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- セルフしか知らないゴルファー増加 キャディーつきプレーは今後どうなっていくのか?
コロナ禍でゴルフを始めた若い人は、キャディーつきプレーを経験したことのない人が多いそうです。さらに、若いキャディーのなり手も減少していることから、今後は限られたゴルフ場でしか体験できないものになっていくのでしょうか。
ゴルファーの大半は少しでも安くプレーしたい人たち
ゴルフ場関係者と先日、話をしているとき、「キャディーつきプレーはこれからどうなっていくのか」という話になりました。
そのゴルフ場はセルフプレーが基本で、キャディーつきプレーを希望する場合は、事前に相談するというシステムになっています。キャディーフィの追加料金は4バッグが3300円、3バッグが3850円、2バッグが5500円です。
しかしながら、キャディーつきプレーの希望はコンペなどを除いてほとんどないそうです。コンペもセルフプレーで開催するのが主流になっているとのことでした。

「お客様の大半は少しでも安くプレーしたい人たちです。キャディーつきプレーはキャディーフィが追加となりますから、料金が高くなります。キャディーつきプレーは便利だと分かっていても、費用対効果の問題でセルフプレーを選ぶ人のほうが圧倒的に多いのが実情です」
筆者も1年に1回程度しかキャディーつきプレーをしません。その理由はキャディーつきプレーが割高に感じるからです。コンペの参加者に70~80代の方がいらっしゃるときは、コンペの幹事が気を利かせて全組キャディーつきにするので、キャディーつきでプレーしますが、実際にラウンドしていても割高に感じます。
すでにセルフプレーに慣れているので、「クラブは何番にしますか?」と聞かれる前に次のショットで使うクラブを常に2~3本持ち歩いています。バンカーならしも普段は自分でやりますから、「バンカーはそのままにしておいてください」とキャディーいわれても、何だか申し訳ない気持ちになります。
グリーン上でボールをマークすると、ボールを拭いてもらえるのはありがたいのですが、グリーン上のラインも自分で読むクセがついているので、「ここからは順目で速いです」なんていわれると途端に打てなくなり、2~3メートルくらいショートします。
ショットやパットの打ち方に口を出すキャディーもけっこう多いです。「右肩が下がっていますよ」とか「ちょっとリズムが速くなっていますよ」とか、親切心からなのかもしれませんが、ラウンドの途中に打ち方の指摘をされると気分が悪くなります。
毎週レッスンに通って練習しても、本番ではうまく打てないのがゴルフというスポーツです。ゴルフが上手なのかもしれませんが、「あなたの仕事はレッスンじゃないでしょ」といいたくなります。
キャディーの人材不足も深刻化している
キャディーが客のプレーに口を出すのは、結局のところ「仕事をサッサと終わらせたい」という気持ちの表れです。キャディーフィは1ラウンドが4時間で終わっても5時間かかっても同じです。それであれば早く終わらせたいのでしょう。
でも、前の組との間隔が離れたわけでもないのに客のプレーに口を出しても、仕事がサッサと終わるわけではありません。仕事内容とギャラが見合っていないという潜在的な不満が心のどこかにあるのでしょう。

先ほどのキャディーフィを例に挙げると、4バッグ3300円だと1万3200円、3バッグ3850円だと1万1550円、2バッグ5500円だと1万1000円が客側の支払う金額になります。
ただ、この金額がそのままキャディーの収入になるわけではなく、ここからゴルフ場の取りぶんを引くそうです。仮にゴルフ場の取り分が10%だとすると、キャディーの手取りは9900円~1万1880円ということになります。
キャディーの仕事はハーフ2時間15分ずつ、1ラウンド4時間30分の実働だと考えると、悪くない日当にも感じますが、朝は早く体力も使うので、本当はもっとほしいのかもしれません。
一方で、前出のゴルフ場関係者は「キャディーのなり手がいないからといって、キャディーフィを4バッグで4000円取ります、5000円取りますとなったら、今度はキャディーつきプレーの需要がますます減ります」と指摘します。
近い将来、セルフプレーとキャディーつきプレーの選択制というスタイルは完全消滅しそうです。全組セルフプレーか全組キャディーつきプレーかという二極化が進み、キャディーを好待遇できるゴルフ場だけが人材を確保できるという時代になりそうです。
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