサンドウェッジよりも長いので、短く握ることです。アドレスしたときに、サンドウェッジを構えた時と同じ長さになるぐらいまで短く持ちましょう。

アドレスが決まったら、肩のラインと両腕でできる三角形を崩さずにバックスイングとダウンスイングを行います。ショットというよりも、パッティングと同じ振り子運動のイメージでクラブを動かしましょう。
インパクトでのパチンという音を聞くまで顔を下に向けておく意識があると、ヘッドアップを防げます。
ダフリ、トップが出る人はボールと体の距離をチェック
簡単な打ち方にもかかわらず、ダフリやトップといったミスが出る人は、一度ボールと体の距離が正解かどうかをチェックしましょう。
チェック方法は素振りです。ボールがあると仮定して構えたら、クラブヘッドのソールが地面をこする位置を探します。

ダフリ系の人はボールとの距離が近いことが多く、反対にトップ系の人はボールから離れて立っていることが少なくありません。自分なりに、スタンスの中央でソールが地面をこすっていると判断したら、その距離をキープできるところに立ちましょう。
また、アプローチとなるとなぜか体が縮こまってしまう人がいます。振り幅が小さいのでチョコンと当てたい気持ちがそうさせているのかもしれませんが、距離の長いアプローチなので、むしろ体を起こし気味にして構えましょう。
素振りではボールと体の距離感だけでなく、ボールから落としどころまでの距離感もつかみます。キャリーとランの割合は1対3なので、ボールからピンまでの距離を4等分し、落としどころを決めましょう。落としどころを見ながら素振りをすると、距離感をつかみやすくなります。
取材協力・美浦ゴルフ倶楽部【GRAND PGM】(茨城県)
【レッスン】飯田真梨(いいだ・まり)

1995年生まれ、東京都出身。ティーチングプロフェッショナル資格A級。12歳からゴルフを始める。日大ゴルフ部では1年生からレギュラーになり、団体戦の全日本大学対抗戦で優勝を飾っている。レッスンだけでなく、24年はレギュラーツアー1試合、ステップアップツアー13試合に出場している。
最新の記事
pick up
ranking