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- 「ダフリとトップ」「フックとスライス」ならどっちがマシ? 長い目で見て上達を妨げるミスの傾向とは
ボールをジャストミートできないアマチュアは、ダフリかトップ、フックかスライス、どちらかにミスの傾向が偏りがちですが、それぞれの二者択一ではどちらのほうが“マシ”なのでしょうか?
トップをミスショットだとするのは誤り
練習場ではある程度いいショットが打てるのに、コースへ出るとナイスショットは全体の1~2割。それ以外はダフリ、トップ、スライス、フック……というのがアマチュアゴルファーの実態かもしれません。
そこがゴルフの難しいところなのでしょうが、何とかしてミスショットを減らしたいのはゴルファー共通の願い。これまで多くの生徒さんを上級者へと導いてきたプロゴルファー・奥山ゆうし氏にその方法を教えてもらいました。
さっそくですが、アマチュアのミスショットは、ボールをジャストミートできていないのが一番の原因です。その結果、ほとんどがダフリかトップになってしまいますが、どちらかにミスの傾向が偏る人がほとんどでしょう。そこで生まれる疑問。果たして、それぞれの二者択一ではどちらのほうが“マシ”なのでしょうか?

「それは間違いなく“トップするほうがいい”です。皆さんがトップをミスショットだとするのは誤りで、トップとナイスショットには大きな違いがないからです。トップ≒ナイスショット、つまり両者はともに及第点のショットだと思っていいでしょう」
「私自身アマチュアで70台のスコアが出るようになった頃は、ほとんどのショットがトップするかナイスショットかでした。どちらかというとトップの方が多かったですね。たとえトップしても打球は真っすぐいくので、池越えでもないかぎり問題はありません。グリーン手前のカラーに乗るか、乗らなくても近くまでいくので、パターを使うこともできますし、寄せワンもとりやすいんです」
「一方、ダフリは明らかなミスショットです。シニアゴルファーで“ダフリ、トップに曲がりなし”と免罪符を口にする方もいますが、確かに打球は両者曲がらなくても、トップはグリーン手前までいくのにダフリは全然前に飛びません。150ヤード先のグリーンを狙ってトップしてもチップショットなどでパーセーブを狙えるでしょうが、ダフった場合はショートアイアンのフルショットが残りがちです。さらに次のショットもダフって“刻む”と4オン以上が確定してしまいますから、許容できないミスといえます」
トップとダフリの大きな違いを奥山氏はこのように説明します。
ところで、ダフリならボールを右に置けば直るように思ってしまいますが……。
「ボールの位置を右にしてダフリを直す方法ですか? それはダメですね。ボールを右に置くほどクラブが上から鋭角に降りて当たるからです。毎回そうしていたらボールの位置は際限なく右になり、ダフリどころかそのうちクラブが地面に刺さってしまいますよ。大事なコンペでダフリが続出したときなどには一時的な防止効果はあるかもしれませんが、あくまでもその場しのぎに過ぎません。その日はごまかせたとしても根本的な解決にはならないのです」
「ダフるのは、スイング軌道の最下点がボールの手前にきているのが大きな原因です。ボールを右に置く方法は、スイング軌道はそのままで、あらかじめ最下点を迎える位置にボールを置く対症療法です。そのうえアマチュアの方の最下点は、左右にズレているだけではなく上下にもズレていることが多い。イメージ優先で説明すると、例えば地面にあるボールを打つのに、皆さん地面に半分埋まっているボールを打つかのような軌道でクラブを振っていたりするんです。正しい軌道からみると、多くの方のスイングは、左右にも上下にもそれぞれ数センチズレています」
正しいスイング軌道でダフリを直すには、どうしたらいいのでしょうか?
「私が一般ゴルファーの方によくやっていただくのは、『カラ振りしてもいいです。クラブを空中で振る感覚でボールを打ってください』。ダフリ防止はもちろん、ガードバンカーからのショットだったりボール下が硬い土だったりして地面を噛んだらアウトというショットを打つとき、このアドバイスは大変有効です。ポイントは空振りしてもOKというところ。本当にカラ振りすることはまずなく、それくらい上の方でクラブを振るつもりで、ちょうどボールの“赤道”あたりを打つことができるでしょう。もしセンターより少しくらい上に当たってもトップですから問題はありません」
この方法ならすぐにでも練習場で試すことができそうです。
フックが打てないと、うまくなりません
ダフリ、トップが解決したら、次はスライスとフックですが、これについてはどちらが“マシ”なのでしょうか。
「私が生徒さんによく言うのは『フックが打てないと、うまくなりませんよ』ということです。ゴルフスイングは前傾姿勢をとって下半身主導で動くため、自然とインサイド・インの軌道になって、打球は軽いドロー系になるからです。ところが、フックが打てない人はスイングに何かしら問題があってそれができていない。カット軌道などよけいな動きが入ってしまい、ボールに対してクラブがインから入ってくるのを邪魔しているんです」
「100を切るか切らないかのレベルで満足ならそれでもいいのですが、もっとうまくなりたいならそうしたスイングのクセを直し、スライスの球筋をフックにもっていくことが最重要課題といえるでしょう」
うまくなるにはフックボールの習得が大事だと奥山氏は言います。
かつてあるプロが「左に曲がるボール(が出てしまう選手)は出世しない」とよく言っていましたが……。
「試合に出ているプロが言うのはわかります。トーナメントコースのグリーンの速さは少なくとも10フィート以上ですからね。試合でよりボールを止めるにはフェード系のほうが有利といえる面もありますが、一般営業しているグリーンならドローでもちゃんと止まりますから、左に曲がるボールはよくないとか危険とかいうことは全くないでしょう」
「いっぽう長年カットして打つクセがついているアマチュアの方は、スライスしても球の曲がり方がそれほどブレなくなってきますが、ここぞという時にいつもの何倍も曲がるバナナボールになることもありますし、それをとっさに防ごうとして引っかけて大トラブルになることもありますので油断禁物です」
「それより何より、スライスだとボールが全然飛びません。私自身、アマチュアの頃はずっとスライスばかり打っていました。というよりドローボールが打てなかったんです。フック系のボールが打てないと飛距離が出ないし、球筋のコントロールもできていないので、スコアもまとめられずうまくならずで、あの時代は苦しかったですね」
「自分の経験を振り返っても、アマチュアの方はまずフック系のボールを打てるように練習するのがいいでしょう。ポイントはよけいなことをせず、インサイド・インの軌道を意識することです。フックをしっかり身につけた後にフェードを覚えるのが、うまくなるための近道です」
奥山氏のアドバイスでアマチュアの4大ミスは解決しそうです。
スライスに悩んでいる人はドローボールを身につけ、ドローボールが持ち球なのに上達しない人はフェードボールを覚えて上のレベルへいきましょう。
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