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プロは相変わらずピンを抜いてパッティングしているけどカップインの確率は変わるの!? あえて抜かないのはどういうケース?

2025.10.27 山西英希
ツアープロ パッティング 手嶋多一

19年のルール改正でピンを抜かずにパッティングするゴルファーが急増しましたが、プロのトーナメントを見ると、ピンを抜いているシーンが多く見られます。やはり、ピンを抜いた方がカップインの確率は高いのでしょうか。

下りのラインではあえて抜かない人もいる

 ピンを抜かずにパッティングするアマチュアが増える中、ツアープロの多くはピンを抜いてパッティングしています。プロが実践しているということは、やはりピンを抜いた方がカップインの確率は高いのでしょうか。手嶋多一プロに聞いてみました。

※※※

 ピンを抜かないことでプレー時間が短縮するのはセルフプレーの場合です。トーナメントのように個々の選手にキャディーがいる場合は、ピンを抜いても抜かなくてもそれほどプレー時間に影響はありません。

 ただ、トーナメントでもシニアツアーやACNツアーのようにセルフプレーのときもあります。その場合は状況によってピンを抜くか、抜かないかが決まります。

より繊細なパッティングが求められるプロは「ピンを抜く派」がまだ多い 画像:PIXTA
より繊細なパッティングが求められるプロは「ピンを抜く派」がまだ多い 画像:PIXTA

 たとえば、10メートル以上のロングパットや30センチ以下のショートパットならピンは抜きません。逆にいえば30センチ~10メートルぐらいまでの距離を打つ時は、ピンを抜きます。長さは人によって変わりますが、自分の場合は60センチ~7メートルぐらいがピンを抜いて打つゾーンになります。

 以前は60センチより長い距離でもピンを抜かずにパッティングしていましたが、そこまでタッチが強くないにもかかわらず、ボールがピンに当たってカップから出てしまうシーンを何度か見たんです。それ以来、短い距離でもピンを抜くようになりました。最近はそういう人が増えている感じがしますね。

 ただ、下りのラインではあえてピンを抜かない人は結構います。万が一、強めにヒットした際、ピンに当たって、カップをオーバーする距離が短くなると考えているのでしょう。

 自分は長さに関係なく、ピンやフラッグの影がライン上にあるときはピンを抜きます。影が気になると、意外と外すことが多いんですよ。微妙なのは、セルフプレーで先輩とラウンドする時です。先輩がピンを抜かないと、なかなか自分だけピンを抜いてくださいとは言いにくいところがあるのは確かです。

 それでも、シニアツアーに最近出場するようになった世代は、普通にピンを抜いてくださいというので、その辺は徐々に変わりつつあるのかもしれません。

ラインをまたぐような姿勢で打つのは厳禁

 話は変わりますが、ピンを抜くこと以上に大切にしてほしいのが、50センチ以下のショートパットを打つときの準備です。プロアマ戦などでアマチュアの方のプレーを観ていると、簡単に入ると思う距離だけに、無雑作に打つ人が多く感じます。

 同伴プレーヤーのラインを踏んではいけないと思い、ラインをまたぐような姿勢のままストロークしたり、ラインも読まずにストロークする人などもよく見かけます。もちろん、カップインできれば何の問題もありませんが、結構な確率で外してしまうんですよね。

 実際、ツアープロでさえ、お先の距離を外したシーンは何回も見たことがあります。たとえ50センチ以下の距離でも、やはりアドレスに入る前の準備は大切です。ラインを読むのはもちろん、ひと呼吸置くためにも、一度ボールをマークして、ボールに書いてある文字やラインを目標に合わせましょう。

 特に、ラインを踏みそうなときはまたぐよりもマークをするべきです。足場が不安定な状態ではストロークの際にバランスを崩すことだって十分あります。それで外したら、後悔しか残らないはずですし、次のホールでのティショットにも影響するでしょう。

 よくいわれることですが、50センチ以下のショートパットでも、250ヤードのドライバーショットでも、同じ1打です。スコアメイクをするうえでも、まずはできることを確実に行いましょう。

手嶋多一(てしま・たいち)

1968年10月16日生まれ、福岡県出身。15歳で日本オープンの予選を通過するなど、ジュニア時代から活躍し、“九州の怪童”と呼ばれる。米国留学を経て93年に国内男子ツアーでプロデビュー。日本オープン、日本プロなどツアー8勝を飾る。07年には欧州ツアーにフル参戦している。現在はシニアツアーを主戦場にしながら、男子ツアーにも数試合出場している。ミズノ所属。

【写真解説】ピンの抜き差し以前に基本が重要! すべての握り方に応用できるパターグリップの作り方

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