- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 意外と多いのはパー3でのボール直撃!? ゴルフ場での打ち込み事故はなぜ起こるの?
ゴルフ場の掲示やカートナビからはしつこいぐらいに警告される「打ち込み」の危険性。しかし、多くのゴルファーは「自分だけは大丈夫」と思っているのか、事故は一向に減らないという実情があるようです。
パー3のグリーンサイドで後続組のティーショットが直撃
SNSのタイムラインを眺めていたら、知人がゴルフ場で後続組に打ち込まれ、ボールが背中に直撃した跡の写真が投稿されていました。ボールが当たった箇所は赤く腫れ上がっており、衝撃の強さを物語っていました。
打ち込まれたのは170ヤードのパー3のグリーンサイドだったそうです。知人はこのホールを最初にホールアウトしており、乗用カートの運転席に座って同伴者がカートに戻るのを待っていました。
すると後続組のオナーがティーショットを打ち、ショットを引っかけてカート方向にボールが飛んできました。後続組が「ファー」という声を出したので頭を隠すように体を丸めたところ、ボールが背中に直撃したとのことでした。

知人はただちに病院へ行き、レントゲンを撮って骨に異常がないか診てもらったところ、幸いにも骨に異常はなく打撲という診断でした。ただし、2週間は安静に過ごしたほうがいいと医師から告げられました。
ティーショットを打ったのは年配者で、170ヤードはドライバー以外に届くクラブがなく、ドライバーでティーショットを打ったらチーピンが出てしまったと説明したそうです。
パー3のティーショットをどのクラブで打つかは個人の自由です。でも、前の組のカートがまだ停止位置に停まっているのに、後続組がティーショットを打ち始めるのは危険行為です。
パー3に限らずグリーンサイドのカート停止位置は必ずしも安全な場所に配置されているわけではありません。グリーン上でのプレーを終えて次のホールに向かうのにスムーズな場所に配置されています。
したがって、グリーンよりも手前側にカート停止位置があるホールもあります。グリーンを狙うクラブでボールを打って左右に曲げたら、当然ですがカートに届きます。前の組に打ち込む可能性があるわけですから、カートが動き出して安全な場所に移動するまで後続組は打ち始めてはいけません。
そのことを知らないのか、それともせっかちなのか分かりませんが、グリーン上のプレーが終わってカートに向かって歩いている途中に後続組がティーショットを打ち始めることはけっこうあります。
「打ち込み」にボールの勢いは関係ない
その投稿を見てから、後続組の打ち込みに対するアンテナが高まっていたのですが、先日のラウンドで思わぬ場面で打ち込まれました。
450ヤードと距離の短い左ドッグレッグのパー5で、同伴者が残り180ヤード地点でグリーンが空くのを待っていたので、同伴者のボール位置よりもグリーンに近づかない地点にカートを停めて運転席に座っていました。

するとカートの50ヤードくらい後方で「カーン!」という音が聞こえたので、慌てて頭を隠すと、オレンジ色のボールがカート道を「コン、コン、コン」と勢い転がりながらカートを追い越していきました。
ボールが体に当たらなかったのでひと安心でしたが、後ろの組のティーショットが自分たちのカートを追い越したことは伝えなければならないので、その場で待ち構えていました。
後続組がやってきたので「オレンジ色のボールに打ち込まれましたよ」と伝えたところ、謝罪の言葉もなく「じゃあカート道に当たって跳ねたんだな」と状況分析しているので筆者が怒る前に同伴者がブチ切れました。
おそらく後続組は前のカートと270ヤード離れたから大丈夫だろうと思ったのでしょう。でも、ティーショットがカート道に当たって跳ねるのはよくあることです。カート道の恩恵を受けてティーショットが予想以上に飛ぶことを「高速道路を使う」と表現することはゴルフ経験がそれなりにあれば誰でも知っています。
それによって前の組の安全を脅かしたのであれば、ただちに謝るべきです。ゴルフ場は広大なフィールドを大勢で共有する施設ですから、他の人の安全に気を配る義務があります。そのことを理解していない人は正直なところゴルフ場に来てほしくないと感じました。
最新の記事
pick up
ranking