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- 「今のは空振りだから1打加算ね」ってマジメかよ! 緩いルールでの仲間内ゴルフのススメ
ゴルフはルールのあるスポーツなので、それを厳守するのは当たり前です。しかし、仲間内のラウンドでもルールを厳守しすぎると、ビギナーや女性は楽しむことができない場合もあります。
アマチュアはプロと同じルールでプレーする必要はない?
今年に入ってから筆者よりも少し年上の女性たちと一緒にラウンドする機会が増えました。その理由はコロナ禍で彼女たちのゴルフ熱が高まり、一度一緒にラウンドしたら「また一緒に回りましょう」と誘ってもらえるようになったからです。
彼女たちの話によると、女性同士の組み合わせで回っていると後ろの組の人に「プレーが遅い」と思われることが多いようです。同組に男性が1人でもいると、後ろの組からプレッシャーを受けることがなくなり、安心してプレーできるそうです。

また、筆者は自走式カートでプレーする際はカートを運転しますし、電磁誘導式カートでプレーする際はリモコンを持ちます。そのハンドル操作やリモコン操作に慣れているのも誘ってもらえる要因のようです。
彼女たちとプレーしていると、ゴルフの楽しみ方が男性と女性で大きく違うことに驚きます。男性同士でプレーしていると、どうしてもスコアの優劣を競うような雰囲気になることが多いですが、女性と一緒だとそういう雰囲気になりません。
スタートした直後から「今日のお昼ごはん何を食べようかしら」、「ここのゴルフ場は何がおいしいのかしら」といった会話が続きます。
ルールに関してもいい意味で適当です。ボールがラフに入って見つからないときは、「新しいボールでプレーしたら?」といった具合です。俗にいう「卵を産む」行為ですが、仲間内でそのルールを許容しています。
バンカーから2回打っても脱出できなかったら「手で拾って外に出したら?」と助け船が出ます。いわゆる「手の5番」のススメです。彼女たちにとって、ゴルフはストレスを溜めるためにプレーするものではなく、ストレスを発散するためにプレーするものですから、ルールを守ることよりもリフレッシュすることを優先しているのです。
その中で筆者は「あるがままにプレーする」を守っているのですが、それでストレスを溜め込んでいるわけですから、どちらのプレースタイルが健康的なのか考えさせられました。
ゴルフ場もゴルファーがルールを守ることをそれほど重視していない
ゴルフ場関係者と先日、雑談していたときも、次のような話題が出ました。
「ゴルフ場はビギナーの方がどんなルールでプレーしようが、まったく気にしていません。気にするのはゴルフ場のマナーを理解されているかどうか、プレー進行がスムーズかどうかです」
「たとえば空振りを1打にカウントするかどうかは、仲間内で決めればいいだけの話です。ただし、空振りが多くて後ろの組を待たせる状況になったらゴルフ場が関与しなければなりません。そういった点で苦労しているのが実情です」

ゴルフ場としても、ボール捜しに3分以上かけたり、バンカーからの脱出に苦戦して後続組を待たせたりするよりも、前の組に遅れずにサクサクとプレーしてもらったほうがありがたいわけです。
ゴルフは審判のいないスポーツなので、規則に従うこと、すべての罰を適用すること、プレーのあらゆる面で正直であることがプレーヤーに期待される行動としてゴルフ規則に明記されています。
でも、それはゴルフ規則に従ってプレーすることを求められるプロゴルファーや競技ゴルファーに該当する話であって、エンジョイゴルファーは他人に迷惑さえかけなければ自分たちにとって楽しいルールでプレーすればいいのです。
ゴルフはいいショットにご褒美を与え、悪いショットに罰を与えるスポーツですから、ヘタであればあるほど罰を受けます。それがイヤでゴルフをやめてしまうよりも、最初のうちは特別ルールでゴルフを楽しみ、ショットがある程度コントロールできるようになったら正しいルールを少しずつ覚えていくほうが長続きします。
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