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- 「ビギナーなもんで…」はただの言い訳です ティーイングエリアで求められる正しい振る舞いとは?
ティーイングエリアには、知っておくべきマナーがあります。ラウンドに慣れていないビギナーであれば、知らず知らずのうちにマナーに反した行動をとっていることも。ティーイングエリアで守るべきマナーについて、レッスンプロの村井良行氏に話を聞きました。
ティーイングエリアには10分前集合
緊張と不安が入り交じるスタートホール。特にティーショットは、同伴者以外のプレーヤーが見ていることもあり、「恥ずかしい思いをしたくない」「スタートからナイスショットを打ちたい!」と思うゴルファーも多いでしょう。
その一方で、多くの人の目がある中で「あいつ何にも分かってないな…」なんて思われてしまうようなマナーに反した行動は避けたいところ。同伴者や前後の組に迷惑をかけないためにも、ティーイングエリアでの正しい振る舞いを、レッスンプロの村井良行氏に聞きました。
まず、スタートホールのティーイングエリアには、プレー開始の10分前に到着しておくのがマナーとされています。
村井氏は「スタート時間はティーイングエリアに集合する時間ではなく、ティーショットを打ち始める時間です」と言い、続けて「10分前に着くと、まだ前の組がプレーしていることが多いので『カートを近づけすぎない』『大きな声でしゃべらない』など、他のプレーヤーの集中を妨げることがないように気を配ることが大切です」と話します。
そして、自分たちの組の番になったら、まずは打順を決めます。打順を決める方法はいくつかありますが、スタートホールには通常、スチール製のスティックが用意されています。スティックの先端には1~4本のラインが入っていて、そのラインの数が打つ順番です。
他には、ティーを使って決める方法も。メンバーで円になるように立ち、その真ん中にティーを投げます。ティーの尖(とが)った先端部分の方向に立っている人を1番とし、時計回りに2~4番となる決め方です。
また、ティーショットを打つ前にはボールのメーカーとナンバーを申告し、同伴のプレーヤー同士で確認しておくことも重要です。セカンドショット以降、似たような地点に着弾した際、誤って他人のボールを打ってしまうミスを回避するためにも、大切なマナーの一つと言えるでしょう。
待ってる間の「立ち位置」に要注意
準備が整ったら「今日は1日よろしくお願いします」とあいさつをして、ティーショットを迎えます。しかし、ティーアップする場所には注意が必要。村井氏はビギナーが気づかずにやってしまうルールに反した行為があると言います。
「ティーイングエリアでは『でべそ』に要注意。でべそとは、2つのティーマーカーを結んだラインよりも前にボールを置いて打つことを指します。ボールをティーアップできるエリアは、前方はティーマーカーで結んだライン、後方はクラブ2本分の範囲内になるので、打つ前に必ず確認しましょう」
「また、ティーイングエリアに限った話ではありませんが、プレーをしている人の近くでは、音を立てないように心がけましょう。小さな物音やちょっとした話し声でも集中を妨げる原因になるため、細心の注意をはらってください。携帯電話はスタート前に電源を切っておくか、マナーモードに必ず設定しておきましょう」
ラウンドに慣れていないビギナーであっても、「音」に関してのマナーは最初から守れている人も多いそうですが、同伴者がティーショットを打つ際に待っている「立ち位置」に関しては、NGとも言える場所に立ってしまうことも。マナー違反にならないためには、どの場所に立つと良いのでしょうか。
「飛球線の後方やプレーヤーの前方は視界に入りやすいためNGです。望ましいのは背面側ですが、自分の影がプレーヤーの視界に入ることもあるので注意が必要です」
こうしたマナーやエチケットは、皆が気持ちよくラウンドしたり、プレーファストで回るためにとても大切なことですが、同伴者同士の声かけも重要な要素の一つであると村井氏は言います。
「同伴者がいいショットを打ったら『ナイスショット!』、ボールの行方を見失っていたら『右のバンカーに入りました』などと教えてあげると親切です。そのためにも、プレーヤー全員でボールの行方をしっかり見ておくことが重要。また、隣接コースに打ってしまった場合などは『フォアー!』と声かけをして注意喚起をしましょう」
ただでさえ緊張しがちなティーショット。ラウンドに不慣れなビギナーであればなおさらのことですが、自分のプレーだけに集中するのではなく、その日のラウンドを楽しいものにするためにも、他のプレーヤーや同伴者への配慮を忘れずに行動することが求められると言えるでしょう。
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