クラブハウス内のレストランでは必ず脱帽
クラブハウス内にはドレスコードが存在しているだけでなく、振る舞いやマナーにも気をつける必要があります。昨今は時代の変化とともに考え方や価値観が大きく変わりつつあるので、知らず知らずのうちにマナーに反した行動をとってしまう人もいます。

他人を不快にしたり、同伴競技者に常識のない人だと思われたりしないためにも、クラブハウス内でのマナーは最低限、頭にいれておくべきです。ゴルフ場の経営コンサルティングをおこなう飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、やってしまいがちなマナー違反について以下のように話します。
「レストランを利用する際に、マナーを守れていない人が多いです。昨今ではおしゃれの一環で『室内でも帽子をかぶる』人が増えているので違和感を覚えづらいのかもしれませんが、ゴルフ場のレストランを利用する際は必ず入り口のハンガーに帽子をかける必要があります。帽子をかぶりながら食事をすることはマナー違反になるので、うっかり忘れることがないように注意しましょう」
「またスマホの利用方法にも注意するべきです。基本的にはラウンド中も肌身離さず持っている人が多いと思いますが、クラブハウス内で電話にでることは基本的にはマナー違反です。レストラン内はもちろんのこと、ラウンジの共有スペースなどでも控えるべきです。必ず屋外に出てから、電話をかけなおすようにしましょう」
夏場のゴルフではサングラスを着用してプレーするゴルファーもいますが、クラブハウス内ではかならず外してから入場します。またゴルフ場では、タオルを肩や腰に巻いてプレーすることを禁止しているところがほとんどなので注意しましょう。
ロッカールーム内での食事は禁止
さらに飯島氏は、ロッカールーム内でのマナーが守れていない人ゴルファーが多いと話します。
「意外と知らないゴルファーも多いのですがロッカールーム内では、コンビニで購入したおにぎりやサンドイッチを食べることはマナー違反です。ニオイが充満して迷惑をかけてしまう可能性があります。そもそもゴルフ場に食べ物を持ち込む行為は禁止しているところが多いです」

「ゴルファーのなかには、制汗スプレーや香水を使用したりする人もいますが、こちらもなるべくニオイが分散する屋外で使用しましょう」
コンビニなどで朝食を購入した場合は、車内で食べきるようにしてクラブハウス内に持ち込むことがないようにします。
ほかにもゴルフ場内のトイレを利用した際は、洗面台に飛び散った水滴をタオルで拭き取るのがマナーとされています。
「日本のゴルフ場には、洗面台にタオルが置かれています。手を洗ったあとは、水滴が四方に飛び散りるので、次の人が気持ちよく使えるようにタオルで拭き取ります」
「自宅や商業施設の場合は、そのまま放置する人がほとんどだと思いますが、ゴルフ場ではマナー違反になるので気をつけましょう」
レストランやロッカールーム、お手洗いは共用で利用するスペースになるので相手への気配りが必要です。「細かいマナーやルールばかりでゴルフって面倒くさい」と感じる人もいるかもしれませんが、紳士的な振る舞い方を知っておけば損はないはずです。
非日常的な体験ができるのもゴルフの楽しみのひとつと考えると、ルールや細かなマナーも煩わしく感じなくなるのではないでしょうか。