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- 盛り上がった高校野球は慶応が優勝! 渋野日向子も過去に出場した「緑の甲子園」の優勝校は?
慶応高校と仙台育英高校の決勝が行われ、最高の盛り上がりを見せた高校野球。そのゴルフ版である「緑の甲子園」が8月3~9日の期間で開催されていました。
緑の甲子園優勝校は男子が埼玉栄、女子が日章学園
甲子園球場で開催された第105回全国高等学校野球選手権大会は、神奈川県代表の慶応高校が宮城県代表の仙台育英高校を8対2で下し、107年ぶり2回目の全国制覇を達成しました。
今年の甲子園で流行したのが「盛り上がりが足りない」コールです。「も! もり! もりあ! 盛り上がりが足りない!」というかけ声を連呼する応援を多くの学校が取り入れ、アルプススタンドに大声援が響き渡りました。
一方で、8月3~9日に開催された2023年度全国高等学校ゴルフ選手権大会(通称・緑の甲子園)の優勝校をご存じのゴルフファンはいますでしょうか。ほとんどのメディアはそれほど大きく取り上げていませんから、知らない人のほうが多いのではないかと思います。
団体の部 男子で優勝したのは埼玉栄高校(埼玉県)、団体の部 女子で優勝したのは日章学園高校(宮崎県)でした。個人の部 男子は大嶋港選手(岡山県・関西高校)、個人の部 女子は荒木優奈選手(宮崎県・日章学園高校)が優勝しました。
ちなみに直近10年の優勝校を並べると以下のとおりです。
2023年 男子・埼玉栄高校(埼玉県)、女子・日章学園高校(宮崎県)
2022年 男子・日章学園高校(宮崎県)、女子・日章学園高校(宮崎県)
2021年 男子・四国学院大学香川西高校(香川県)、女子・埼玉栄高校(埼玉県)
2020年 男子・日本ウェルネス高校(茨城県)、女子・埼玉栄高校(埼玉県)※
2019年 男子・沖学園高校(福岡県)、女子・大阪学院大学高校(大阪府)
2018年 男子・埼玉栄高校(埼玉県)、女子・滝川第二高校(兵庫県)
2017年 男子・藤井学園寒川高校(香川県)、女子・滝川第二高校(兵庫県)
2016年 男子・福井工大福井高校(福井県)、女子・熊本国府高校(熊本県)
2015年 男子・広島国際高校(広島県)、女子・作陽高校(岡山県)
2014年 男子・東北高校(宮城県)、女子・熊本国府高校(熊本県)
※2020年は特別大会として12月に開催
2020年の埼玉栄高校の優勝メンバーには、今年の女子ツアーで大活躍している岩井明愛と岩井千怜がいました。
2019年の大阪学院大学高校の優勝メンバーには、ツアー2勝の川崎春花と、2022年プロ入会の仁井優花、2022年日本女子アマチュアゴルフ選手権覇者の寺岡沙弥香がいました。
2017年と2018年の滝川第二高校の大会連覇は、ツアー7勝、海外1勝を挙げている古江彩佳と、2020年プロ入会の安田祐香の活躍が原動力となりました。
2014年と2016年との熊本国府高校の優勝メンバーには、ツアー2勝の大里桃子と、2020年プロ入会の田中瑞希がいました。
2015年の作陽高校の優勝メンバーには、ツアー6勝、海外メジャー1勝を挙げている渋野日向子と、2022年プロ入会の成澤祐美がいました。
このように個人名を挙げるとイメージが湧くかもしれませんが、学校名を並べてもピンとこない人が圧倒的多数でしょう。
団体戦に出場することをそれほど重視しない選手が多い
緑の甲子園はなぜ高校野球のような盛り上がりが足りないのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。
まず野球とゴルフの競技人口の差があります。近年は野球人口が減っており、ゴルフ人口が増えているといわれていますが、そもそもの競技人口に圧倒的な差があります。
今年の甲子園は47都道府県で3486チームが出場しました。日本高等学校野球連盟の調査によると、2023年度の硬式野球部員数は12万8357人とのこと。
これに対し、一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟に加盟している高校生・中学生の数は約5000人です。中学生も含んで約5000人ですから、高校生は3000~4000人の間といったところでしょう。
また、野球はチームスポーツですが、ゴルフは団体戦という試合形式はあるものの、基本的には個人スポーツです。そのため、プロゴルファーを目指す上で高校のゴルフ部に入ることや団体戦に出場することがそれほど重視されていません。勝みなみは地元鹿児島のゴルフ部がない高校に進学しましたし、畑岡奈紗も通信制高校で腕を磨きました。
通信制高校は全日制高校のように毎朝登校するわけではありませんから、自分に合った練習環境と指導者の下で、自分のやりたい練習に思う存分取り組むことができます。2022年に全米女子アマチュアゴルフ選手権を制した馬場咲希も通信制高校です。
2019年から高校3年生が女子プロテストを受験できるようになったのも、個人戦重視の傾向に拍車をかけたかもしれません。
すでに2023年の女子プロテストが始まっており、9~10月に第2次予選、10月 31日~ 11月 3日に最終プロテストが行なわれます。合格者の名前を見て、「名前は見覚えがあるけど、どこの高校だっけ?」という選手が続々とプロ入りすると思われます。
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