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- 「誰も見てないから吸っちゃおう」は絶対にダメ! そもそもプレー中にタバコを吸うのはアリなの?
ゴルフ場ではコース内でもカートやティーイングエリアなどに灰皿が設置されている場合があります。プレー中に喫煙することは可能なのでしょうか。
定められている場所以外では喫煙不可!
近年では、受動喫煙を懸念して会社や飲食店などでも分煙が進められているように、タバコに関する環境や人々の意識は大きく変化しています。
ゴルフ場によっては、ティーイングエリアの近くやカート内でタバコを吸うことは認められていますが、プレー中に吸うことは可能なのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ゴルフ場が『タバコは灰皿のあるところで吸って下さい』と定めている場所以外での喫煙は、もちろん禁止です。街中で歩きタバコがダメなのとまったく同じで、『誰もいないし見ていないから』といって隠れて吸うのは絶対にやめましょう」
「基本的には、灰皿が置かれたティーイングエリアやカートの中でのみ喫煙が許されており、待ち時間でない場合は、完全に禁煙だと覚えておいたほうが良いです」
コース内全域が禁煙になっているわけではありませんが、きちんと決められた場所で吸わないと吸い殻が散乱してしまいます。また、火の始末が不十分のままポイ捨てされると、芝生に引火して火災につながる危険性も考えられます。
「マスターズ」の観客はどこでも喫煙が可能
また、海外ではゴルフとタバコに意外な関係性があると飯島氏は話します。
「ゴルフの本場であるスコットランドでは『紙タバコはダメだが葉巻なら大丈夫』と言うゴルフ場も存在します。なぜなら、葉巻はすべて自然由来のものでできているので、途中で捨ててしまってもいずれは土にかえるからです」
「さらに、紙タバコはずっと放置していても火種が燃え続けますが、葉巻は空気を送り込まないとすぐに火が消えてしまうので、引火もしにくいです」
「ちなみに『マスターズ』では、観戦客はどこでもタバコを吸って良いとされています。しかし、紙タバコを使用しているのは日本人が多く、海外の人は葉巻をふかしています」
現代の日本人から見れば信じられない光景かもしれませんが、海外ではプレー中もしくは観戦中にタバコや葉巻を吸うことは特に制限していません。
実は日本でも、かつてはプロが試合中にタバコを吸う姿は当たり前のように見られたことがありました。1990年代後半までは、タバコメーカーがトーナメントのスポンサーとなっていた大会があり、当時は喫煙している選手が多くいました。
しかし最近では、喫煙人口が大幅に減ってきただけでなく、2018年の健康増進法一部改正、そして2020年には受動喫煙防止対策が義務化されたのに伴って、ゴルフ場内での喫煙可能エリアもかなり狭くなりました。
ここ数年間で、女性を中心に若い世代でもゴルフを始める人が一気に増えました。もはや「ゴルフ=おじさんのスポーツ」の概念はなくなりつつあり、老若男女が一緒にプレーすることも珍しくありません。タバコを吸わない人も快適にゴルフを楽しめるように、吸う人にはより一層の配慮が求められます。
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