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- インスタ女子ゴルファーなら気絶する!? 1980年代のゴルフ場での「女性ゴルファー」事情とは?
「女は黙って男について来い!」そんな思考がまかりとおっていた80年代、ゴルフ場という男の社交場に女性が進出し始めたことで、さあ大変。様々な問題が生じました。それを、天然で打破していったある女性ゴルファー(A子)の奮闘ぶりを紹介します。
女子プロの試合をしてても女子ロッカーがほとんどないゴルフ場があった
2023年6月、ザ・リッツカールトン日光において「G7栃木県・日光男女共同参画・女性活躍担当大臣会合」が開催されました。
サミットにおいてジェンダー平等が協議される時代となった今ですが、80年代は「女は黙って男について来い!」という思考がまかりとおっていました。そんな時代のゴルフ場、女性用の風呂やトイレはどうだったのでしょうか?
ゴルフをやらない多くの人は、すでに女子プロゴルフのテレビ中継が始まっていたことから、ゴルフ場に行けば女性ロッカーなどの設備も当然のように充実していると考え、「ゴルフに行ける女子はいいわねぇ」なんて考えていたようです。

しかし実際はそんなことはなく、トーナメント開催時には貸し切りですから、女子プロのみなさんはゴージャスな男子ロッカーを利用していました。
故に、女子ロッカーを充実させる必要性など微塵もなく、圧倒的に少ない女性来場者数に施設経費を掛ける思考は皆無といっても過言ではない状態でした。
A子がゴルフ界のジェンダーについて考え始めたのは1970年代ですからだいぶ早く、その頃には、すでにハワイやロサンゼルスのパブリックゴルフ場には女子トイレがあったので、国内のゴルフ場でトイレに困る日が来るとは思いもしなかったそうです。
1980年代後半、A子はゴルフ場に誘われても「トイレがあるところしか行かない」が口グセでした。ある程度、ゴルフのルールがわかるアマチュア女子が少ない時代に、希少生物的価値観で声をかけられることが多かったA子ですが、「女子トイレがある=新しくて高級なゴルフ場に行きたがる子」と誤解されていたようです。
しかし真実は違い、8歳のとき大伯父に子供ゴルフ教室に連れて行かれて、そのとき『野ション』を推奨され途中でリタイアした、という過去のトラウマがあったからなのです。
母親から「その辺でしてはいけません」ときつくいわれていたこともあり、大伯父を引き連れてクラブハウスへ移動。せっかくの教室の途中、立って放尿するための便器しかないゴルフ場に苦言を呈し、教室をリタイアしました。
面識のないゴルファーに怒られることもあった
本来、男女はゴルフにおいてもフェアであるべきです。しかし、かつては違いました。その後、A子は大人になってもゴルフを続けていましたが、その頃にも女性ゴルファーにスコアで負けると、意地悪をして敵意をむき出しにする男性がたくさんいました。
ゴルフ場であっただけの知らないおじさんゴルファーに、「女のくせに!」といわれることが多かったそうです。
「品がないのはその人の問題で私のせいではない」とA子はスルー。聞こえないふりをしていましたが、謝らないことで非常に驚かれたそうです。
意味なく威張ったら女性は謝るもの、謝らせて優位に立つのがスタンダード、という時代だったのですから恐ろしい世の中です。
A子的には周りがせつない空気になるのを楽しんで、彼らのスコアが崩れていくのを見るのを楽しんでいたそうです。ゴルフはメンタルスポーツですから。
昔の人はゴルフ場のような男性社会に女性が進出する面倒臭さを本能で解っていて、男性オンリーの閉鎖性を死守していたのかもしれません。筆者個人的には、それでもエレガントでジェントルであれば素敵、と思いますがなかなかそんな人は居なかったようです。
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