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- もはや“命の危険”を感じるレベル…練習場で隣打席の人が“危険球”連発してたらどう対処するべき?
ごくまれにですが、ゴルフ練習場で天井に当たるほどのテンプラや隣打席に飛んできそうなほどのシャンクを連発する人を見かけます。最初は誰でも下手なので仕方のないことですが、中には“命の危険”を感じるケースも。そんなときはどう対処するのがいいのでしょうか?
ティーアップが高すぎて天井に当たるほどのテンプラを連発
最新シミュレーター付きのおしゃれな個室インドア練習場が増加しています。昔からの屋外ゴルフ練習場はアナログなイメージを持たれつつありますが、たとえ100ヤードでもネットの支柱や仮設グリーンを目標に打ち、実際の弾道を1球ごとに確認できるせいか、その人気は健在です。何人ものゴルファーが打席に並び、それぞれの課題に向き合ってひたすら球を打つ“虎の穴”的な雰囲気もいいものですよね。
ところが、そんな屋外練習場に問題ゴルファーが出没することがあります。たまたま近くの打席に入ってしまった場合、どのように対処したらいいか考えてみました。
ある人が練習場へ行き、中央付近の打席に入ったときのことです。シューズを履き替えたりストレッチをしたりしながら前後の打席で打っている人のスイングや打球を見るともなく見て、ボールを打ち始めました。
間もなく「ゴン、ゴン!」と大きな音。どうやら右端打席で練習をしているレフティーがミスショットをしたようです。「テンプラボールが打席天井にでも当たったのかな」と受け流して自分の練習を再開しましたが、その後も「ゴン、ゴン!」「ゴン、ゴン!」と聞こえてきて集中できません。
手を止めて見ると、何球かに1球は打席天井に当たって勢いよく落ち、空振りまがいの球は打席後方へ転がり、前へ飛んだかと思うと、ほとんどはシャンク気味のスライス……と乱打状態。レフティーのため中央付近まで飛んでくるミスショットもあったといいます。
近くに居合わせたてしまったゴルファーは、このような危険をどう回避したらいいのでしょうか。
このレフティーのケースでは、1打席空けた打席で打っていたベテランゴルファーとおぼしき人が、自分の打席に球が転がってきたのをきっかけに何かアドバイスをしたことによって「ゴン、ゴン!」という音は聞こえなくなったそうです。推測するに、「ティーが高すぎるんじゃないですか?」とか「ティーの高さはこのボタンで調整できますよ」などというアドバイスがしっかり効いたのかもしれません。
ただ、一般的に練習場での “レッスン行為”は、アマチュア同士はもちろんその練習場の許可を得ているティーチングプロ以外には禁じられています。危険を避けるためのアドバイスは例外ではないのか、日本プロゴルフ協会のA級ティーチング資格を持ち、埼玉県の屋外ゴルフ練習場で勤務するプロに聞いてみました。
「練習場としては、打席間の距離をとったり仕切りを設置するなど、日頃から危険回避策をとっています。そうはいってもアマチュアの練習場ですから、さまざまなミスショットがあります。ボールが打席の天井に当たって『ゴン、ゴン!』と音がしたら近くの打席にいる人は怖いですよね。それでも、お客さん同士で『ああした方がいいですよ』とか『こうやって打ったらどうですか?』のようなアドバイスをすることは禁止しています。“レッスン行為”にあたるだけでなくトラブルの元にもなるからです」
ティーチングプロは、さらに続けます。
「私たちプロは、生徒さんにレッスンをしている最中でも、一般打席で打っている人がボールを打席天井に当てたら気がつきます。私の場合、滅多にありませんが同じ人がそれを3回くらいしたら注意をしに行きます。『すみません、危ないのでもう少しコンパクトに振って練習してもらえますか?』という感じです。だいたいは『はい、わかりました』と納得してくれる一方で、気分良く“マン振り”している男性のなかには『はあ? 何が悪いの?』と、ケンカ腰で返してくる人もいるので、一般ゴルファーの方は直接タッチしないようにしてください」
ちなみに、ボールを打席天井に当ててしまうのはフェアウェイウッドやドライバーを振っているときが多く、原因は“マン振り”やティーアップの高さにあることがほとんどだそうです。その結果、クラブヘッドのクラウンに当たってボールが真上に上がる、反対にソールで打ち、上からゴムティーを潰した反発でボールが真上に上がるといった現象が起きるのです。
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