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- 青々と生い茂った猛ラフでの“二次災害”を防ぐ! アマチュアが心がけるべき状況判断と打ち方
夏になると青々と生い茂ったラフに苦しめられるゴルファーが多発します。厄介なラフに対する効果的な対処法はあるのでしょうか。
ラフからのショットで出やすい球を理解することが大切
ラフとは、ホールの中央部に広がる「フェアウェイ」と呼ばれる一帯の両側に存在するエリアのことを指します。一般的に高麗芝が短く刈られたフェアウェイに比べ、ラフは硬い野芝が植えられていることが多く、芝が長めに刈られているので、ショットが打ちづらくなっています。
夏を迎えると、芝の成長スピードが一層速くなるため、芝が急成長して打ちづらさが倍増します。また、近年ではコスト削減やゴルフ場スタッフの人材不足も相まって、芝の管理が十分に行き届いていないこともあるようです。
ラフからのショットに苦戦を強いられるアマチュアは多いですが、効果的な対処法はあるのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は、以下のように話します。
「草丈がくるぶしほどまであるラフからショットをするときは、まずフェアウェイに脱出することが最優先なので、ショートアイアンをさらに短く持ちます。短く持つと入射角が鋭角になり、ボール手前で触れる芝の量を減らすことができるので、比較的楽に振り抜くことができます」
「アマチュアはフェアウェイウッドやユーティリティーはなるべく使用しないでください。入射角がアイアンよりもフラットなので芝の抵抗を受けやすく、フェースの向きが定まりづらいです。たとえ残り200ヤード残っていたとしても、確実に100ヤードを打ってフェアウェイに戻すことを優先します」
「また、ボールがラフに入り込んでしまったら、芝目(芝が伸びている方向)をしっかりチェックすることも重要です。グリーン方向に芝が真っすぐ伸びている順目の場合は、比較的難易度は低いです。しかし、少しでも進行方向とは違う方向に向かって生えている場合は、スイングやボールの軌道が変わる可能性があるので、十分注意しましょう」
一般アマはフライヤーを気にするよりまずは脱出優先
さらに気を付けなければならないのは、進行方向とは逆に芝が伸びている「逆目」からのショットです。順目よりもインパクト時に抵抗があるので、クラブを短く持つとともにグリップを普段より強く握る必要があります。
ほかにも、ラフからのミスショットで「フライヤー」と呼ばれるものも存在します。フライヤーとは、クラブのフェースとボールの間に芝が多く入り込んでしまい、打った際に適切なスピンがかからなくなって必要以上に飛んだり、着弾しても止まりづらくなったりする現象です。
しかし山本氏は、フライヤーはヘッドスピードの速い上級者でなければめったに起こらないと話します。
「フライヤーは相当力のあるゴルファーでないと起こらないので、アマチュアはそこまで気にしなくていいと思います。むしろ芝の抵抗に負けて力がうまく伝わらず、ボールが早く落ちてしまうケースのほうが多いです」
一般アマチュアの場合、ラフに入ってしまったら無理にフェアウェイウッドやユーティリティーを使用して距離を稼ごうとするのではなく、フェアウェイへの脱出を一番に考えて、ショートアイアンを短く持って打ちましょう。
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