ロッカーの場所が分かりづらいのに案内がない
先日ラウンドしたゴルフ場で、スタート前にレストランの入り口で氷のうに氷を詰め込んでいたところ、ボストンバッグを手に持って迷子になっているゴルファーの姿を何人か見かけました。ロッカーの場所が分からず探しているのでしょう。
ロッカーはレストランとは逆方向なのですが、このゴルフ場はフロントで受付を済ませた後に「ロッカーはこちら」という案内看板がないので、初めて来た人は迷う確率が高いです。
ロッカーの場所が分かりづらいゴルフ場はけっこうあります。フロントでロッカーキーを受け取ったものの、ロッカーの場所が分からず、もう一度フロントに戻って「ロッカーはどこですか?」と質問したことが今年に入ってからも何度かありました。

ゴルフ歴20年以上の筆者でも初めて行くゴルフ場では迷うのですから、ゴルフ歴の浅いゴルファーはもっと頻繁に迷っているのだろうと心配になります。
日本のゴルフ場の8割以上はメンバーシップコースですが、メンバーの来場だけで経営が成り立っている施設はほとんどありません。どこのゴルフ場もビジターの集客に力を注いでいます。
ビジターは年間ラウンド数がそれほど多くないですから、ゴルフ場に慣れている人ばかりではありません。特に近年はゴルフを始めたばかりの人が増えていますから、その人たちの目線に合わせて施設の案内を総点検したほうがいいのではないかと感じます。
練習場の使い方も場所も分かりづらい
ロッカーにたどり着いて着替えを済ませ、練習場に行こうとしたら、今度はキャディーバッグ置き場が分からないことがあります。
キャディーバッグ置き場はほとんどのゴルフ場がマスター室の横ですが、マスター室周辺で見当たらないと、「キャディーバッグ置き場はどこですか?」とマスター室に聞くことになります。

置き場所を教えてもらうと「なるほど、そこに置いてあるのですね」というほど近くにあったりするのですが、クラブハウスからマスター室に向かって歩いていくときは目に入らない場所ですから、「キャディーバッグ置き場はこちらです」という案内がマスター室前にあると見つけやすくなるのではと思います。
キャディーバッグ置き場に行くと、今度は自分の名字のところにキャディーバッグがないことがあります。
筆者の名字は「保井」と書いて「やすい」と読むのですが、かなりの頻度で「は行」のところにキャディーバッグが置かれています。おそらく「ほい」と読んでいるのでしょう。こちらも慣れていますから「や行」になければ「は行」を探すと、だいたい見つかります。
キャディーバッグが見つかったので練習するクラブを取り出し、練習場のコインを購入しようとすると、コインをマスター室で販売している施設と練習場の入り口の建物で販売している施設があります。
ほとんどのゴルフ場は「練習場のコインはこちらで販売しています」という案内があるのですが、そのような案内が見当たらないと「練習場のコインはどこで販売していますか?」とマスター室に聞くことになります。
コインを入手して練習場に行こうとすると、練習場までの距離がやたらと遠いことがあります。筆者は遠くても練習場には行くのですが、「練習場まで約500メートルです」とか「徒歩5分程度かかります」という情報を事前に伝えたほうが親切です。
結局のところ、大手ゴルフ場運営会社はそういった案内が整っているので、案内が不足しているゴルフ場に行ったときに不親切だと感じてしまうのです。
ゴルフを始めたばかりの人は、マスター室前に置いてあるボールマーカーやグリーンフォークが自由に取っていい物かどうかも分かりませんし、クラブハウスに入る前にエアーシューズクリーナーで靴の裏についた芝カスをキレイに取り除かなければならないことも知りません。
そういったことも含め、ゴルフ場という施設の使い方をもっと丁寧に教えてあげなければ、使い方が分からないままゴルフをやめてしまう人が出てくるのではないかと危惧しています。