ゴルフメーカーが生産しているし、プロも着用しているのに何が悪いの?
皆さんはコースに行ったとき、どんな服装でプレーをしていますか? ルールの中で規定されてはいませんが、それぞれのゴルフ場では、“ドレスコード”が掲げられていて、厳しい、甘いの差はありますが、基本的には「Tシャツ、GパンはNGで、上は襟付きのシャツを着ましょう」というのが一般的です。

その中でも、ゴルファーの間で物議を醸しているのが、“襟付きシャツ”の部分。というのも、ここ数年ツアープロの中で、モックネック(襟元にやや高さがある丸首デザイン)やヘンリーネック(首元に前立てとボタンをあしらったもの)を着てプレーをしている選手がいることから、「あれでもいいの?」ということになっているのです。
実際、ゴルファーはどう思っているのか? そこで、「襟のないゴルフ用シャツ(Tシャツ以外のモックネック、ヘンリーネック等)を着てのプレーをどう思いますか?」というアンケートを実施しました。
選択肢は、「OK」「NG」「どちらともいえない」の3つ。有効回答数は2470で、1793人(72.6%)が「OK」。「NG」と答えた人は438人の17.7%で、「どちらともいえない」は239人(9.7%)という結果になりました。
OK派で目立ったのは、「プロが着ているから」というもの。「ゴルフ界のレジェンド、タイガー・ウッズも着用している」「PGAでも認めているものを議論するのがおかしい」「一般客を禁止にするなら女子プロ含め全員禁止にしてからにしたほうがいいのでは?」「そもそも日本独自ルールだし、禁止の意味が不明」などなど。確かにプロはOKで、一般ゴルファーはNGというのはおかしいですよね。
また、「ゴルフ用品メーカーが販売しているのに、NGというのはおかしい」という意見も多数ありました。
どちらともいえない派もどちらかというと擁護派で、「襟の必要性がどこにあるのかよく分からないのが本音」「まだまだ自分が着るには違和感があるが、プロが着ているのを見ると、悪くないとも思う」「自由だと思う。ただし襟ぐりが広く開いているのはふさわしくない」など。また、「ゴルフ用のシャツとして販売され、プロゴルファーも着ているモックネックはOK。しかし、ヘンリーネックはそのどちらにも当てはまらない気がするのでNG」という意見も。
そのほか、「ゴルフ場のドレスコードに従うべき。それが嫌ならほかのコースでプレーをすればいい」という意見もチラホラみられました。
面白かったのが、「柄には制限ないのに形には制限あるの?」というもの。確かに、襟のあるなしなんてどうでもよくなるくらい、あまりにも悪趣味な柄物のシャツ着てるのを見かけると萎えますよね。
誰がなんといおうと、ゴルフウエアは襟付きと決まっているという反対派
反対派は20%に満たなかったのですが、こちらの考えは明瞭です。
「それが、マナーだ」に始まり、「だらしなく感じる」「少しずつドレスコードが緩くなり、歯止めが効かなくなる。緩い服装がしたければ、ドレスコードが甘いパブリックへどうぞ」「服装は襟がある、なしで判断されるべき。どこかでラインを引かないと何でもよくなる」「せめて襟ぐらいは最低限かと思う」「襟のないものはシャツとはいえない」「モックネックとTシャツの区別がつかない」「他人に不愉快な思いをさせない最低限度のドレスコードがあってもいいと思う」など。
OK派とNG派の決定的な違いは、それを不快に思うかどうか。これに関しては個人の感覚なので、いつまでたっても平行線をたどりそうな気がしますが、「ゴルフ場のドレスコードに従う」「同伴競技者にその是非を問うてから決める」というのが落とし所のような気がするのですが、いかがでしょうか?