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- 普段より「ちょい高」なショットが打てればミスも減る! “気になる木”をラクに越えて狙えるアプローチの打ち方
スコアを重視するならできるだけシンプルなアプローチで切り抜けるべきだとプロコーチの石井忍は話します。そこで、今回は普段よりも少し高弾道になるアプローチの打ち方を教えてもらいました。
意図して高い球が打てればミスも減らせる
目の前にある木などの障害物を越える球を打ちたい場面。「普通に打てば十分越えるはず」とわかっていても、無意識に球を上げる動きが入って大きくダフるなどのミスしがちです。
そんなとき、プロのようにすごく高い球は打てなくても、「いつもよりちょっと高い球」を打つコツを知っていれば、気持ちの面でも保険がかかり、安心して打てるようになります。打ち方は簡単ですが、球が高いぶん球が止まりやすいので、あんまりランを出したくない場面でも有効です。

球を上げようとする動きは、スイングの大敵。右に体重が残ったり、必要以上にアッパー軌道になったりしてダフリなどの大きなミスの原因となります。
これは打ち上げの場面や低めの木を越えるショットなど、わざわざ球を上げようとせず、クラブのロフトなりの球でOKという場面でも、つい無意識に「高さが足りるか心配」という心理が働くことで出がちなミスです。
こんなとき、プロや上級者はフェースを開いて球を上げるテクニックを使います。普段、そういったワザを使ったことがない人にとってはかなり難しく感じるかもしれませんが、実はフェースを開いて打つにはちょっとしたコツがあり、それを知れば意外と簡単に「ちょっと高い球」が打てると石井忍プロはいいます。

「まずは手の中でクラブを10~15度ほど時計回りさせてフェースを開きます。これでクラブのロフトが増えるので、普通に打てば球は自然と高くなります。でもフェースを開くとボールが右に飛びそうに感じて、いつもどおりスイングできない人は多いと思います」
「そこで、いつもより少し腰を落としてハンドダウンに構えてください。これによってクラブがアップライトになりフェース面は左を向くので、球は右に行きにくくなるんです。まずはこの理屈を知っておいてください」(石井プロ)
左手首を甲側に折ってスイングする
スイングに関しては、高い球を打つには手首をやわらかく使うことが重要です。バックスイングの左腕が地面と水平になったところでシャフトが垂直、フォローでも右腕が地面と水平になったところでシャフトが垂直になるように手首を使ってヘッドをクルンと回して大きくゆったりスイングしてください。

「このバックスイングとフォロー両方のシャフトが立った位置で、左手のひらが目標方向を向くような形を意識することがポイントです。これによって手首が甲側に折れた状態が作れ、高い球が打ちやすくなります」
「この動きは、左手を上からグリップを持つようなフックグリップにするとやりやすくなります。普段スクエアからウィーク気味の握りの人はとくに、高い球を打ちたいときは握りを変えてみるのもおすすめです」(石井プロ)
距離に関しては、フェースを開くぶん、普段のショットより若干飛ばなくなることを考慮しましょう。
基本的にはアプローチやコントロールショットで有効なテクニックですが、フルショットの場合でも原理は同じ。普段から練習しておけば応用もでき、ワザの幅が広がりますよ。
取材協力・ジャパンゴルフスクール(千葉県)
【レッスン】石井忍(いしい・しのぶ)

1974年生まれ、千葉県出身。日大ゴルフ部出身で98年にプロテストに合格。久保谷健一、金田久美子らのコーチとして優勝に貢献し、現在は若手を中心に指導。昨年は都玲華と手束雅がプロテストに合格している。ゴルフ中継の解説者としても活躍するとともに、千葉市、神保町、赤坂の「エースゴルフクラブ」を主催しアマチュアへの指導も行っている。
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