7割強が、くるぶし出しショートソックスOK
ゴルフ場のドレスコードには、若者にとっては「?」というものがいくつかありますが、「ショートパンツ着用の際は、ハイソックスを履くように」というのもその一つではないでしょうか。今でも、夏、ゴルフ場に行くと、そういうスタイルでプレーをしている人を見かけることがありますが、どこかユーモラスに感じてしまうのは筆者だけではないはずです。

ゴルフ場によっては、ハイソックスとまではいわないものの、せめてくるぶしの隠れるソックスを履くようにというところもあるようですが、普段と同じように、くるぶし出しのショートソックスを履きたい人も多いはず。
そこで、「くるぶしの露出するショートソックスでのプレーをどう思いますか?」というテーマでアンケートを実施しました。
選択肢は、「OK」「NG」「どちらともいえない」の3つ。有効回答数は2470で、「OK」は1767人(71.5%)、「NG」が367人(14.9%)、「どちらともいえない」が336人(13.6%)という結果になりました。OK派が7割強という結果に、「よしよし」と思っている人も多いのではないでしょうか。
なぜショートパンツにはハイソックスなのか
それはそうと、皆さんはなぜ、ショートパンツ+ハイソックスというドレスコードができたかをご存じですか?
これに関しては諸説あるようですが、“身だしなみ”ではなく、ヒースやハリエニシダが生い茂るリンクスでは、足むき出しだと傷だらけになるからという理由によって生まれたという説が一般的。リンクスで着用されていたのはニッカーボッカーズですが、それをそのまま日本のゴルフ場でのショートパンツ着用時にも適用したようで、ヒースやハリエニシダを見かけない日本のコースではあまり意味のないドレスコードだという人もいます。
同じOK派の中にも、そのことを知っている人と知らない人がいて、知っている人は、「日本では必要ない」ことを主張。
一方、知らない人は、「なぜくるぶしを出すのが見苦しいのか分からない」「暑いからショートパンツを着用するのに、長いソックスを履いたらその意味がなくなる」「なぜ年配の人は、オールドスタイルを押しつけようとするのか」と疑問を呈します。中には、「ゴルファーに小学生のカッコをさせたいのか」といった声もありました。小学生は言い得て妙。確かに「ホニャララ探検隊」というとこんな格好のイメージですよね。
くるぶし出しは日本でも危険という意見も
反対派にもその起源を知っている人と知らない人がいて、知っている人は、「日本にはヒースはないし、草むらに分け入る機会も少ないが、ケガ防止のために、せめてくるぶしまでは隠しておいたほうがいい」「蚊やブヨ、アブから守るためには、本来はハイソックスが必要」と、どちらかというとアドバイス的な意見が中心でした。
どちらともいえない派にも的確なアドバイスが多くみられ、「くるぶし周辺は皮膚が薄いので、虫も多く植物の足が長くなる夏場に足元の肌を露出するのは、切り傷や虫刺されのリスクがある。目安としてくるぶし上部から中指一本分くらいの丈は最低限あったほうがいい」。中には、それぞれの自由としつつ、「虫刺され、コースに撒かれた薬品による肌荒れ、日焼けなど、他人ごとながら心配になる」という意見もありました。
もちろん、そのこととは関係なく、くるぶしが見えること自体に不快感を覚える人も多いらしく、「エレガントとはいえない」「裸足で履いているように見えて、あまり感心しない」といった意見も。
さすがに今はハイソックス着用を求められることはほとんどないと思いますが、ソックスもゴルフ場のドレスコードに従うのが無難かと。プレーヤーのことを考えての決まりだったりもするのでしょう。初めてのゴルフ場でプレーをする際は、事前に確認しておいたほうがいいかもしれませんね。