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- フェースのどこで打つと飛ぶ? 久常涼に学ぶ効率よく飛ばすインパクトの秘密
ドライバーの飛距離はヘッドスピードだけで決まるわけではありません。最大飛距離につながる打点や、再現性高くインパクトするためのポイントについて、PGAツアーで活躍する久常涼のショットを参考に解説します。
強振しても飛距離が出るとは限らない
飛距離は多くのゴルファーが求めるものですが、手を強く振っても必ずしも飛距離が伸びるとは限りません。むしろ、強振することで飛距離をロスするケースもあります。
なぜなら、手のスピードとヘッドスピードは必ずしも比例しないからです。また、手を強く振ることでクラブ軌道が乱れ、打点がスイートスポットから外れやすくなることもあります。

では、飛距離が出る打点とはどこなのでしょうか。
理想はフェースセンターからやや上部でのインパクトです。また、打点がズレた場合には、ヒール寄りよりもトゥ寄りのほうが飛距離のロスを抑えやすい傾向があります。
これは、スピン量を抑える方向にギア効果が働きやすいためです。
ゴルフデータアナリストのルー・スタグナー氏(@LouStagner)は、弾道測定器「GCQuad」を使用し、アマチュア27人による5477ショットを分析した調査結果を公開しています。
その結果、最も平均飛距離が大きかったのはフェースセンターやや上部の246ヤードでした。一方、トゥ寄りは243ヤードと大きな差はなく、ヒール寄りの下部は210ヤードまで落ち込んでいました。
この調査からも、ヒール寄りのミスは大きな飛距離ロスにつながりやすいことが分かります。
ドライバーショットの質が高い久常涼

効率よくボールにエネルギーを伝えている選手のひとりが久常涼です。
米ツアーを主戦場とする久常は、今季(6月29日現在)、トップ10入りを4度記録。開幕戦のソニーオープン・イン・ハワイ以降は予選落ちがなく、18試合連続で決勝ラウンドに進出しています。
SG:オフ・ザ・ティー(ティーショットのスコア貢献度)でも高い数値を残しており、ドライバーショットを武器に安定した成績を積み重ねています。
また、ヘッドスピードがツアー平均を下回りながらも、ドライビングディスタンスでは平均を上回っていることも、ショットの質の高さを示しています。
なぜ久常は、ヘッドスピードで勝る選手を飛距離で上回ることができるのでしょうか。
その理由のひとつが打点です。最も飛距離が出やすい位置で再現性高くインパクトできているからこそ、効率よくボールへエネルギーを伝えられています。
また、久常は高い打ち出し角と低スピンを両立させていますが、それを実現する上でも打点の安定性は重要な要素になっています。
「ティーアップの高さ」と「スイング」
打点を安定させて飛距離を伸ばすためのポイントとして、「ティーアップの高さ」と「ヘッド・ビハインド・ザ・ボール」が挙げられます。
ティーショットでは、毎回同じ高さでティーアップすることが大切です。打点の再現性を高めるためには、ティーアップの再現性を高める必要があります。
高さを一定にするのが難しい場合は、段付きティーを使用するのもひとつの方法です。また、ティーイングエリアの芝の長さは均一ではないため、構えに入る前にクラブヘッドをボールの後ろに置き、高さを確認するとよいでしょう。
スイングでは、「ヘッド・ビハインド・ザ・ボール」がポイントになります。
頭を飛球線後方側に残してインパクトすることで、フェースセンター付近で捉えやすくなります。
一方で、ボールを打ちにいこうとして頭がターゲット方向へ突っ込むと、打点がヒール寄りになりやすく、大きな飛距離ロスにつながる可能性があります。
久常のドライバーショットにも、この「ヘッド・ビハインド・ザ・ボール」が表れており、多くのアマチュアゴルファーにとって参考になるポイントといえそうです。(解説:野洲明)
解説:野洲明
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿。ゴルフ情報サイトも運営し、多くのゴルファーを見てきた経験と科学的根拠をもとに、論理的なハウツー記事や分析記事を中心に執筆している。
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